迫力の層雲峡ドライブ!エスポワールの鐘・流星銀河の滝・大雪ダム・三国峠(上川町~上士幌町)

道北

旭川から層雲峡を通り糠平湖方面へ抜ける国道39号&273号は、大雪山のパノラマが楽しめるドライブコース。ダイナミックな見どころが詰まっており、北海道のスケールが大きい自然を堪能できるルートです。

2017/5/6(土)

今回のドライブコース

日本で最も広い国立公園である大雪山国立公園。そこを通り抜ける国道39号線および国道273号は、雄大な景色が楽しめるドライブコース。

今回は上川町の「エスポワールの鐘」からスタートし、「流星の滝&銀河の滝」、「大雪ダム」を越えて「三国峠」へと向かいます!観光時間も含めて片道2時間30分程度のコースです。

<今回のコース>
■エスポワールの鐘
↓30分
■流星の滝&銀河の滝
↓10分
■大雪ダム
↓25分
■三国峠展望台

パノラマ広がるエスポワールの鐘

まるでフランス映画、もしくは、おみやげで人気の洋菓子みたいな名前のスポット。フランス語で希望を意味するこちらの鐘は、上川町の開基90周年事業にて1984年に設置されました。

設計を担当したのは建築家六角鬼丈。感覚ミュージアム(宮城県)や、まんだら遊苑(富山県)、東京武道館(東京都)なども手掛けている方です。※日本武道館と東京武道館は別物です

こちらのエスポワールの鐘は、上部まで登ることができます。エレベーターは無く、螺旋階段をぐるぐると登っていきます。

タイルが貼られたおしゃれな展望台。エスポワールの鐘と呼んで来ましたが、正式名は大雪展望台

目の前に広がる大雪山連峰!街を見守るように浮かび上がる巨大な雪山は、幻想的です。

展望台の上部には大きな5つの鐘が吊るされています。この鐘こそが、エスポワールの鐘の本体。9:00, 12:00, 15:00, 18:00と3時間おきに鳴り響くそう。

訪問時の時刻は11:00過ぎと微妙なタイミング。次に鳴るのは1時間後ですが、この後の予定が詰まっているため断念。

YouTubeで動画を見てみたところ、5つの鐘がそれぞれ違う音色で鳴り響く独特の鐘の音。鳴り方もなかなか激しく、乱れ打ちといった感じ。この場所で鳴り出したら、すごい音を体感できるのでは・・・!

エスポワールの鐘のすぐ近くにはアイスパピリオンクマ牧場といったユニークな観光スポットが集まる北の森ガーデンがあります。レストランや、白い恋人ソフトクリームを販売する売店もあるので、時間に余裕のある方はぜひ合わせて訪問してみてください!

ヒグマがこんなにかわいいなんて知らなかった『北の森ガーデン クマ牧場』(上川町)
ヒグマが数頭飼育されている、小さな無料動物園。エサをもって近づくと、ヒグマたちは様々な特技を披露してアピールをはじめます。ヒグマは恐ろしい動物・・・そう考えていたのですが、ここにきて印象がガラリと変わってしまいました。
超クールな雪と氷の世界!マイナス41℃を体感『アイスパピリオン』(上川町)
雪と氷の世界を1年中楽しめる、超Coolなテーマパーク。防寒着を来て入る館内には、タオルも凍り、バナナで釘うちができてしまう氷点下の世界が広がっています。トイレ美術館や氷神宮など、アーティスティックな楽しみ方もできます。

迫力の流星の滝&銀河の滝

エスポワールの鐘から30分ほど進んだところで見えてくるのは、名前がかっこよすぎる流星の滝&銀河の滝。旭川から約50分、層雲峡温泉から約5分ほどのところにあります。

銀河トンネルのすぐ手前で脇道にそれると流星・銀河の滝展望台へと向かうことができます。2つの滝は、どちらも駐車場から歩いてすぐです。

まずは流星の滝。垂直落下タイプ。勢いのあるダイナミックなこの滝は、別名『雄滝』というそうです。

銀河の滝はスライダータイプ。岩肌に沿って優雅に広がるこの滝は別名『雌滝』というそう。

この2つの滝は、合わせて「夫婦滝」とも呼ばれているのです。つまり、流星くんと銀河ちゃんの夫婦です。

このご時世だと、ちょっとキラキラネームの香りがしてしまう気も・・・。もしキラキラだったら『流星』の読み方は「きらら」とか「めてお」でしょうか。じゃあ『銀河』の読み方は「こすも」とか「ぎゃらくしー」とか・・・?

そんな2つの滝ですが、せっかくここまで来たら、2つの滝を同時に見ることができる双瀑台まで行くのがおすすめ!駐車場にある滝ミンタラという売店の裏にある階段を登っていきます。

5月だったためまだ雪も残っており、ちょっとぬかるみます。そして傾斜があるためなかなかハード。約15分ほどでしたが、舐めてかかると危険です。

さてさて、こちらが双瀑台から見える景色。

銀河(左)・流星(右)と、2つの滝がよーく見えます。下から見上げるのとは異なる、まるで山水画のような力強く美しい景色。登ってきた疲れも一気に吹き飛びます!

下りは10分くらいだったので、往復で30分くらい。なかなか険しい登りでしたが、ここからしか見ることのできない絶景なので、ぜひ挑戦してみてください!

ダイナミックな大雪ダム

流星の滝&銀河の滝から10分ほど走ると、見えてくるのが大雪ダム。北海道最大の川である石狩川に、治水や発電などの目的で造られた多目的ダムです。

天端(てんば=ダム頂上部)を国道273号線が通っているため、層雲峡から三国峠方面へ向かう場合はもれなくこのダムの上を通り抜けることになります。

ダムの形式は「ロックフィルダム」。コンクリートではなく、岩や土砂を積み上げて造られています。

GWの訪問だったため、土がむき出しの姿。他の時期に訪問した方の写真を見ていると、夏には芝生が茂り緑の美しい姿に、冬には大雪湖が凍結し幻想的な姿を見せてくれるようです。

ひとあし延ばして三国峠へ

さらに25分ほど南下して三国峠まで来ました!同名の峠は全国各地にありますが、ここ北海道の三国峠は、道内の国道で最も高いところを通ります。

三国峠カフェの前が展望台となっています。トイレもあるので、休憩がてら立ち寄るのにもぴったりです。

さあ、三国峠から見る景色がこちら!!!

広い広い!とにかく広い!本当に海のように広がる樹海。大自然を前にして、自分の小ささを感じます。

ここは紅葉も楽しめるそう。写真でしか見たことがないのですが、黄金色に染まった森の上を走ることができるようです!ただし、北海道の紅葉は9~10月上旬にかけてと本州に比べてかなり早いのでタイミングにはご注意ください。

三国峠を代表する景観としてよく写真で見かける『樹海にうねる松見大橋』はここからは見ることができません。松見大橋付近に展望台はないので、緑深橋近くの路肩の駐車スペースあたりに停めて少し歩いて行くのが良さそうです。

このまま峠を下っていくと、糠平湖へとつながります!タウシュベツ橋梁を筆頭とした旧士幌線の遺構をめぐってみるのも楽しいです。

展望台から見る幻のアーチ橋『タウシュベツ橋梁』(上士幌町)
糠平(ぬかびら)湖周辺には、かつて鉄道が走っていたアーチ橋の遺跡が多く残されています。その中でも、冠水時には湖底に沈む幻の橋「タウシュベツ橋」は古代遺跡のようなビジュアルで密かに人気を集めています。個人で近づくのはちょっとハードルが高いため、展望台から眺めることにしました。

私はこのあとは当麻・旭川方面に行くので来た道を引き返します。お次の目的地は当麻鍾乳洞です!

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