1549年、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルによって日本にもたらされたキリスト教。織田信長やキリシタン大名の庇護を受けるも、豊臣秀吉によって布教は禁止、江戸時代に入ると「禁教令」が敷かれ、キリシタン達への弾圧が行われるようになりました。
1637年、キリシタンが多く参加した日本最大規模の一揆「島原の乱」が勃発するも、幕府軍によって鎮圧。それ以降、キリシタン達は五島列島や天草諸島など、人里離れた集落でキリシタンであることを隠して生きる「潜伏キリシタン」へと姿を変えていきます。信徒たちは身を潜めていたにもかかわらず、一斉に摘発される「崩れ」はたびたび発生。1873年、明治政府によって禁教令が解かれるそのときまで、キリシタンに対する厳しい処罰は続いていきます。
2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、多くの教会堂や史跡が世界遺産に登録。五島列島や長崎を中心に、人々の関心を集めました。