初日の出でおなじみの千葉県の最東端、犬吠埼。そこに立つ犬吠埼灯台は、ちょっと特別な灯台!世界灯台100選にも選ばれていたり、第1等灯台であったり、国の重要文化財にも指定されていたりと、とってもスペシャルな灯台なのです。
とにかく凄い灯台
千葉県の最東端、犬吠埼。日本最東端ではありませんが、地軸の関係で日本一早い日の出が見れる場所(※たぶん離島や山頂除く)であり、初日の出は大混雑のスポット。

周辺にはお土産屋さんや食堂が並んでおり、2019年には「犬吠テラステラス」というおしゃれなスポットもできました。お盆期間ということもあり、あたりはとってもにぎやかな雰囲気です。
そんな岬に立つのが犬吠埼灯台。真っ白な灯台は、塔高31m、灯火標高52m。点灯は明治7年(1874年)。明治政府によって招かれたイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計監督のもと建設されました。このブラントン、日本各地の灯台建設に携わっており「日本の灯台の父」とも呼ばれています。

そんな犬吠埼灯台、実はけっこうスペシャルな灯台!
日本の灯台50選にも選ばれ、23基しかない海上保安庁に定められたAランク保存灯台にも指定、さらに日本に5基しかない世界灯台100選にも選ばれた灯台であり、2020年には国の重要文化財にも指定されています。

日本に3,000基以上ある灯台ですが、これらすべてに選ばれているのはほんのわずか。著名な灯台ですが、日本を代表する灯台なのです。
螺旋階段で最上部へ
この灯台、内部を見学できる参観灯台でもあります。常時公開している参観灯台も、全国に16基しかありません。
階段は全部で99段!おなじみの螺旋階段をぐるぐると上っていきます。これくらいなら、ひといきで登れる!と思ったのですが、狭い箇所では、すれ違い待ちが発生するシーンも。

ラストはハシゴ!ここでのすれ違いは困難すぎますので、上下ともに探りながらになります。

ここで見上げると、自動点灯装置の感知器やレンズの回転装置が見えます。この犬吠埼灯台のレンズは、最大の第1等レンズ。これを使用した灯台を第1等灯台といい、日本にわずか5基しか存在していません。先ほどいろいろなスペシャル要素を書きましたが、まだあるんですね!!

ちなみに、国の重要文化財であり、Aランク保存灯台で、日本灯台50選に選ばれて、世界灯台100選にも選ばれている第1等灯台は、この犬吠埼灯台と島根県出雲にある「出雲日御碕灯台」くらい。この2つの灯台が東西代表といっても過言ではないでしょう。

灯台から見える景色
最上部は灯台のまわりをぐるりと一周する回廊になっています。吹き抜ける海風がとっても心地よい!

目の前に広がるのは太平洋の大海原。北側には弧を描く砂浜、遠くにはそびえ立つ銚子ポートタワーの姿も見えます。
西側は広場や駐車場、多数のお店が連なる様子が見えます。この辺りには、「東映OPの撮影地」もあり、波がある日には岩礁にザッパーンと波飛沫が舞う、あの映像のような光景を見ることができたりします。

レンズは三角形の玻璃板で覆われていますが、陸地側は白い板で覆われています。こちらは民家を照らされないように、設置された遮蔽板なのです。

展示室と資料館もあり
灯台の下部には展示室があります。内部に展示されているのは、全国の灯台を記したマップや昔の灯台の姿を映した写真、ブラントンの胸像などなど。

さらに、灯台の隣には灯台資料展示館もあります。灯台と同じく真っ白な姿。

館内に鎮座するのは一等レンズ&回転装置。福岡県宗像市の沖ノ島灯台にて、大正11年(1922年)〜平成19年(2007年)まで約100年間使用されたものです。

国産第一号としてつくられたもので、高さ2.53m、直径3.03m.、重さ2.65トンという大きさ。現在の犬吠埼灯台と同じくらいのサイズでしょうかね?
なお、このように多数の板が重なるレンズを「フレネルレンズ」といいます。このサイズだと非常に重くなり、なおかつ製作費用もかさむため、必要な部分だけ残した軽量化したスタイルなのです。他にも三等二連せん光フレネルレンズの展示や、灯台絵画コンテスト作品展も開催されていました。
霧笛舎ってなに?
灯台そばに建つもう一つの建物。こちらは霧笛舎といい、灯台と合わせて重要文化財にも指定されています。

霧笛というのは、濃霧が発生し、視界が悪いときに鳴らすもの。30秒間隔で5秒間鳴らしていたそうです。内部には霧笛音響装置があります。スイッチを押してみたところ、中低音域から伸びる音が舎内に響き渡りました。

犬吠埼灯台の初代レンズも展示されています。明治7年(1874年)から昭和26年(1951年)まで使用されたもので、フランス製の一等八面せん光レンズであるそう。

さてさて、そんなところで灯台見学もおしまい。帰り際に犬吠テラステラスで「醤油ラテ」買っちゃった!クリーミーでミルク感も強く、とっても美味しいです。気になる醤油テイストは、ほんのわずかにみたらし風味を感じるくらいでした。

そんな犬吠テラステラスですが、なんとつい最近の2026年9月をもって閉館してしまったそうです!!
その理由は運営会社および親会社の事業停止・自己破産申請のためとのこと。存在感のある施設でしたので、ここがなくなると急に寂しくなってしまいそうです。
お次は銚子マリーナのそばにある「世界一ちっちゃな水族館」へと向かいます!どれくらいちっちゃいのかな?
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 3月~9月:8:30~17:00 GW、8/10~8/19:8:30~17:30 10月~2月:8:30~16:00 |
|---|---|
| 料金 | 300円 |
| 公式サイト | https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight03/ |
※掲載の情報は2026年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。



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