毛利氏によって築かれた長州藩の城。建築は残っておらず再現もありませんが、立派な石垣や堀からその規模を感じることができます。山道を登った先にある「詰丸」にも多数の遺構が残されていました!
萩城のヒストリー
萩にきたら外せない観光スポット、萩城。いったい誰が建てたのか、どんな歴史を歩んできたのか、まずは簡単にご紹介させていただきますね!
萩城は、戦国時代の中国地方の覇者、毛利元就の孫にあたる毛利輝元が築いたお城。豊臣政権下では「五大老」という大大名であった毛利氏ですが、関ケ原の戦いにて西軍についたことにより、山陽・山陰8ヶ国から周防国・長門国の2ヶ国へ減封処分となってしまいます。それまでの居城であった広島城に代わる居城として、新しく築いたのが萩城。江戸時代には長州藩の居城となり、文久3年(1863年)に山口城に移されるまで藩庁としての役目を担います。
明治に入り廃城令が施行されると廃城になり建築は破却されます。1951年に国の史跡に指定、さらに2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産に指定されました。
そんな萩城、指月山にあることから、別名「指月城」とも呼ばれています。山麓にある「平城」(本丸・二の丸・三の丸)と山頂にある「山城」(詰丸)で構成されています。まずは南門跡から「平城」へ。

今回は、他の観光スポットがオープンする前の朝7:30頃の訪問。小雨が降ったり止んだりの、少々落ち着かない天候の中で訪ねました!
堀に囲われた天守台
橋を渡って御本丸御門跡から本丸跡へと入ります。左手に見える舞台状の石垣は天守台。まずはあそこへ向かってみます!

石垣沿いに進んでいくと、すぐに天守台に到着。石垣の高さは約11m、遠くからみたときよりも大きく感じます。

ちょっとした展望台のようなスペース。礎石が並ぶ中、背中合わせのベンチも設置されています。

天守台を取り囲むように張り巡らされた堀。複雑に入り組んだ姿から防衛機能の高さを感じます。

かつてここには天守閣が立っていましたが、明治6年に廃城令を受けて解体処分となってしまいます。
案内板には当時の写真が掲載されていました。5層5階高さ約21mの複合式望楼型、モノクロ写真なのでわかりくいですが、明和5年(1768年)の修理以降は「赤瓦」の屋根であったそう。

石垣よりもせり出しているのが特徴的。石垣を登ってくる敵に攻撃するための「石落とし」になっていたようです。
公園として整備された城内
城内は公園として整備されており、けっこう広々としております。廃城令にて建築が破却された後、城跡には様々なものが移築・建立されてきました。

そんな中にたたずむのは花江茶亭。萩藩13代藩主、毛利敬親ゆかりの茶室です。もともとは三の丸の花江御殿にあり、明治22年(1989年)に品川弥次郎らによって移築されました。日中は抹茶の提供も行っているそう。
花崗岩のアーチ橋は万歳橋。もともとは、藩校である「明倫館」にあった聖廟の前に架けられていたものであるそう。

奥にある志都岐山神社。毛利元就、隆元、輝元、敬親、元徳の五柱を祭神として、初代から12代までの萩藩歴代藩主が祀られています。「一文字三星」の毛利家の家紋がなびいておりました。

この神社もやはり廃城令後に建設されたもので、創建は明治11年(1878年)。萩の有志が山口の豊栄・野田両神社の遥拝所を建立したのがはじまりです。神社の創建とともに、城内が指月公園として整備されたそうです。
指月山の山頂へ
さて、お次は山上にある詰丸跡へと向かいます!山麓にある萩城本丸からは20分程度で登ることができるようです。

熊野古道みたいな石段をのぼっていきます。それほど険しいところはないので、傘差しながらでも全然大丈夫!

けっこう急な上りかと思いきや、少し進むとさくさく歩ける道に。終盤はちょっと急なところもありますが、総じて序盤が少々ハードな行程でした。
ゆっくり登って18分、立派な石垣の塀が見えてきました!こんな大きな石を山の上まで運んできたのがスゴイです。

山頂に残された遺構
詰丸には多数の遺構が残されています。ここはおそらく埋門(うずみもん)という、石垣の中に作る通用門の跡。

ここ詰丸は平時には陸上および海上を見渡す「監視台」。有事の際は籠城するための「最後の砦」としての役割を持つ場所。そのため、多数の矢倉が配置されていました。

まるでプールのような貯水池の遺構も。水の確保がされていることからも、籠城を意識していることが感じ取れます。

展望台なしと書かれていましたが、眺めが楽しめるポイントも。「大島」「相島」をはじめとした萩諸島の島々を見渡すことができます。

萩の町並みも見渡せます。かつてもこんな感じで城下町を見ていたのでしょうかね。

下りはさくさくと進み、15分ほど。すれ違った方に「雨だけど登れますか?」ときかれたので、「ぜんぜん傘さしながら登れますよ!序盤がちょっときついけど、中盤から登りやすくなるので安心してください!」と教えてあげました。
時刻はまもなく9:00、観光施設がオープンする時間です。今日は「相島」という離島に渡るのですが、その前に「明倫学舎」「萩美術館」「萩博物館」を巡る予定。ということで次回は萩藩の藩校である「明倫学舎」の記事です!
アクセスと営業情報
今回利用した駐車場は「指月第一駐車場」。おそらくここが最寄りの駐車場です。
| 開園時間 | 【4~10月】8:00~18:30 【11~2月】8:30~16:30 【3月】8:30~18:00 |
|---|---|
| 休園日 | 年中無休 |
| 料金 | 220円 |
| 公式サイト | https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100049 |
※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
※営業時間外の早朝でも入城可能でした・・・!


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