オロロンライン上に位置する「カフェ&イン吉里吉里」は、北海道の旅人を50年以上も出迎えてきた老舗の安宿。旅人のことを何より優先して考えてくれており、安心して宿泊することができます。リピーターが多いというのも納得の良宿でした!
羽幌町の老舗ゲストハウス
天売島・焼尻島に行くにあたり、羽幌の港近くにて宿をとることに。Google Mapで調べている中で、目に留まったのが「カフェ&イン吉里吉里」。
昭和50年(1975年)にオープンという老舗の安宿。きっと、多数の「カニ族」がお世話になってきたのではないでしょうか。
予約は電話かHPのフォームにて。今回は空室状況を早く知りたかったので電話したところ、優しい雰囲気のおじさんが受け付けてくれました。名前、住所、電話番号を伝えて予約に進みます。
当初は、17日の夜に泊まり、翌18日に天売島・焼尻島を日帰りで巡り、その夜も泊まる「2泊」の予定でした。電話予約している途中に「もしかして島に行くのかな?天売に行くなら、この時期は海鳥の帰巣が見れるから宿泊がおすすめだよ!とりあえず2泊おさえておいてあげるから、天売島で宿探してごらん!」とアドバイス。利益よりも旅行者の満足度を重視した提案、あふれる優しさに震えます。
そのあと無事に天売島にて宿を確保。再度電話したところ、先ほどとは違うおばちゃんでしたが話をきいていたみたいで「とれたの!?良かったねー!」と喜んでくれました。
あたたかい雰囲気の宿
そんなわけで、札幌から北竜と旭川を経て向かう羽幌町。海辺のオロロンラインは、ちょうど夕陽のタイミング。

こちらがカフェ・イン吉里吉里。創業50年以上という老舗ではありますが、おしゃれな外観です。原宿の裏路地にあるアパレルショップみたい。

出迎えてくれたおじさんとおばさんはとってもあったかい雰囲気。まだ泊まっていないのに、はやくもリピートしたくなってきました!
支払いのタイミングは翌朝でも良さそうな雰囲気でしたが、明日は島に向かうためバタバタする可能性があるので先払いを希望しました。なお、宿泊するとカードが1枚もらえ、7枚集めるとオリジナルTシャツに交換してもらえるそうです!ゲストハウスでこういうキャンペーン珍しいですね!
広々とした個室
かつてはドミトリーでの営業だったようですが、現在は個室のみ。
こちらが今回のお部屋。電話では狭い部屋と聞いていたけど、なぜかトリプルルーム。空いてたから広くしてくれたのかもしれません。

丸テーブルやイスもあって快適な室内。なんだか離島の宿みたいな雰囲気です。独特の香りがしますが、気にならないレベル。

部屋にエアコン・テレビはありませんが、扇風機やヒーター、電気スタンドはあります。地味に嬉しいゴミ箱も。

キレイな共有設備
シャワールームは1基だけ。利用時間は16:00〜22:00、7:00〜9:00と決められています。希望すれば近くの温泉に送迎もしてくれるそうです。トイレも共同で男女別の一つずつ。ウォシュレットつきでした。

洗濯機は1回300円、乾燥機は10分100円。1台ずつしかありませんので、お急ぎの場合は2kmほどのところにあるコインランドリーを利用するのが良さそう。

こちらのカフェスペースも自由に利用可能。食事をとるのもココです。夜間は消灯しているのでご注意を。

甘エビも並ぶ夕食メニュー
食事は、宿泊者みんなで食べるスタイル。本日のメニューはこちら!

土鍋に入ったつぶ貝の炊き込みご飯、豚肉のトマト煮、鶏大根、ミニグラタンなどなど。どれもいちいち美味しいです!
注目はこちらの大きな甘エビ。ぷりぷりでとっても甘い!東京で食べる甘エビとは全然違います!

ここ羽幌町は日本国内でも屈指の甘えび水揚量を誇るまち。こういった安宿の食事で名産品が食べられるのは魅力ポイントですね。
弾む旅トーク
ご主人は物凄くナチュラルに話しかけてきてくれます。島めぐりをしていることを伝えると、「有人島?無人島?」という質問。もうこの返しで、旅トークに慣れていることがわかります。
「アイランダーもよく来るよ!こないだも離島めぐり80くらいの人が来てたな~」とのこと。もしかしてXのフォロワーさんだったりしないかな。そんな離島話の果てに、「ritokei」ももらっちゃいました!

食事が一緒だったのは、お父さんと中学生の娘さんの親子。お父さんは若い頃からこの宿に通い続けてきたそうで、御主人とも顔なじみ。今回はついに娘さんを連れてきたそうです。そんな娘さんは魚が好きな方で、私はついついサカナトークを繰り広げてしまいました!
歴史の詰まったライダーズ名鑑
本棚には「珍寺大道場」「廃道を歩く」「酷道大百科」などなど、ちょっとディープな旅をしている人間なら一度は耳にしたことがある本がたくさん。CDのラインナップもなかなかマニアックなものがそろっていました。

気になるのはこちらの吉里吉里ライダーズ名鑑。ここを訪れたライダーを納めた超貴重なファイルで、1981年よりスタートした企画であるそう。

ここに来れば「かつての自分に会える」という、リピート心をくすぐる仕掛け。先ほどの親子も、お父さんがこのファイルに掲載された自分の若いころの写真を娘さんに披露しておりました。うわー、こういうのめっちゃ良いですね!!全然関係ないのに胸がアツくなってきました。
そんな素敵なお宿、料金は1泊夕食付で8,200円でした(※2026年7月)。個室で美味しい夕食がついてこのお値段はとってもリーズナブルです!何よりご主人と奥さんとの会話がほんとあたたかい雰囲気で心に染みます。何度も通ってしまうというお父さんの気持ちが物凄くわかりました。
そんなわけで、あいかわらずこの日もうまく寝付けないなか、翌朝を迎えました!焼尻島と天売島に向かうため、羽幌港へと向かいます!車があれば、ここから5分ほどです。つづく。



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