網走発の流氷クルーズ『網走流氷観光砕氷船おーろら』(網走市)

道東

網走を発し、流氷の海を運航する観光船「おーろら号」。今回は1月下旬の乗船。このタイミングで流氷が見られる確率はかなり低いですがとりあえず向かってみることにしました!

訪問日:2025/1/23(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

予約がおすすめ

冬の北海道を代表する人気なアトラクション、それは流氷クルーズ。紋別、網走、知床といったオホーツク地方の各街にそれぞれクルーズ船があります。

以前、紋別の「ガリンコ号」には乗船したことがあるので、今回は網走の「網走流氷観光砕氷船おーろら」に乗船してみることにしました!

ロマンがつまったガリガリ流氷クルーズ『ガリンコ号Ⅱ』(紋別市)
ガリガリと流氷を砕いて進むガリンコ号Ⅱは冬の北海道を代表するアトラクション。ドリルのようなスクリューを回転させて進むクルーズは、ロマンがつまっています!人気の乗り物なので、事前予約してから訪問するのがおすすめです。

ガリンコ号もそうでしたが、おーろら号も人気であるため満員になることもあるそう。念のため11月頃にWeb予約しておきましたが、出発近い1月16日頃にちらっとHPを見てみると、ほぼ全日程が予約不可に!!乗船される方、早めに予約しておくのを強くおすすめします。(※支払いは当日現地払い)

時期で変わる料金と便数

時刻表は時期によって変わりますが9:00~15:30の間で1日4~5便ほど。料金も時期によって変わり4,500円~5,000円。運行期間は1月後半から3月下旬。2025年は1月20日~3月31日とのことでした。2月が見れる確率が高く、本数も多く値段も高いです。

乗船場となるのが道の駅流氷街道網走。JR網走駅からは少し離れており、バスで10分 or 徒歩で25分。シーズン中は、女満別空港からの直通バスもあります。

今回乗船したのは1月23日(木)。シーズンがはじまったばかりなので、一面の流氷が見られる可能性は限りなく低いです。昨年は1月19日から見れたそうなのですが、今年はまだまだな様子。

空港から向かう乗船場

今回は女満別空港からバスで向かいます!空港到着は13:00で、バスは13:10発。10分でバスに乗れるのか不安でしたが、このバスは接続便。今回フライトが15分ほど遅れたのですが、ちゃんと待っていてくれました。

空港からは網走行き以外の接続バスも出ているのですが、空港内にて「〇〇行きバスご利用の方いますかー?」みたいな感じで呼びかけてくれてました。

40分ほどでたどりついた道の駅流氷街道網走。辺り一面雪に包まれています。

館内ではおみやげ販売や軽食の取り扱いも。早めについてもゆっくりと過ごせます。

気になる流氷ですが、受付に表示されているのは「航路上には流氷がありません」の文字。

そのため料金は3,000円に値下がりしてました。チケット買う際にも、流氷が見れないことへの確認もあります。ちなみに荷物預かりも1つ500円で行っていました。

■Webでも確認可能
流氷の状況は公式サイト・Facebookなどで見ることができます。今回私は流氷があってもなくても乗船するつもりだったのであえて確認しませんでしたが、そうでない方は確認してから向かうのがおすすめです。

北海を進むおーろら号

こちらがおーろら号。ガリンコ号よりも一回り大きく、最大定員は450人。

船内には売店もあり、和牛肉まんや網走サイダーなどを販売しています。インスタグラムのフレームや、船員さんの服や舵輪が設置されたフォトスポットなんかもあります。

屋外のデッキも開放されております。今日は風がほとんどないのでそんなに寒くない!

屋内席もたくさんあります。寒さがニガテな方、デッキですっかり冷えてしまった方はこちらでゆったりと過ごすことも。

港から離れて沖を進むおーろら号。見どころ解説があるわけではありませんが、そこから見える景色は壮大。15:00の便に乗船したところ、サンセットの始まりを拝むことができました。

オホーツクならではの野鳥

やっぱり流氷がないと少し物足りないような・・・。

そんな風に感じていると、1羽のカモメが飛来してきました!人が近づいても全然逃げません。

「カモメなんてどこにでもいるし・・・」と感じる方も多いハズ。このカモメはオオセグロカモメという大型のカモメ。全長61cm、翼を広げると156cmという、普段目にするカモメやウミネコの倍くらいはあろうかというビッグサイズなカモメなのです。

エサを期待してか、数羽のカモメが集まる。全国各地の海上遊覧船で見かける光景ですが、なんといってもカモメのサイズが大きいのがポイント。頭上を飛び交う姿はなかなかの迫力です。

他にも、港周辺ではオオワシやオジロワシの姿も。いずれも岩や堤防の上でじっと止まっていることが多いので、お見逃しなく!

さらに小さくて判別難しかったのですが、おそらくケイマフリも見かけました!写真撮れなかったので、代わりに船内で見かけた模型を載せておきますね。

砕氷のしくみ

このおーろら号、ガリンコ号の様に「アルキメディアンスクリュゥゥゥ!!!!」はついておりません。どうやって砕氷するのかといいますと、船の重みでバリバリと割って進むことができるのです。

最大で100トンもの海水を貯めることができるタンクを備えており、さらに重みを加えることができるそう。実は南極観測船「しらせ」も同様の仕組みで砕氷しているそうです。今回は出番がなさそうですが、いつかバリバリ流氷を砕く姿を体感したいところです。


さて、1時間弱のクルーズを終えて、港に帰ってきました!ここからは北見駅へ向かうため、まずは網走駅へと進みます。港から駅まで、バスもあるみたいですが、雪の街を歩いていくことに。

徒歩で25分ほどでたどりついた網走駅、電車の本数が少ないのでそこから1時間待ち。

さらに約1時間かけて北見駅へ。ゆったりした時間の流れが体に馴染んできました!

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