京都駅からも遠く、なおかつ歴史ある建築や有名な仏像があるわけではありません。それにも関わらず多くの参拝客が訪れるこの寺では「鈴虫説法」と呼ばれるお坊さんのお話が大人気!ユーモラスな語り口からはハッとさせられる内容も・・・参拝すると色々な気づきをもらえるお寺です。
鈴虫説法の開始時間
鈴虫寺は京都市の西京区にある寺院。臨済宗のお寺で、正式名称は華厳寺といいます。この寺院の魅力は「鈴虫説法」。1日10回、約30分にて開催されています。
1回目法話 9:00
2回目法話 9:50
3回目法話 10:40
4回目法話 11:30
5回目法話 12:20
6回目法話 13:10
7回目法話 14:00
8回目法話 14:50
9回目法話 15:40
10回目法話 16:20
通常の拝観は行っておらず、こちらの鈴虫説法に参加することで、拝観することができます。
行列覚悟な人気寺院
好きな時間に拝観できるわけではないため、開催時間に合わせて訪問するのがおすすめ・・・と言いたいところですが、大人気なため時間ちょうどに行ってもその回には入れない可能性が高いです。
特に連休などは狙った時間に入れることは稀。並んで待つしかないので、かなり時間に余裕を持たないとキケンです。過去最高記録はゴールデンウィークの3時間半待ちであったそう。
今回は平日の月曜日、第1回目9:00狙い!8:45くらいに到着したところ既に長蛇の列が。平日でもこのにぎわいは凄すぎます。
第一回に入れるかちょっと焦りましたが、並んだ人はみな漏れなく入ることができていたようです。
爽やかな鈴虫の音色
拝観料を納めて会場へ。外観からは小さなお堂に見えていましたが意外にも中は広く、100人は入れそうな規模となっています。
会場の前方には大きな水槽が多数並んでおり、中には鈴虫がたっぷり!通常は秋に鳴く虫ですが、ここではリーンリーンと爽やかな音色を一年中鳴り響かせています。なお、鳴き声はキレイですが鈴虫そのものはそれほどキレイな虫ではないので、虫がニガテな方はあまり見ないほうが良いかもしれません。
時間になるとお坊さんが登場、すぐさま軽妙な語り口で説法がはじまります。開始してすぐに足を崩してかまいませんとのアナウンス。痺れる前で良かったです!
ユーモアあふれる説法
「臨済宗ってご存知?知らないですよね~。宗派なんて興味ないですよね〜。」流暢なトークがはじまりました!朗らかな声でひたすら続く説法は笑いどころが非常に多く、まるで漫談を聴いているかのよう。
淡々とした喋り口ですが、ちょっとだけおネエっぽさもある不思議な感じです。
こういう催しで私が気になってしまうのが「客席いじり」。もし当てられたらどうしよう!そんな気持ちで挑んだところ、客いじりはないけど、向かって右手前の席の人は簡単な質問を振られるシーンが何度かありました!
といっても答えに悩むようなものはなく、「どこから来たんですか?」「このあとどこへ行く予定でしょうか?」「鈴虫何匹いると思いますか?」といった簡単なものばかり。
普通に答えても、小ボケ回答してもお坊さんが上手く笑いに変えてくれます。
そんなユーモアあふれる語りですが、「幸せとは何か」についてもしっかりと伝えてくれます。特に家族やカップルで訪れると、それを強く実感できるんじゃないかなと思いました。
参加すると、こんなお菓子もいただけます。禅宗の教えの一つである「茶礼」に基づいた考えであるそう。お砂糖の中に黒い物が入っていますが、それは鈴虫のなきがら・・・・。
わらじを履いたお地蔵さん
40分ほどの説法が終わると、自由に庭園を歩いたりお参りする時間になります。御朱印が目当ての方もこのときに頂いていました。
境内の入口のお地蔵様は「幸福地蔵菩薩」。通称「幸福地蔵さん」と呼ばれているそう。
足元をよく見るとわらじを履いています。そのため、願いを叶えるために歩いてきてくださるそう。
さて、説法を聞いたあとには、このお地蔵様にお参りしたくなります。何故かは実際に聴いてみてください・・・!
アクセスと拝観情報
京都駅から京都バス(73系統)で約60分の「苔寺・すず虫寺」下車後、徒歩3分ほど。すぐ近くの西芳寺、松尾大社と合わせての訪問がおすすめです。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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料金 | 500円 |
公式サイト | https://www.suzutera.or.jp/ |
※掲載の情報は2023年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認くだ松尾大社
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