気軽に行けるカラフルなアイスワールド『あしがくぼの氷柱』（横瀬町）

北海道や東北地方へ行かずとも、関東近郊で氷の世界を体感できる貴重なスポット。色鮮やかにライトアップされた氷の世界を埼玉で見ることができます。駅からも近く、車が無くても見に行くことができるお手軽アイスワールドです。

秩父名物の氷柱

冬の秩父を彩るのが氷の絶景、「氷柱」。秩父には観光客向けの氷柱が3ヶ所あり、三大氷柱と呼ばれています。

まず最初に気になったのは3つのうち唯一の天然モノ「①三十槌の氷柱」。です。最寄りの三峰口駅から離れていますが、バスでのアクセスも可能とのこと。念のためバスの時刻表を調べてみると、氷柱から帰りのバスは16:55発。あれ、これではライトアップを見ることはできないのでは・・・。観光案内所でも聞いたのですが、三十槌の氷柱ライトアップを見るには車が必須とのこと。危なかったです。(※2018年時点での情報です)

続いて「②尾ノ内氷柱」こちらはそもそもバスが通っていないので、昼夜を問わず車が必須。なかなか厳しいです。

そんな中、「③あしがくぼの氷柱」は駅から近い場所にあるため、公共交通機関でもアクセスが可能！よし、ここに行ってみよう。

芦ヶ久保駅からのアクセス

あしがくぼの氷柱最寄り駅は西武鉄道の芦ヶ久保駅。西武秩父駅から2駅なので、秩父観光のついでに気軽にアクセス可能！といいたいところですが、電車の本数がとても少ない。場合によっては30～45分くらい間隔があるため、きちんと時刻表を見ていかないと寒空の中ひたすら待つことになるのでご注意ください。

芦ヶ久保駅前は真っ暗ですが、多数の案内板が設置されています。加えて人の流れもあるので、迷うことはないはず。

しばらく進むとチケット売り場があります。ここまで駅から約10分。本当にお手軽氷柱です。

案内しているスタッフさん達は、来場者に「寒い中ありがとうございますー！」と声をかけていたのが印象的。凍える季節ですが、ちょっとした人の暖かさを感じられました。

めくるめくアイスワールド

場内に入るとすぐに氷柱が見えてきます！！

カラフルにライトアップされた氷の世界は幻想的。ビビッドな色彩で、まるで異世界に迷い込んだかのような気持ちにさせてくれます。

ぱっと見て終わりかと思いきや、場内はなかなかのスケール。氷柱周辺には歩道や展望台が作られており、立体的に進んでゆくため、様々な角度から氷柱を見ることができるのです。

通路は斜面ばかりですが、足元にはウッドチップが敷かれており滑りにくいように配慮されてます。また、最上部の展望スペースにはストーブやトイレも。細部にも運営チームの優しさが見え、訪れる人のことをきちんと考えているんだなーって感じがします。

実は人工の氷柱

こちらのあしがくぼの氷柱、実は人工的に作られています。人工ときくと萎えてしまう方もいるかと思いますが、冬のまつりとして名高い「さっぽろ雪まつり」や「千歳・支笏湖 氷濤まつり」も人工的に作り上げた雪や氷のオブジェが並んだりしますので、何もおかしなことはありません。

何より他の氷柱に比べて格段にアクセスの良い場所に用意してくれたことに大感謝！

ちなみに氷柱の作り方ですが、ホースやスプリンクラーで水を撒いて製氷するそうです。これだけの規模の氷柱を作る様子、ちょっと見てみたいものです。

要注意の帰り道

あしがくぼの氷柱を見る際の注意点、それは最初にも書いた電車本数の少なさ。帰りの電車の時刻はある程度意識しておかないと、何もない駅で寒空の下30分待機となる可能性もあります。

帰りの時刻表を確認すると、次の電車を逃すとその次は一気に40分空くという事態に。ここで40分待ちはかなりハードなので、帰り道は少々急ぎ足。転ばないように気をつけて進み、無事、目当ての電車に乗ることができました。

今回、芦ヶ久保駅到着時刻から帰りの電車時刻までのトータル滞在時間は43分。駅から氷柱まで約10分かかるため、氷柱滞在時間は約20分。さらっと見るならこれくらいでも大丈夫でした。見ての通りかなり気温が低いので、軽装備でしたらあまり長くは滞在できないかもしれません。

都心からも気軽に見に行ける氷の絶景、ぜひ一度ご覧ください！

※この記事は2018年訪問時のものですが、2023年度の情報も置いておきますね！

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
※土日祝日のライトアップは予約制になっているようです。詳しくはコチラ