日本に魅せられた文学者を知る『小泉八雲記念館』(松江市)

島根県

日本各地に伝わる怪談などの話を集め英語で世界に紹介した文学者、小泉八雲。ゆかりの地である松江には、彼の記念館が建てられています。どのような人物であったかを知ることはもちろんのこと、彼の集めた怪談を体験することもできるスポットです。

訪問日:2026/4/30(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

小泉八雲のミュージアム

皆様、小泉八雲(こいずみやくも)という人物をご存じでしょうか?

日本に帰化した明治時代の文学者で、本名はラフカディオ・ハーン。1890年に来日し、英語教師として各地で教鞭をとりながら、日本の風土や民話、怪談に深く魅了されます。日本人女性の小泉セツと結婚し「小泉八雲」と名乗り、日本に根ざした視点で独自の作品を残しました。

代表作『怪談』では、日本各地に伝わる不思議な話を美しい英語で紹介し、海外に日本文化の魅力を伝えます。最近では、NHK朝ドラこと連続テレビ小説『だんだん』によって、一気に知られるようになりましたね!

彼が暮らした松江には、小泉八雲記念館が建てられています。松江のまちに馴染む、木造平屋建ての和風建築。2016年にリニューアルを果たしており、内部はかなりモダンな仕上がりとなっています。

ゆかりの品と怪談

エントランスホールでは映像作品を上映中。小泉八雲の生い立ちから日本での活動を紹介する内容につき、最初に見ておくとその後の展示がわかりやすくなります。

展示室では、愛用のスーツ、帽子、ボストンバッグ、トランクなどゆかりの品々が展示されています。「最小の時間に最大の運動量を得たい」と、余暇の運動に使用した鉄アレイの姿も。

また読み物も大充実!わかりやすくボリュームも多いため、じっくり見ていくとたっぷりと過ごすことができます。

なお、展示室の写真撮影はできません。

写真を基に書いている私のブログは大ピンチですが、ここは皆様の想像力を頼りに進めたいと思います!

八雲自身に関する展示はもちろん、八雲が集めた怪談に関する展示も多数。映像コンテンツや、ボタンを押すことで聴ける、「怪談の語りブース」もあります。「飴を買う女」という話を聞いてみると、以前幽霊子育飴の記事に書いたお話でした!京都の話かと思いきや、松江の「大雄寺(だいおうじ)」に伝わるもの。類似の話が全国各地にあるようです。

日本へ興味を持ったきっかけ

館内のパネルでは八雲の生涯が時系列順に展示されています。ギリシャに生まれ、アイルランドで育ち、イギリスの神学校に入学。遊んでいるときに事故で左目を失明してしまい、それ以降写真を撮る際は必ず左向きで映るそう。

思い返せば八雲の写真はすべて横を向いていますね!

神学校でキリスト教の教えを学ぶもそれに反発、多神教世界への共感が強まっていきます。その後、アメリカに渡り文筆活動開始。フランス、アフリカ、ネイティブアメリカンの文化が融合した「クレオール文化」の探求に没頭していきます。クレオール文化、特に料理を文字に記録したのは史上初であったらしく、クレオールの人々の中ではヒーローのような扱いを受けているそうです。

様々な国を渡り歩く八雲の人生。まだ日本は登場しませんが、いったい何がきっかけだったのでしょうか?

ニューオーリンズで開催された産業綿花百年記念万国博覧会にて日本に興味を持ちはじめます。英訳の古事記を読み、そこで古代神話が息づく出雲という土地を知ることに。バンクーバーから2週間の船旅を経て、横浜港へ渡った出雲は、まずは横浜周辺の寺社をめぐっていきます。

その後、縁があり、松江の学校の英語教師としての赴任が決定。こうして出雲の地へたどり着いたのでした。

当時の面影残る住居

小泉八雲記念館の隣にあるのが小泉八雲旧居。明治24年(1891年)に八雲がセツとともに転居した住宅。現在も保存されており、内部も見学可能です。

こっちは撮影可能でした!良かったーーー!

三方を庭に囲まれた日本家屋、もともとは松江藩士・根岸家の武家屋敷。「庭のある侍の屋敷に住みたい」と希望する八雲に貸し出したそうです。

座敷には非常に背の高いが置かれています。八雲は長身だったのと思いきや、身長157cmと小柄。左目を失明、右目が強度の近視であったため、原稿に目を擦りつけるようにして仕事をしていたそうです。

この法螺貝はセツ夫人が江ノ島で買ってきたもの。なんと、八雲は家族を呼ぶときにこれを使用していたそうです!

法螺貝って音を出すのが難しそうですが、トランペットと原理が近いようなのでいけるかも・・・!法螺貝で人を呼ぶ、ぜひともやってみたいです!

アクセスと営業情報

開館時間 4月—9月:9:00-18:00(受付は17:30まで)
10月—3月:9:00-17:00(受付は16:30まで)
休館日 年中無休
料金 600円 ※小泉八雲旧居とのセットは800円
公式サイト https://www.hearn-museum-matsue.jp/

※掲載の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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