昭和のレジェンド漫画家の暮らしを知る『トキワ荘マンガミュージアム』(豊島区)

東京都(23区)

名だたる漫画家が暮らしていた伝説のアパート「トキワ荘」。2020年、昭和の暮らしをリアルに再現し、様々な展示を加えたミュージアムが誕生しました。こんな小さな部屋から、あの有名作品が誕生したと考えると、なんとも感慨深い気持ちになれます。

訪問日:2026/3/21(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

漫画家の伝説のアパート

その昔、カンタベリー・ミュージックにどっぷりはまっていた頃のこと。調べていくうちに、関連するミュージシャンたちが同じアパートに住んでいた、なんてエピソードに行き当たりました。その話を紹介しているネット記事の中で、「まるでトキワ荘みたいだ」と例えられていたことにより、初めて知ったのが“トキワ荘”という言葉。

トキワ荘は、若き日の漫画家たちが集っていた伝説のアパートのこと。昭和27年(1952年)にできた2階建て22部屋のごく普通のアパートですが、手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といった名だたる漫画家が集まり切磋琢磨しながら時代をつくっていったそう。

昭和57年(1982年)に解体されますが、地元の方々はトキワ荘を復元しようと熱心な活動を開始。令和2年(2020年)に、トキワ荘を再現したトキワ荘マンガミュージアムが完成しました。

基本的に予約優先制ですが、予約が無い場合でも入館者人数に余裕がある際は入館できます。入館時は靴を脱ぐため、靴下の着用が必須とのことでした。

建物の前にはレトロな電話ボックス。当時のマンガ家たちが、雑誌編集者と連絡を取るために使用したものを再現したそう。考えてみれば、携帯電話なんてない時代なのですね!

昭和レトロな館内

軋む階段を上って2階へ進むと、廊下の左右に部屋が並んでいます。まだ新しい建築ですが、築10年頃を再現するために、あえて汚す演出をする「エイジング」が施行されているそうです。

部屋にトイレはないため、共同便所。男女共用で小便器が2つ、奥に大便器があります。大便器は汲み取り式で、臭いがきつく、目が痛くなるほどであったそうです。

共同炊事場にはガスコンロと鍋がたくさん並んでいます。ここの流しは洗面所や洗濯に使うこともあったそうです。風呂なしのアパートであるため、炊事場の流しを風呂代わりにする人もいたらしい。

「椎名町とトキワ荘の時代」という展示室も。当時の様子を再現した模型や写真を展示。当時の時代を感じ取れる内容です。

レジェンド漫画家の部屋

さてさて、このミュージアムの魅力の一つが、再現された漫画家の部屋。名だたる漫画家の部屋が、備品なども含めて再現されているのです。

赤塚不二夫先生の部屋であった16号室は、ブラウン管テレビとテーブルだけが置かれたシンプルな部屋。トキワ荘1部屋では手狭になったため、近くの「紫雲荘」を仕事場兼住居として借りていたそうです。

20号室はよこたとくお先生の部屋。テーブルには原稿が広げられており、仕事風景が目に浮かびます。テレビや書籍に加えてステレオも置かれているため、きっと音楽が好きだったのでしょうね。

19号室は水野英子先生の部屋。トキワ荘に暮らす石ノ森章太郎、赤塚不二夫とともに「U・マイア」という名義で合作マンガを描くため、柳行李ひとつでやってきたそう。壁にはクレヨンで描かれたカウボーイ、このイラストは描き下ろしとのことです!

企画展・いのまたむつみ回顧展

1階には漫画作品がずらり。撮影不可ですが、トキワ荘の再現ジオラマや、漫画家たちの映像作品も展示されています。

すぐ隣にあるのが企画展示室。これまでは「よつばと!原画展」「デビルマン×マジンガーZ展」「CAPCOM VS 手塚治虫展」など、様々な企画展が開催されてきました。

訪問時はこちらの展覧会が開催中!

いのまたむつみ回顧展創作の歩み
会期:2025年12月6日(土)~2026年3月22日(日)

いのまたむつみ先生は、1970年代末、高校生の頃からアニメ業界でアルバイト、高校卒業とともにアニメーターとしてデビュー。『プラレス3四郎』で初めて単独キャラクターデザインを担当します。その後、OVA『幻夢戦記レダ』でキャラデザと作画監督、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』でキャラ原案、『ブレンパワード』でメインデザインを担当と様々な活躍をしてきました。

ショーケースには漫画や小説、雑誌がずらりと並んでいます。繊細で儚いファンタジックな作風は、吸い込まれそうです。

来日中のマイケル・ジャクソンがいのまたむつみの絵を気に入り、対面が実現した、なんてエピソードも写真付きで掲載されていました。


そんなところで館内見学は終了。再現された昭和のアパートはとにかくリアリティ抜群!「当時の物価」や「漫画家の収入と支出」などの展示もあり、昭和のレジェンド漫画家の生活をたっぷりと感じることができました。純粋に昭和レトロを感じることができるので、それぞれの作品を読んだことがなくてもぜんぜん大丈夫です。

展示ボリュームはそれほど多くはないため、さらっと見るだけなら30分、内容をじっくり読むなら1時間程度あれば充分かなと思います。

入館時にいのまたむつみイラストの缶バッジももらっちゃいました。めっちゃかわいいキャラでテンション上がりました!

アクセスと営業情報

・都営大江戸線「落合南長崎駅」A2出口より徒歩5分
・西武池袋線「東長崎駅」南口より徒歩10分
・西武池袋線「椎名町駅」南口より徒歩15分

開館時間 10:00~18:00
休館日 月曜、年末年始 ※展示替え休館あり
料金 特別企画展期間中は全館有料
公式サイト https://www.tokiwasomm.jp/

※掲載の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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