赤く染まるポットホール『紅簾石片岩(コウレンセキヘンガン)』を探せ!(皆野町)

埼玉県

コウレンセキヘンガンという名の赤い岩。ここ皆野町には世界で初めてこの岩が報告された場所があるのです。埼玉県立自然の博物館で学んだあとは、川原にあるというその岩を探しに行きます!

訪問日:2018/2/11(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

紅簾石片岩へのアクセス

『紅簾石片岩』なんだか必殺技みたいで魅力的な名前に感じるのは私だけでしょうか?読み方は「コウレンセキヘンガン」。名前の漢字が示す通り、赤く染まった岩のことです。

長瀞を流れる荒川の川原には、そんな紅簾石片岩を見ることのできる場所があるらしい。その場所は秩父鉄道の親鼻駅から徒歩10分ほど。もしくは上長瀞駅からでも15分程度で歩いて行けます。私は埼玉県立自然の博物館から約20分程かけてのどかな道をのんびり歩いていきました。

紅簾石片岩なんて専門家でもない私に見つけられるのかな?そう思ったのですが、Googleマップにはちゃんと登録されているし、一応案内板出てます。

小さいので見過ごしてしまいそうですが、案内板があるかないかというのは大きな違い。案内板がある=観光スポットとして認識されているので、万が一迷っても人に尋ねたら教えてもらえる可能性が高いのです。

案内板に従うと、こんな細い道へ。民家の脇をすり抜けます。

足元の岩はすでに赤みをおびている。なんだかすぐ見つけられる気がしてきました・・・!

河原に空いたポットホール

無事、荒川の川原に到着しました。ひっそりと立っている案内板には、「1888年に小藤文次郎博士によって世界で初めて紅簾石片岩が報告された場所」との旨が記載されています 。

さあ紅簾石片岩はどこだ!

辺りを見回すと、岩場にぽっかりと空いた大きな穴を発見!

こちらはポットホール、またの名を「甌穴(おうけつ)」とも言い、渦巻く流れに入り込んだ石が岩を削って作り上げた穴のことを差します。

ここがあやしいです・・・!!

ついに発見!紅簾石片岩

ポットホールの中をのぞくと、一部赤い層が見える。これが紅簾石片岩に違いない!

正直なところ、ちょっとわかりにくい。さきほど立ち寄った埼玉県立自然の博物館で勉強していなかったら気付けなかったもしれません。岩よりも落ち葉で染まった溜まり水の方が赤さを主張しています。

紅簾石片岩の赤みの由来はマンガンを含んだ紅簾石という鉱物。これらを含む結晶片岩のことを紅簾石片岩と呼びます。

紅簾石には何か利用はあるのでしょうか?調べてみると「ピーモンタイト」という名のパワーストーンとしてアクセサリーになっているみたいです。愛情を高める効果、そしてコミュニケーション能力を高める力を秘めているとのこと。

現代社会を生きてゆく上で、魅力的すぎる効果。ポットホールに入れば、全身からそのパワーの恩恵を受けられたりしないでしょうか?

西武秩父駅までの帰り道

この辺りは誰もいない河原。静かな世界が妙に落ち着いたので、しばらく休憩しました。

帰りは歩いて親鼻駅まで、約15分程度の道のりです。

秩父鉄道は非常に本数が少ないです。こういう路線を利用する際は、事前に時刻表を確認して移動するのがベター。なのですが、あえて調べずに行ったので少々待ち時間。何もない無人駅でぼーっと過ごすのは嫌いじゃないです。

17:20の三峰口駅行きに乗り込み御花畑駅~西武秩父駅まで戻ります。本当は近くにある和銅遺跡にも行きたかったのですが、宝登山ロープウェイの混雑でかなり時間を食ってしまったので断念。秩父は四季を通じて見所だらけなので、次に来たときにとっておきます。

さてさて、ここでおしまい、と言いたいところですが、実はまだ行きたいところが残っています。そこは日が暮れたからが見どころとなるので、しばらく秩父駅にて待機。雪の積もった武甲山を眺めたりして時間調整。いつか登ってみたい山です。

西武秩父駅前の祭の湯には、フードコートが入っており入浴者以外も利用可能。一人旅でも気軽に入れる飲食スペースとなっており、「わらじかつ丼」や「くるみだれそば」などのご当地メニューもそろっています。

今回は「炙り豚味噌丼とろろ添え」にしました。

さて、日もすっかりと沈んだところで、そろそろ出かける時間だ!

つづく

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