夕暮れどきの断崖絶壁に残る謎の人工穴『屏風ヶ浦』(銚子市)

千葉県

海辺に断崖絶壁が連なる屏風ヶ浦。隆起してできた地形であるため、側面には古代の地層が積み重なった様子を見ることができます。上部には謎の穴が空けられているのですが、その目的とは・・・?

訪問日:2026/08/15(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

銚子マリーナから遊歩道へ

銚子を代表する人気の観光スポットが屏風ヶ浦(びょうぶがうら)。銚子市の「銚子マリーナ海水浴場」付近から旭市の「刑部岬」まで続く、約10kmもの断崖です。

こういった断崖系のスポットは上からしか見られないことが多いのですが、この屏風ヶ浦は断崖の下に遊歩道が整備されています。そのため、下からも横からも見ることができるのです。

遊歩道の入り口は何ヶ所かありますが、今回は東端である「銚子マリーナ海水浴場」から。駐車場の奥へ進むと、案内板が設置された入り口が見えてきます。

海辺の遊歩道はそれだけでも気持ち良い!時刻は夕暮れ、歩いているのは帰り支度の釣り人とサーファー、イヌの散歩をしている方が多数。あとはカニがたくさん!

地層が描く縞模様

遊歩道の入り口付近の崖はそれほど高くなく20mほど。高いところは60mにも及ぶそうです。

崖をよく見るとキレイな縞模様になっています。この屏風ヶ浦は、約300万年前から40万年前までの地層が露出しているそう。この縞模様は長い歴史を物語る地層なのです。

白く凹んだところは火山灰層、最上部は関東ローム層。関東ローム層って何か覚えてますか?富士山や箱根の噴火による火山灰が降り積もった赤茶色の地層ですよ!(※案内板に書いてあった)

V字の断層が残っている箇所も。地層が重みでずり落ちて亀裂が入ったものです。

波で削られ過ぎた地形

大きな穴は波食窪(はしょくくぼ)と呼ばれる、波によって削られた穴。屏風ヶ浦は柔らかい地層であるため、年間50〜100cmというスピードで削られています。10年で10m、100年で100mと考えると、その速度は驚異的!!

このままでは、あっという間になくなってしまいます!ということで、現在は消波ブロックが設置されて守られています。今歩いている遊歩道もそのブロックの上にあるので、崖を下から見ることができているのです。

余談ですが、この時間に来たのは夕陽に照らされた屏風ヶ浦を見るため!だったのですがあいにくの曇り空。日中はけっこう晴れてたんだけどなぁ。

上部に残る謎の人工洞窟

よく見ると上部にも窪みがあります。これも波食窪なのでしょうか?こんな高い位置まで波が来るの?

案内板によると、この穴は波食窪ではなく人が掘った穴とのこと。こんな高いところに穴を掘った目的はなんでしょうか?

この穴はかつて防空壕として利用されていたそう。でも、それだと崖の高い位置であるという謎が解けません。数年前に訪ねたときも、ここがさっぱりわからずでした。今回改めて調べたところ、ついに謎が解けました!

その答えとなるのが、先ほどちらっと書いた年間50〜100cmも削られていたということ。かつての屏風ヶ浦は形状が異なっており、上部の穴のあたりまで緩やかな斜面になっていたそう。その部分が削られてしまったため、上部にポツンと空いたような状態になってしまっているのです。

数年の時を経て疑問が解決しました!すっきり!

日没後の帰り道

しばらく歩くと崖は途切れて、コンクリート補強パートに。

その先も続く遊歩道。崖の規模は大きくなっています。

この遊歩道、いったいどこまで続くのでしょうか?Google Mapの航空写真で見る限り、ずっとずっと先まで続いております。

このような遊歩道で悩むのが、どこまで行くかということ。体力的にはまだまだ全然歩けますが、時刻は日没からそろそろ30分が経過。本来ならば日没後のマジックアワーを楽しむ予定でしたが、夕焼けが見れなかったのでこちらも断念。

すれ違うサーファーもいなくなり、コウモリが飛び交いはじめました。ひんやりした風も流れてきたので、真っ暗になる前に帰ろう。カニを踏まないよう気をつけて、駐車場まで戻りました!

これにて本日の旭〜銚子の旅はおしまい。刑部岬展望館、ジオパークミュージアム、大内カッパハウス、犬吠埼灯台、世界一ちっちゃな水族館、地球の丸く見える丘展望館と、たっぷり巡ることができました!

飯沼観音や日本酒博物館、銚子電鉄の各駅など見送ったスポットも多いので、いつかまた再訪しよう。あ、最後にせっかく銚子に来たので海鮮メニュー食べていこうかな!

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