最北の街を見守るタワー『開基百年記念塔』(稚内市)

道北

最北の街、稚内を一望できる開基百年記念塔は、ユニークな形状の展望タワー。風が吹き荒れる山の上に建てられており、屋内でもその強さをひしひしと感じます。タワーの麓部分には北方記念館というミュージアムも併設されています。

2017/5/5(金)

稚内公園にそびえる展望塔

稚内市街地からすぐ近くの高台にある稚内公園は、広大な敷地を持つ市民の憩いの場。見晴らしが良いため、お手軽なドライブスポットとしてもぴったりです。

道路沿いに多く建てられている石碑を眺めながら登っていくと、インパクトのあるタワーが目に入ってきました。

こちらが今回訪れる開基百年記念塔。日本最北端にある展望タワーです。

個性的な形状のタワー

足元が山のように末広がりでユニークな形状。ただでさえ強風の稚内で、さらに高い山の上にあるこのタワー。このような形でないと安定しないのかもしれません。朱色とクリーム色のカニカラーな点もポイント。

山の部分が赤褐色をしているのはサビ。手入れされていないわけでなく、使用されている耐候性鋼という素材は、サビることで耐食性を発揮するそうです。

稚内を一望できる展望台

全面ガラス張りの展望室から見えるのは稚内一帯のパノラマ。本日の風速は13m。ゴウゴウと音を立てる強風を受けて、タワーは少し揺れています。

展望台はかなり高い位置にあります。遮るものが全くないのでとても開放的な景色。稚内の市街地をぐるっと一望でき、天気が良いと樺太まで見渡すことができるそうです。

さきほど訪れた北防波堤ドームが見えます!長さは427メートルと、思っていたよりずっと長い防波堤。タワーから見ると、近くで見るときとは全然印象が変わります。

日本全国高さ比べ

唐突に表れるのは、日本全国高さ比べ。

開基百年記念塔の高さは70m。数字だけ見ると、それほど高く見えませんが、高い山の上に立っているのがポイント。海抜で表すと240mと、超高層ビル暮らすの高さになります。

そしてなんとヒグマ30頭分の高さらしいです!

高さをヒグマ換算してしまうのがさすが北海道!でも全然イメージがわきません。そんな方のために、受付には大きなヒグマの剥製が・・・!

開基百年とは?

気になるのはこのタワーの名前。「開基百年記念塔」という名には、どのような意味があるのでしょうか。

開基という言葉には「物事の基礎を開く」という意味があります。

この塔は、1879年に宗谷村が設置され戸長役場が置かれたことを稚内市の基礎と考え、100年後である1978年にそれを記念して建てられました。

通常、開基というと寺院の建立を指すことが多いですが、北海道内では「滝川市開基百年記念塔」「開基百年記念・興部町総合センター」「小清水町開基100年記念公園」など、開基という言葉が多く使われています。

麓のミュージアム北方記念館

タワーの麓、1階と2階部分は北方記念館となっており、宗谷アイヌの装飾品や樺太、間宮林蔵に関する資料などが展示されています。

稚内周辺に生息する動物の剥製も展示されています。このシロフクロウも、稚内にまれに飛来するそう。羽を広げて躍動感たっぷりな姿は神秘的です。シマフクロウはアイヌにとってカムイ(神)とされていると耳にしたことがありますが、このシロフクロウはどのような扱いなのでしょうか。

こちらは『宗谷の寝棺』。江戸時代、宗谷で冬を越した武士たちが使っていたベッドで、自由に寝転がることができるみたい。

寝転がってみたところ、笹のクッションと毛皮の毛布が気持ちよい!ごろんとしていると、ホームセンターの家具売り場に来ているような気分になってきました。

アクセスと営業情報

車の場合はJR稚内駅から約10分ほど。稚内空港からは30分ほどでアクセスできます。車が無い場合、路線バスが無いため、タクシーを利用するか、稚内駅から約3kmの道を気合で歩くかになります。

開館期間 5/30~10/31
開館時間 9:00~17:00 ※6~9月は21:00まで
休館日 月曜 ※6~9月は無休
料金 料金:400円 ※18:00以降は200円

 

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