メディアやSNSで近年話題となっているジュエリーアイス。キラキラ輝く氷が海辺に打ち上げられる様子は、北海道の新たな冬の絶景として人気を博しています。冬の海辺を散策するので、なかなか困難なポイントも。
話題の冬の絶景
豊頃町にある十勝川河口付近の砂浜、大津海岸。通常観光客が訪れることは少ない静かな海辺ですが、近年「ジュエリーアイス」が打ち上げられることで一気に人気なスポットに。
十勝川に張った氷が海に流れ、それが海岸に打ち上げられるというもの。流氷と似た現象ですが、特筆すべきはその透明度の高さ。川の水であるため塩分を含んでおらず、クリアな氷ができあがるのです。太陽光を反射してキラキラと輝く姿が話題となり、2017年にはニューヨーク・タイムズでも取り上げられました。
そんなジュエリーアイスですが、シーズンは1月中旬~2月下旬頃まで。期間中であっても、日によっては見れないこともあるそう。現地まで行って見れなかったらけっこうなタイムロスと思っていたのですが、こちらのサイトに出現予測が出ており「期待できる」の文字が。これを信じて向かってみることにしました!
豊頃町までは、帯広駅や帯広空港からは車で1時間ほど。今回は釧路で宿をとっていたため、1時間45分ほどかけてアクセスしました。
観光整備もばっちり
海辺には大きめの駐車場が造られています。案内もしっかり出ているので、迷うことなく入れました。
駐車場から海岸へ向かう途中にあるのが、ジュエリーハウスという休憩施設。6:30〜15:00まで開いており、ホットドリンクや海鮮汁、つぶカレーなどの販売もあります。近くにコンビニはないので、早朝でも入れる屋内は超貴重です。
屋内トイレがあるのもありがたすぎるポイント。ただし、冬季は水道が停止となっているのでご注意を。
ジュエリーハウスのそばにある橋を渡ると、すぐに海岸が見えてきます。雪が積もる砂浜ってめっちゃキレイですね。
困難のジュエリーアイス探し
さあ、ジュエリーアイスはどこにあるのでしょうか?
スマホを構えている人がおり、その先には砂浜に立つジュエリーアイスが。わりとすぐに見つかりました。さあ、私も近づいて写真を撮ろう!と思ったのですが・・・
私のジュエリーアイスが波に飲まれました!!(※私のではない)
波はジュエリーアイスを運んできてくれますが、また奪いもするのです。
キラキラ輝く氷の塊
気を取り直して、海に向かって左方向へと進んでいきます。またまたジュエリーアイス発見しました!
と思ったのですが、大部分は磨りガラスみたいな透明感薄めタイプ。左上の部分だけなぜかジュエリーアイスしてますが、もっとフルジュエリーに出会いたいもの。
その後、キレイな仕上がりのジュエリーアイスを見つけたのですが、子どもが無邪気に持っていってしまいました。私のジュエリーアイス(※私のではない)は奪われてしまいましたが、子どもが優先ですのでここは断念。
さらに進むとついに私のジュエリーアイス(※私のではない)を見つけました!かなりイメージ通りのジュエリーアイス。立ててあったので、誰かがセッティングしたのかもしれません。
そして、一番大きかったのが高さ30cmほどのこちら。ウワサによると氷をキレイにするために水筒にお湯を持参する人もいるそう。穴だらけなので、これはもしかしたら誰かが撮影のために加工したものかもしれません。
今回見つけられたジュエリーアイスは数えられるレベル。多いときは砂浜一面を埋め尽くすほど打ち上がっていることもあるそう。
まあ、ジュエリーアイスはアップで写真を撮った方がキレイなので、1つでもあれば充分かもしれません。
観賞時の注意点
そんなジュエリーアイス探しですが、注意点もたくさんあります。
防寒については言わずもがなだと思いますが、もし朝日狙いの場合は早朝は氷点下になることも。寒さでカメラが操作できないなんて話も聞きましたので、電化製品にもケアが必要です。
また、雪が深いので足が沈みます。さらに砂浜もゆるめでけっこう足が沈みます。汚れても良いブーツ、もし長靴があれば無敵モードになれます。
そして忘れてはいけないのが打ち寄せる波!
先ほどジュエリーアイスが流されていくと書きましたが、それだけではありません。小さいジュエリーアイスを見つけたので「かわいい!手に乗せて写真撮ろう♪」なんてやっていたところ、両足が波に飲まれました。
日常ならまだしも、旅先での靴の水没は最悪の事態。旅行中に乾かすのは難しく、代わりもないため、しばらくはびちょびちょ靴で過ごさなくてはなりません。しかも、今回は砂交じりの冬の海水ときたもんだから、その被害は甚大。ベタベタするし、ジャリっともするし、めっちゃ冷たいしで不快感のジュエリーボックス状態です。
かなり落ち込みましたが、逆に考えればもう濡れても変わらないということでもあります(ポシティブ)。
それ以降は無敵モードになってしまいました!!!
絶品のパンどら
帰り際、ジュエリーハウスに再度立ち寄り。ジュエリーアイスを手で持ったりして砂がついたので、手を洗いたいところですが、前述の通り水道は使えません。
せっかくなのでショップも立ち寄り。なんか記念に買っていこうかしら。
たまたま見かけたのは「パンどら」という、災いが詰まった箱みたいな名前のお菓子。
豊頃町の名産である小豆と、北海道の四つ葉バターを使った洋風どら焼き。バターがたっぷり入っており、めっちゃ美味しいです!!このパンどら、「つぶあん」だけじゃなく「こしあん」もあるんです!こしあん派の私は大大大歓喜でした。
あれ、自販機のそばにジュエリーアイスが!きっとさっきの子どもが持っていったものだ!
私のジュエリーアイスだ!!
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