あの頃に帰りたくなるミュージアム『安野光雅美術館』(津和野町)

島根県

絵本作家・安野光雅の作品を展示した、カジュアルに楽しめる美術館。プラネタリウムも設置されており、ファンタジックな世界を体感することができます。上映時間は決まっているので、事前確認してから訪問がおすすめです!

訪問日:2026/5/1(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

街に溶け込む美術館

安野光雅美術館は、島根県津和野町に1999年に開館した美術館。地元出身の画家・絵本作家である安野光雅(あんの みつまさ)の作品を中心に展示しています。

瓦屋根にナマコ壁という、日本の伝統的な手法で仕上げられた外観。安野光雅より「津和野の街に溶け込むように」との希望があったそうです。上部に「あ」という屋号が記されているのを、私は見逃しませんでしたよ!

場所はJR津和野駅のすぐ隣で、アクセスはかなり良好。津和野観光に組み込みやすい立地も魅力的です。

温かくも不思議な作品

もともとは美術教員であった安野光雅。作家としてのスタートはなんと40歳代!「ふしぎなえ」「さかさま」「ふしぎなさーかす」など、文字のない絵本を発表していきます。

50歳代にて代表作「旅の絵本」シリーズを着手。文字がほとんどないのに絵だけで物語が進んでいくスタイルの絵本、じっくり見るほど発見があります。

70歳代で「繪本 平家物語」「繪本 シェイクスピア劇場」「繪本 三國志」など古典文学を題材にした絵本を作成。他にも様々な作品を多数世に生み出してきました。

展示室は残念ながら撮影禁止!まるでエッシャー作品のように空間がねじ曲がった「ふしぎなえ」や、遊び心たっぷりにアルファベットを描いた「ABCの本」などの作品が展示されており、その温かくも不思議な世界観をたっぷりと感じることができました。

再現された木造の教室

展示室から繋がるのは学校のような廊下。木のぬくもりを感じる、落ち着いた雰囲気が心地良いです。

その先にあるのが再現された教室。21歳〜36歳頃まで教員を務めていた安野光雅。徳山市立加見小学校(現在の周南市立菊川小学校)や三鷹市立第五小学校などで教鞭をとっていました。

この教室はそれに因んでいるのかと思いきや、「小学校時代を大切にしてほしい」という想いから作られたそうです。

教室の隣には図書室も設置されております。安野光雅の絵本を手に取って読むことができるので、展示室を経た後に訪れると「これが、あの作品か!」と楽しめます。

もちろん「ABCの本」と「ふしぎなえ」も置いてありました!

2階にはアトリエも再現されています。広い部屋にテーブル、奥には掘りごたつの座敷も。畳や障子が恋しくなり、日本家屋をアトリエにしたそうです。

幻想的なプラネタリウム

この美術館の特徴的は、プラネタリウムが併設されている点。空想を育む大切さを理解してほしいという想いから設置されているそうです。

上映時間は12:00 / 13:00 / 14:00 / 15:00 の1日4回。所要時間は35分ほど。定員50名なので、入館時に予約するスタイルとなっています。また、上映中の入退場は不可となっていました。

小規模なプラネタリウムであり、イスは腰掛けると自動で倒れるタイプ。投影機はコニカミノルタ社のメディアグローブシグマSEが使用されていました。

気になるプログラム、最初は安野光雅による語り「美術館への思い」からスタート。やがて北斗七星、北極星、春の大三角など星座の紹介となる「津和野の星空」、終盤には安野光雅の「天動説の絵本」が映され、天動説と地動説の話へと進んでいく構成。

星や宇宙に関する演出が、安野作品の世界観ともリンクしていて、ちょっと不思議で心地良い体験ができました!上映終了後、「天動説の絵本が気になったので、図書室へ行ってしまいました。

余談ですが、私が小さい頃によく眺めていた「安野光雅の画集」も見つけてしまいました!その表紙の大人っぽい雰囲気から「大人の本」を見てしまっているようなドキドキ感で、こっそりお気に入りの一冊でした。

アクセスと営業情報

JR山口線「津和野駅」下車 徒歩1分

開館時間 9:00~17:00
休館日 木曜
料金 800円
公式サイト https://www.town.tsuwano.lg.jp/anbi/anbi.html

※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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