多くの現代人を集めるパワースポット『小網神社』(中央区/日本橋)

東京都(23区)

ビルやマンションに囲まれた土地に建つ小さな神社。人通りもそれほど多くない場所ですが、そこには何故か人だかりが・・・!いったいこの神社には何があるのでしょうか?

訪問日:2023/8/6(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

参拝客が絶えない人気神社

東京都中央区日本橋という、オフィスビルが立ち並ぶ大都会に鎮座する小網神社。平安時代、天台宗の僧侶である源信が結んだ草庵がルーツと言われる、長い歴史を持つ神社です。

小さな都会の神社かな、と思って訪れたところ、神社の前には行列ができております。カラーコーンによって整列エリアが作られ、交通整備のスタッフさんも配置されているという万全の構え。

若い女性の姿が目立ちますが、いったいこの神社はなぜこんなに人気なのでしょうか?

強運厄除のパワースポット

この小網神社は、「強運厄除の神さま」といわれております。その理由は、これまで様々な厄災を避けてきたことに由来しています。

まず1923年の関東大震災の時。社殿は焼失してしまいますが御神体は神職の手により避難しており、難を逃れることができました。避難先である新大橋も、他の多くの橋が焼け落ちる中で奇跡的に無事を保っており、多くの人が助かったそうです。

さらに第二次世界大戦においては、東京の中心にありながらも奇跡的に空襲の被害に遭うことがなく、社殿は戦災を逃れます。また、この神社の氏子の出征兵士は全員生還したとも伝えられているそう。

強力な加護を感じるエピソードを持つ小網神社、現代においても「都内屈指のパワースポット」として多くの人に信仰されているのです。

ちなみにお守りのラインナップはとっても充実しております。根付タイプやブレスレット、お財布などに忍ばせて置けるカード守なんかもあります。

彫刻が際立つ建築美

お参りの際に注目したいのが、精巧な彫刻が施された拝殿。総ケヤキ造りの建築は、小規模ながらも重厚な雰囲気。

現在の社殿は1929年に再建されたもの。明治神宮造営の工匠長である「内藤駒三郎宮大工一門」によって手掛けられました。日本橋地区では、唯一の戦前木造神社建築なのです。

特に見ごたえがあるのが「昇り龍」「降り龍」。海老虹梁(えびこうりょう)と呼ばれる部分に彫られた龍は、躍動感にあふれており、今にも動き出しそう。

拝殿のそば、道路に面して建つ神楽殿もまた総ケヤキ造り。地上からはわかりにくいですが、上から見ると五角形になっているそうです。

日本橋七福神の一社

中央区にある7つの神社には七福神が祀られており、それらをめぐる日本橋七福神というコースがあります。この小網神社も、その7社のうちの1社。「福禄寿」「弁財天」という2柱を祀っています。

境内には福禄寿像の姿が。人徳・福徳・財徳という三徳の御利益があり、健康長寿の神様として信仰されています。

金銭を清めると財運を授かることができるという「銭洗いの井」。ここには弁財天像が置かれています。

この福禄寿像と弁財天像は、小網院萬福寿寺に安置されていたもの。明治時代の神仏分離令に伴い、小網神社と分離、廃寺となったためここに遷座されました。

せっかく小網神社へ参拝に訪れたならば、残る6社もめぐって多くの御利益を得てみてはいかがでしょうか。ルートにもよりますが、歩行距離は3kmほど、正月の混雑時以外ならば、1時間30分程度でもまわることができます。

アクセスと参拝情報

・東京メトロ日比谷線の人形町駅A2出口より徒歩5分
・都営地下鉄都営浅草線の人形町駅A5出口より徒歩7分
・東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅8出口より徒歩10分
・東京メトロ東西線の茅場町駅10出口より徒歩15分

今回は土曜の昼過ぎでこれくらいの混雑。参拝までの待ち時間は5分程度でした。お正月に訪れる場合は、数時間並ぶとのウワサもありますのでご注意ください!

参拝時間 参拝自由 ※御守や授与品等の頒布は9:00~17:00
公式サイト https://www.koamijinja.or.jp/

※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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