太古の息吹を感じるジオフロント『さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)』(太田氏)

島根県

古代の森の化石である埋没林を発掘された状態で展示したミュージアム。4000年というはるか昔の森を感じることができるロマンあふれる展示に胸が高まります。巨大な地下空間が広がる様子は圧巻で、わざわざ訪れる価値のあるスポットです。

訪問日:2022/5/6(金)

レアな埋没林ミュージアム

島根県大田市三瓶町にあるさんべ縄文の森ミュージアム。正式名称は「三瓶小豆原埋没林(さんべあずきはらまいぼつりん)公園」といいます。

埋没林という聞きなれない言葉が出てきますが、これは森林が根を張った状態で地層に埋もれたもの。いうなれば森林の化石です。

埋没林自体がレアであり、それを展示している施設ももちろんレア。さらに、ここで見ることができる埋没林はかなり規模が大きいそうです。これは楽しみです!

2022年3月にリニューアルした施設はとってもキレイ!エントランスでは、埋没林ができるまでをCGで再現した映像が流れています。非常にわかりやすく5分ほどと短いので、最初に見ておくのがおすすめです。

埋没林を現地で展示公開している施設は、富山県の「魚津埋没林博物館」や、宮城県の「地底の森ミュージアム」があります。

圧巻の地下空間

受付から進んで行くと、縄文の森発掘保存展示棟へと続きます。一見するとそんな大きい物が展示されている気配はありませんが、実は展示棟は地下空間。こちらの入口から階段を降りていきます。

階段を降りた先にあるのは、深さ13.5m直径30mという巨大な地下展示室。

これはすごいです!!

フィクションの世界で見るジオフロントのような世界にテンションがあがります・・・!

そんな地下空間に展示されているのが埋没林。地底より発掘されたそのままの状態で展示されているため、展示棟は地下となっているのです。

物言わぬ樹の化石

展示棟に並ぶのは、巨大な樹木。最下層まで降りて行くと、樹木がそびえる様子が圧巻。かなりの高さがありますが、これほどの巨木がそのまま埋まっていたと考えると埋没林の凄さをひしひしと感じます。

埋没林として発掘された樹木のほとんどがスギ。4000年前といえば縄文時代なので、いうなれば縄文杉の森です。なかには40m以上の巨木であったと推定されるスギも。

さらにこの地下空間で注目したいのが「香り」。深い森林のような香りが展示室内にたちこめています。

埋没林を形成した奇跡の連続

小豆原埋没林は、三瓶山の噴火によって埋もれてしまった森。しかし、火山の噴火で埋もれただけでは、やがて朽ちてなくなってしまうもの。埋没林として長い時を越えるには、地形による様々な奇跡がありました。

まず、噴火の土石流が小豆原の森へ襲いかかった際、地形の効果で勢いが弱まり、森は根本が土砂に埋まるだけで済みました。次に火砕流が発生しますが、谷であり水がたまっていたため、樹木は表面が焦げるだけに済みます。

さらに地下水につかっていたことで空気に触れることがなかったため、朽ちることなく保存されたのです。

横たわるのは、土石流がなぎ倒した巨木。こんな立派な木も倒してしまうその破壊力に驚かされます。

螺旋階段つづく根株展示室

縄文の森発掘保存展示棟の先にあるのが根株展示棟。埋没林発掘の際に使用されていた坑を展示室にしたものです。

地下へと続いて行く大きな螺旋階段、これもまたかなりのわくわくポイント。

その名の通り、ここでは根株を展示しています。根元が二股になっているのは、この木は倒木の上で育ち、やがてその倒木が朽ち果てて空洞となったため。このように倒れた木を基礎として次の木が育つことを、「倒木更新」といいます。

この根株からそびえていた樹木は、三瓶自然館サヒメルに展示されています。ここから車で10分ほどとすぐ近くなので、合わせての訪問もおすすめです。

アクセスと営業情報

JR大田市駅から車で20分程、JR出雲市駅からは約50分ほど。ナビにまかせっきりだと、かなり細い道へと案内されてしまう可能性があります。訪問時には、公式サイトのアクセス情報をちらっと見てからがおすすめです。

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜、12~3月の第1月曜~金曜、年末年始
料金 300円
公式サイト https://www.nature-sanbe.jp/azukihara/

※掲載の情報は2022年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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