断崖に暮らす海鳥の生態を学ぶ『北海道海鳥センター』(羽幌町)

道北

多数の鳥が暮らす海鳥の楽園・天売島。羽幌町には、そんな海鳥に関する展示施設があります。鳴き声や生態はもちろん、人間との関わりに関する展示もあり、様々な角度から知識を深めることができる施設です!

訪問日:2026/7/19(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

海鳥について学べる施設

天売島から帰ってきて、時刻は11:00。せっかく羽幌まできたので、北海道海鳥センターに行ってみることにしました。「道の駅ほっと♡はぼろ」の隣にあり、無料で見学できる施設です。

ここは日本で唯一の海鳥専門施設。天売島を中心とした海鳥類の調査・研究などを行っております。館内には展示室があるため、誰でも海鳥について知ることができるのです。

昨日、天売島で見たウトウなどの海鳥について知識を深められたら良いな!もしかしたら天売島に行く前に立ち寄った方が、島での解像度が上がったかもです。

多様な海鳥の生態

館内に広がるのは、ウトウ、ケイマフリ、オロロン鳥(ウミガラス)などの海鳥の生態や分布の紹介。タブレットで映像と鳴き声も見ることができます。

海鳥たちのタマゴもあります。ウトウって大きめのハトくらいのサイズなのに、タマゴはニワトリよりもひと回り大きいんですね!

ウミドリの重さ体験もあります。砂の入ったペットボトルで、様々な鳥の重さを再現。

手前にあるリュックはワタリアホウドリの重さ再現!翼長が2.5m〜3.5mにもなる大きな海鳥、その体重は10kgを超えるそうです。持ってみるとめっちゃ重い!!

ユニークなのはバードボイスペン。貼られたカードのシールにペン先を当てると鳴き声が聴こえるというもの。それぞれ「さえずり」と「地鳴き」、両方が聴けるのうになっていました。

断崖に巣をつくる鳥たち

吹き抜け空間に作られているのは海鳥繁殖地のジオラマ。天売島西海岸にある海鳥繁殖地の崖面をリアルに再現しています。

下層にはオロロン鳥やケイマフリ、中層にはウミウやヒメウと、それぞれ巣を作るエリアが異なっているのが面白いところ。2階からは上層でヒナを育てているオオセグロカモメやウミネコが見えます。

裏側にまわると、ウトウの巣穴も。ウトウは他の海鳥と異なり、地面に奥行き1mほどの穴を掘って巣を作ります。中を覗いてみると、親鳥がヒナにエサをあげておりました。

オオウミガラスの悲劇

印象的だったのはオオウミガラスに関する展示。

15世紀後半、西へと船を進めたヨーロッパの人々は、北大西洋の島々にオオウミガラスが繁殖しているのを発見します。オオウミガラスは肉は美味しく、羽毛は布団の材料に、脂肪は燃料にと非常に有益な鳥。飛ぶことができないため簡単に捕獲されて一気に数が減ってしまいます。さらに希少となると、今度はコレクターが剥製を手に入れようと乱獲。1844年を最後に目撃例がなくなり、絶滅してしまいました。

なお、このオオウミガラス、スペイン語で「太っちょ」という意味から「ペンギン」と呼ばれていました。今知られているペンギンは、このオオウミガラスに似ていたため、その名が受け継がれたのです。(※分類的には近縁ではないそうです。)

そんなわけで、ウトウ、オロロン鳥、そしてオオウミガラスなど様々な海鳥について知ることができました!展示ボリュームはそれほど多くないので、じっくり見ても30分もあれば充分なくらい。天売島に訪れる際には、ぜひ合わせて訪問してみてくださいね!

アクセスと営業情報

開館時間 4~10月:9:00~17:00
11~3月:9:00~16:00
休館日 月曜日・祝日の翌日・年末年始
料金 無料
公式サイト http://www.seabird-center.jp/

※掲載の情報は2026年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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