人々でにぎわう大宮公園内にある動物園で、0円で入園することができるフリースポット。無料と侮るなかれ、世界の鳥やサル、肉食獣までそろう充実したラインナップで非常に満足度の高い動物園です。
公園内の小さな動物園
さいたま市大宮区にある大宮公園は、67.8haという広大な面積を持つ都市公園。体育館や歴史博物館に加えて、遊園地のようなアトラクションもありとってもにぎやかな憩いの場です。
そんな公園内にある大宮公園小動物園は、1953年開設という古い歴史をもつ動物園。無料で入園することができるため、公園内のお散歩ついでにふらっと立ち寄るのにも良さそうです。
いざ足を踏み入れると、立派なケージが立ち並ぶしっかりとした動物園の姿にびっくり。小動物園という名前、そして無料という料金設定から、ウサギやヒツジがメインのこじんまりした動物園をイメージしていましたが、想像以上に充実している雰囲気。
これが無料で楽しめるなんて、大宮の人がうらやましいです!
意外と豪華なラインナップ
飼育されている動物たちも思った以上に豪華。人気者のカピバラは、オスとメスの2匹が展示されています。ハクサイやサツマイモなど、むしゃむしゃと食事中でした。
ブチハイエナもいます!ハイエナの仲間では最大で大きなイヌのよう外見をしています。人の笑い声のような声を出すことがあるそうですが、いったいどんな声なのでしょうか?
さらに立派なクマまでいます!こちらはおなじみのツキノワグマ。本州や四国の山に暮らす、比較的なじみ深い種類の熊です。意外にも植物が好きなベジタリアンだそう。
かわいらしいペッカリー
ひとまわり小さなイノシシといった見た目のこちらの生き物はクビワペッカリー。北アメリカ南部から南アメリカに暮らしており、首輪のような白い模様があるのがその名前の由来となっています。
7匹飼育されていたところ、2021年10月に赤ちゃんが誕生しました!兄弟たちと元気に走り回ったり、ときには一列に並んで歩いていたりと、とってもかわいらしい。
自然下でも群れで暮らしているそうですが、肉食動物などの外敵に襲われた際、群れの中の一頭が捨て身で突進、残りの個体はそのうちに逃走する、という「サクリファイス」と呼ばれる行動をとることがあるそう。ハチやアリといった社会性を持つ昆虫ではしばしば見られる利他的な行動ですが、哺乳類でも自らを犠牲にして群れを守るような行動があるのは初耳でした。
世界の鳥も大集合
鳥類も豊富に飼育されています。アナホリフクロウ、ヨーロッパガマグチヨタカ、ホロホロチョウなど、世界の鳥がいろいろ。
長い尾を垂らしたコシジロヤマドリ。九州南部でしか見ることができないヤマドリの一種で、名前の通り腰回りが白くなっています。ちなみに尾が長いのはオスだけ。
オオバタン、タイハクオウム、ベニコンゴウインコなど華やかな鳥も多数飼育されています。しかし、2022年1月現在、鳥インフルエンザの感染予防として展示を中止中。貼られていた展示によると、アオメキバタンのポポちゃんはいろいろな言葉を喋れる様子。そのレパートリーは「ポポちゃんかわいいね」「ワンワン」などなど。ぜひ聞いてみたかったです。
シロトキやオオフラミンゴなど様々な鳥が放し飼いにされた大きな空間、フライングケージもあります。ただし。2022年1月現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため閉鎖中でした。
ユニークなサルたち
動物園で見ごたえがある動物と言えばサル。颯爽と駆け抜けるのはブラウンケナガクモザル。手と足に加えて尻尾でもロープを掴んでいます。しなやかな動きはずっと見ていられそうです。
真っ黒なシシオザルは、尻尾がライオンに似ているためこのような名前がついています。顔の周りのたてがみもライオンっぽいですよね。
小型で素早いフサオマキザル。フサフサの尾があるフサオ・マキザルかと思いきや、顔にフサがあるフサ・オマキザルでした。
このフサオマキザル、身体の不自由な人をサポートする介助犬ならぬ介助猿としても注目されています。高度な知能や器用な手先、さらに寿命が長いといった点が非常に優れているそう。ただし、訓練に時間がかかることや、ヒトと近い種のため感染症対策など、課題も多く挙げられているとのことです。
アクセスと営業情報
東武野田線(アーバンパークライン)の大宮公園駅から徒歩10分。また、JR線の大宮駅からも徒歩25分ほどでアクセスできます。
武蔵一宮氷川神社や、埼玉県立歴史と民俗の博物館と合わせて訪問するのもおすすめです。
開館時間 | 10:00~16:00 |
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休館日 | 月曜、年末 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.parks.or.jp/omiyazoo/ |
※掲載の情報は2022年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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