東日本代表するスペシャルな灯台『犬吠埼灯台』(銚子市)

千葉県

初日の出でおなじみの千葉県の最東端、犬吠埼。そこに立つ犬吠埼灯台は、ちょっと特別な灯台!世界灯台100選にも選ばれていたり、第1等灯台であったり、国の重要文化財にも指定されていたりと、とってもスペシャルな灯台なのです。

訪問日:2026/08/15(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

とにかく凄い灯台

千葉県の最東端、犬吠埼。日本最東端ではありませんが、地軸の関係で日本一早い日の出が見れる場所(※たぶん離島や山頂除く)であり、初日の出は大混雑のスポット。

周辺にはお土産屋さんや食堂が並んでおり、2019年には「犬吠テラステラス」というおしゃれなスポットもできました。お盆期間ということもあり、あたりはとってもにぎやかな雰囲気です。

そんな岬に立つのが犬吠埼灯台。真っ白な灯台は、塔高31m、灯火標高52m。点灯は明治7年(1874年)。明治政府によって招かれたイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計監督のもと建設されました。このブラントン、日本各地の灯台建設に携わっており「日本の灯台の父」とも呼ばれています。

そんな犬吠埼灯台、実はけっこうスペシャルな灯台!

日本の灯台50選にも選ばれ、23基しかない海上保安庁に定められたAランク保存灯台にも指定、さらに日本に5基しかない世界灯台100選にも選ばれた灯台であり、2020年には国の重要文化財にも指定されています。

日本に3,000基以上ある灯台ですが、これらすべてに選ばれているのはほんのわずか。著名な灯台ですが、日本を代表する灯台なのです。

螺旋階段で最上部へ

この灯台、内部を見学できる参観灯台でもあります。常時公開している参観灯台も、全国に16基しかありません。

階段は全部で99段!おなじみの螺旋階段をぐるぐると上っていきます。これくらいなら、ひといきで登れる!と思ったのですが、狭い箇所では、すれ違い待ちが発生するシーンも。

ラストはハシゴ!ここでのすれ違いは困難すぎますので、上下ともに探りながらになります。

ここで見上げると、自動点灯装置の感知器やレンズの回転装置が見えます。この犬吠埼灯台のレンズは、最大の第1等レンズ。これを使用した灯台を第1等灯台といい、日本にわずか5基しか存在していません。先ほどいろいろなスペシャル要素を書きましたが、まだあるんですね!!

ちなみに、国の重要文化財であり、Aランク保存灯台で、日本灯台50選に選ばれて、世界灯台100選にも選ばれている第1等灯台は、この犬吠埼灯台と島根県出雲にある「出雲日御碕灯台」くらい。この2つの灯台が東西代表といっても過言ではないでしょう。

とにかくハイスペックなスペシャル灯台『出雲日御碕灯台』(出雲市)
出雲大社から車で約15分の出雲日御碕灯台。風光明媚な観光地として人気な灯台ですが、実は保存灯台・参観灯台・第1等灯台などなどとにかくいろいろなタイトルを持っています。この記事では出雲日御碕灯台の凄さを様々な切り口でご紹介したいと思います!

灯台から見える景色

最上部は灯台のまわりをぐるりと一周する回廊になっています。吹き抜ける海風がとっても心地よい!

目の前に広がるのは太平洋の大海原。北側には弧を描く砂浜、遠くにはそびえ立つ銚子ポートタワーの姿も見えます。

西側は広場や駐車場、多数のお店が連なる様子が見えます。この辺りには、「東映OPの撮影地」もあり、波がある日には岩礁にザッパーンと波飛沫が舞う、あの映像のような光景を見ることができたりします。

レンズは三角形の玻璃板で覆われていますが、陸地側は白い板で覆われています。こちらは民家を照らされないように、設置された遮蔽板なのです。

展示室と資料館もあり

灯台の下部には展示室があります。内部に展示されているのは、全国の灯台を記したマップや昔の灯台の姿を映した写真、ブラントンの胸像などなど。

さらに、灯台の隣には灯台資料展示館もあります。灯台と同じく真っ白な姿。

館内に鎮座するのは一等レンズ&回転装置。福岡県宗像市の沖ノ島灯台にて、大正11年(1922年)〜平成19年(2007年)まで約100年間使用されたものです。

国産第一号としてつくられたもので、高さ2.53m、直径3.03m.、重さ2.65トンという大きさ。現在の犬吠埼灯台と同じくらいのサイズでしょうかね?

なお、このように多数の板が重なるレンズを「フレネルレンズ」といいます。このサイズだと非常に重くなり、なおかつ製作費用もかさむため、必要な部分だけ残した軽量化したスタイルなのです。他にも三等二連せん光フレネルレンズの展示や、灯台絵画コンテスト作品展も開催されていました。

霧笛舎ってなに?

灯台そばに建つもう一つの建物。こちらは霧笛舎といい、灯台と合わせて重要文化財にも指定されています。

霧笛というのは、濃霧が発生し、視界が悪いときに鳴らすもの。30秒間隔で5秒間鳴らしていたそうです。内部には霧笛音響装置があります。スイッチを押してみたところ、中低音域から伸びる音が舎内に響き渡りました。

犬吠埼灯台の初代レンズも展示されています。明治7年(1874年)から昭和26年(1951年)まで使用されたもので、フランス製の一等八面せん光レンズであるそう。

さてさて、そんなところで灯台見学もおしまい。帰り際に犬吠テラステラスで「醤油ラテ」買っちゃった!クリーミーでミルク感も強く、とっても美味しいです。気になる醤油テイストは、ほんのわずかにみたらし風味を感じるくらいでした。

そんな犬吠テラステラスですが、なんとつい最近の2026年9月をもって閉館してしまったそうです!!

その理由は運営会社および親会社の事業停止・自己破産申請のためとのこと。存在感のある施設でしたので、ここがなくなると急に寂しくなってしまいそうです。

お次は銚子マリーナのそばにある「世界一ちっちゃな水族館」へと向かいます!どれくらいちっちゃいのかな?

アクセスと営業情報

開館時間 3月~9月:8:30~17:00
GW、8/10~8/19:8:30~17:30
10月~2月:8:30~16:00
料金 300円
公式サイト https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight03/

※掲載の情報は2026年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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