ORIGAMIカルチャーを伝える場所『おりがみ会館』(文京区・湯島)

東京都(23区)

日本の伝統文化である「おりがみ」に浸ることができるスポット。紙とは思えない精巧な作品を見たり、煌びやかな紙そのものに注目したりと、様々な角度からおりがみを知ることができます。館長さんによるデモンストレーションも必見です。

訪問日:2023/7/29(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

おりがみが詰まったビル

江戸時代にはじまった染め紙業をルーツに持つおりがみ会館。明治時代には文部省の要請により、世界初の折り紙製造販売を開始したことでも知られています。

6階建てのビルの各フロアには、折り紙をはじめとした紙にちなんだ講習が開催される「教室」、職人が手作業で紙を染める「染め工房」、折り紙作品が並ぶ「ギャラリー」、和紙や折り紙など2,000点を超える商品が並ぶ「ショップ」が入っております。

1階入口を入ったところにも、多数の作品が展示されています。いずれも一般的にイメージする折り紙とは異なる非常にハイクオリティな作品。どのようにして折られているのか想像もつきません・・・!

精巧な作品が並ぶギャラリー

中2階にあるギャラリーでは多数の折り紙作品を展示。無料で自由に見学することができます。

訪問時は「リアル折り紙展2023 おりがみの森へようこそ」を開催中。そこにはイカやタコなどの海の生き物や、トンボやチョウといった昆虫、さらには恐竜まで、デフォルメされないリアルな姿の生き物がたくさん。

こちらは木にとまるフクロウ。70cmという大きな紙「エレファントスキン」を使用、最後にワックスをかけて仕上げられているそう。

この作品、いったい何をイメージしているのかと思ったのですが、その名も「水滴」。テーマのチョイスに脱帽です。

めくるめく折り紙販売ショップ

ショップでは、様々な折り紙がずらりと並んでいます。カブトや金魚のような和柄から、小さい頃にあこがれたパールやグラデーション、メタルカラーの折り紙まで。多種多様な折り紙は眺めているだけでも楽しいです。

折り紙とともに、折り方やシールなどが組み合わさったセットもあります。七夕や花火といった季節に合わせたラインナップもそろっているので、ちょっとした部屋の飾りにも良さそうです。

1階には「Ori Gacha」という、折り紙作品が出てくるガチャガチャも設置されています。運試しがてら挑戦してみてはいかがでしょうか。

館長のデモンストレーション

ショップでは、国際おりがみ協会理事長でもある館長さんの折り紙デモンストレーションを見ることができます。

折り紙の歴史を話しながら、次々と作品を折り上げていく館長さん。こちらは「赤兎馬」。指で尻尾を跳ね上げると、くるりと宙返りして元の位置に戻るという遊び心あふれるもの。お子様たちは、みんな夢中で遊んでいました。

ギャラリーとして集まっていたのは、インバウンドが中心。海外からの来訪者にも、非常に人気があるようです。館長さんのパフォーマンスもお客さんに合わせて変更している様子で、今回はFUJIYAMAやKIMONOなど、JAPANらしさが詰まった内容でした。

なお、このデモンストレーションの開催時間は、特に決まっているわけではないそう。もし訪問時に立ち会えたらラッキーです!

職人の仕事場が見られる工房

4階の工房では、現代においても染め師たちによって和紙が染め上げられています。

ここもまた自由に見学OKとのこと。「平刷毛」という大きな刷毛(はけ)をはじめとした道具や、ペットボトルに入れられた様々な染料など、普段は目にすることのない職人の作業場はわくわくしますね。

染め上げた和紙は、自然光で乾燥させ、自然の色を作り上げるそう。そのため、基本的に晴れの日にしか染めないとのこと。

訪問した際は工房内には誰もいませんでしたが、モニターにてここの和紙染めが特集された番組が流れています。静かに鑑賞しながらその空気に浸るのも良いものでした。

アクセスと営業情報

・JR中央線・総武線の「御茶ノ水駅」から徒歩7分
・東京メトロ丸ノ内線の「御茶ノ水駅」から徒歩5分
・東京メトロ千代田線の「新御茶ノ水駅」から徒歩10分
・東京メトロ銀座線の「末広町駅」から徒歩7分

営業時間 9:30~16:30
定休日 日曜、祝日
料金 無料
公式サイト https://origamikaikan.co.jp/

※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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