関ヶ原の戦いを、200体以上の戦国武将のコンクリート像で再現したテーマパーク。名のある武将から、マニアックな人物まで、とにかくたくさんの武士が登場します。好きな武将を探したり、戦いの経過を踏まえて動きをみたり、様々な楽しみ方ができるスポットです。
国内を代表する珍スポット
国内旅行が好きな方ならきっと耳にしたことがあるであろう「B級スポット」「珍スポット」というワード。メジャーな観光地ではなくても、独特な魅力を持つマニア向けなスポットを指すことが多いコトバです。
今回紹介する「関ヶ原ウォーランド」は、その界隈では非常に有名な施設。日本のコンクリート像作家・浅野祥雲氏の作品がたっぷりと集まっているのです。

祥雲氏は明治24年(1891年)に岐阜県に生まれます。土人形職人であった父の影響から最初は土で人形を作っていましたが、土では大きさに限界があることから当時最新素材で会ったコンクリートでの制作をスタート。映画館の看板を描いて生計を立てながらも自身の作風を確立していきます。
迫力あるものから、どこか笑ってしまうようなユニークなものまで、その作風故に「珍スポット」好きの間では人気な人物。他にも愛知県犬山市の「桃太郎神社」、愛知県日進市の「五色園」など、東海地方に多数の作品を残しています。
そんなわけで、今回は久しぶりに珍スポワールド全開な内容でお送りしますね!
訪問時は受付は無人であり、向かいのレストラン花伊吹にて。

レストラン花伊吹で食事すると入園料が無料になるそう!美味しそうな近江牛メニューがたくさんあって、事前に知ってたらここで昼食にしていたかも・・・。近江牛たべたかったナー。
ずらりと並ぶコンクリ武士
園内に入るとスピーカーからは関ヶ原の戦いの概要の案内音声が流れています。昭和を感じる力強い口調で引き込まれる内容。

そして、多数の武士の像!浅野祥雲氏の作品がずらり、その数なんと200体以上!刀を交えて戦っていたり、陣地で様子を見ていたりと動きのある像たちは見ていて飽きが来ない仕上がり。
有名な武将には名札がありますが、名前のないモブたちもいます。ときには落馬している武士の姿も。動きが面白いので、歴史に興味なくても楽しめそうです!

名のある戦国武将たち
南宮山を模した山に構えるのは毛利秀元と、その傘下である吉川広家、長宗我部盛親、安国寺恵瓊。西軍として大兵力にて陣を構えましたが、参戦しておりません。吉川広家が毛利家の安泰を願うため動かず足止めしたというのが通説。これが西軍敗北の大きな要因の一つとなっています。

松尾山の小早川秀秋は、大軍勢を率いて西軍として参戦しつつも、東軍へ寝返ります。これが勝敗を決した最も大きな要因といわれています。秀秋に向かって左の家臣、隣の武士の鎧の越にある「草摺(くさずり)」を掴もうとしている?どういう気持ちの表れでしょうか・・・?

その先では、西軍の大谷吉継の姿。裏切った小早川軍を受け止めるも、相次いで寝返った脇坂・赤座らの軍に押され、ついに自害へと追い込まれてしまいます。

西軍として実際に戦った兵力で最大であった宇喜多秀家。敗戦後は改易となり八丈島に流されてしまいます。

宇喜多秀家に立ち向かうのは東軍の福島正則。勇猛果敢な武闘派として描かれることの多い、ザ・戦国武将といった感じの人物です。

島津義弘もいます。戦中は動かず、東軍の勝利が決まったところで、突如家康の本陣めがけて突撃!敗走する際も敵に背を向けないという、薩摩の魂を感じるエピソードです。

笹尾山に陣を張るのは西軍の石田三成。凛々しい顔立ちは、イメージ通り過ぎる姿。

東軍の徳川家康の陣では、家臣たちが集まり討ち取った武将の首実検が行われていました。

なぜかあの武将の姿も
唐突に現れるのは武田信玄。ここで違和感がある方は鋭い!

武田信玄は関ヶ原の戦いのときには既にこの世を去っており、参戦しておりません。
人気の武将であるから時代考証を気にせずに建立されたのかなと思いきや、実はこの信玄は「亡霊」という設定。
愚かな争いを止める「ノーモア関ヶ原」を唱えているのです。武田信玄が生きていたら、戦の数はきっと大幅に減り、歴史は大きく変わっていたことでしょう。
激戦を繰り広げる武士
有名な武将以外の人物も制作されているのが、このウォーランドの面白いところ。石田三成の陣の近くでは、忠臣である島左近の姿が。ずっこけた姿がコミカルですが、軍師・猛将として知られる人物です。

黒田長政軍として参戦していた後藤又兵衛。戦後に黒田家の重臣となるも離脱。後に大坂の陣で豊臣軍として活躍する人物です。

可児才蔵は福島正則の家臣として参戦した武士。最も多く17首をあげるも、持ちきれないため届けもせず、代わりに口に笹を仕込むという目印を行なっていたという逸話が残っています。

なんと宮本武蔵の姿も。剣豪として知られる人物、実は関ヶ原の戦いに参戦していたという噂もあるのです。

甲冑や兜を装備した武士たちの中で、なぜか上裸の人物が。これはいったいどなたでしょうか?

こちらは団久郎兵衛という武士とのことですが、調べても情報が全然出てきません。検索してもヒットするのは「関ヶ原ウォーランド」関連の記事ばかり。オリジナルの人物というわけではないと思いますが、いったい何者なのでしょうか。
おしゃれなフォトスポット
ユニークな仕上がりのテーマパークですが、ちょっとしたフォトスポットもたくさん。入口から戦場へと向かう道は、色鮮やかな風鈴がたくさん吊るされています。

一部の屋内スペースでは和傘のライトアップも開催中。とっても華やかな世界観です。

ハート型のくり抜きのあるどこでもドアも設置されています。これで血なまぐさい戦場から離脱、と言いたいところですが抜けた先も漏れなく戦場でございます。

そんなわけでたっぷり楽しんで滞在時間は50分ほど。園内はそれほど広くなく、戦場には読み物などはほとんど無いため、さらっと見るだけなら30分もかからないくらいかなと思います。
一人旅を始めたばかりの頃、旅行に関する知識も皆無だった私は、なぜか「普通の観光地には行きたくない」という逆張りスタイルでした。そんな私を引きつけたのが「珍スポット」というカテゴリー。日本各地の珍スポットを調べては、旅程に組み込んでいたものでした。
この関ヶ原ウォーランドは、その頃からずっと気になっていた場所。念願叶って今回やっと訪問することができました!久しぶりの濃厚な珍スポットを体験して、珍スポ熱が再燃しそうでございます。
なお、この関ケ原町は豪雪地帯。冬に訪れると、雪景色の中に武将が立つ姿を見ることができます。ただし、武将の名を記したプレートは雪に埋もれてしまうため、戦国知識が試される状態となります。そして先ほどずっこけていた島左近は雪に埋もれて隠れてしまうのでご注意を。
アクセスと営業情報
| 開園時間 | 4〜11月: 10:00〜16:00 12〜3月: 10:00〜15:00 ※土日祝は16時まで営業 |
|---|---|
| 定休日 | 12/31 |
| 料金 | 800円 |
| 公式サイト | https://sekigahara-gourmetgarden.com/warland/ |
※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。



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