大迫力の砂像を展示する屋内型の美術館。展示内容は毎年変化するという特徴を持ちます。2026年はスペイン!没後100年を迎えるアントニオ・ガウディや、ゴヤ、ピカソといったスペイン生まれの芸術家をテーマにした作品が盛りだくさんです。
世界をテーマにした展覧会
鳥取砂丘のすぐそばにある砂の美術館は、砂でできた砂像を展示するアート・ミュージアム。2006年の野外展示よりスタートしたイベントであり、2012年に屋内型の展示施設が誕生します。

展示内容は毎年入れ替わるというのが特徴。これまでは『フランス』『エジプト』『チェコ・スロバキア』など、世界各国をテーマにした砂像が製作され、展示されていました。
訪問した2026年5月に開催されていたのは『砂で世界旅行・スペイン』。

さぁ、スペインときいて何を思い浮かべますか!?
スペイン全開な作品群
スペインのイメージが強いのは国技《闘牛》。中世は馬に乗った騎馬闘牛、18世紀に徒歩の闘牛士によるスタイルになります。雄牛の力強さと、マタドールの気品が伝わる作品。背後には観客席と、見下ろす人々の姿も描かれています。

《スペインの文学『ドン・キホーテ』》は、驚安の殿堂1605年に出版されたミゲル・デ・セルバンテスの小説。自らを騎士と思い込んだ老人が世直しの旅に出るストーリーです。

スペインといえば大航海時代!イタリア出身の航海者クリストファー・コロンブスが、フェルナンド王とイザベル女王に謁見するところを表現した《コロンブスースペイン両王へ謁見》もあります。

最大の作品はこちら《グラナダ陥落ーレコンキスタの完成 コロンブスの出航 イスラム勢力のジブラルタル上陸》。

711年にイスラム勢力に占領されたイベリア半島を、キリスト教諸国が約800年かけて奪還した国土回復運動が「レコンキスタ」。その様々なシーンをひとつに表した作品です。世界史を全然知らない私はちょっと調べながらの自習鑑賞モードに入りました。
砂でできたガウディ建築
展示室の中央に鎮座するのは《聖母の戴冠 サグラダ・ファミリア降誕のファサード》。スペインを代表する建築家、アントニオ・ガウディが生涯を捧げた未完の建築「サグラダ・ファミリア」において、聖母マリアがキリストから冠を受けるシーンを表現しています。

全方向で作られているため、ぐるっと一周できる作品。どの角度から見ても、精巧に造られており見応え抜群!

他にもガウディ建築あります。こちらの《グエル公園》は、パトロンであったエウゼビ・グエル伯爵の依頼により作り上げた作品。ここでは、守衛の小館など一部の建築を再現しています。

そういえば、今年の6月にサグラダ・ファミリアのメインタワーが完成したというニュースが流れていましたね!没後100年という節目の年というのも、今年のテーマにしたスペインが選ばれた要因の一つかもしれません。
立体的に表現された絵画
スペインといえば、多数の芸術家を輩出した国でもあります。そんな画家の絵画作品を砂像で立体的に表現したものも。
スペイン3大画家のひとり、フランシスコ・デ・ゴヤ。《スペインの美術ーゴヤ》は、戦争の悲惨さを表現したゴヤの代表作《1808年5月3日》を立体的に表しています。

《スペイン内戦ーゲルニカ爆撃》は遠くから見ても一発でわかる、スペインの画家パブロ・ピカソの代表作《ゲルニカ》をテーマにした作品。

知名度の高い作品ですが、これが1937年にスペイン北部の町ゲルニカで起こったナチス・ドイツ空軍による無差別爆撃を描いた作品というのは意外と知られていないかも。よく見ると、ピカソのゲルニカと同様に牛や馬、横たわる人が立体的に配置されています。
集まれ!スペインのどうぶつ
歴史や芸術以外をテーマにしたカジュアルな作品もあります。《イベリア半島の動物》は、スペインならではの生き物を表現した作品。絶滅危惧種イベリアオオヤマネコ、国鳥のイベリアカタシロワシ、太い角を持つヤギのスペインアイベックスなどが描かれます。

終盤に現れるブタさん。こちらは《美食大国スペイン》というタイトルの作品。どんぐりを食べて育つ「イベリコ豚」が、バレンシア地方の郷土料理「パエリア」を抱えています。

順路は2階へと続きます。ラストは、これまで見てきた砂像群を上から見られるエリアへ。地上からとは見え方が変わる作品、見えなかった部分が見えるようになったりもします。

ショップではミュージアムグッズに加えて、スペインに関連する品々も!ちょっぴり万博を感じてきました!

そんなわけで、迫力ある砂像を次々と見てきてお腹いっぱい。いずれも凄いクオリティで、いったいどうやって作り上げるのか気になるところ。材料は砂と水だけであり、圧縮した砂のブロックを彫刻するとのことです。
こんな凄い作品作れたら楽しそうだな、そう思っていた私の目の前に現れたのは、植木鉢に作られたかわいらしいイベリコ豚。

これなら私でも作れそうです!!

巨大な階段状の建築が目を引くパビリオン。館内には深いブルーの海中世界が広がっています。多様な生き物や、交易など、様々な恵みをもたらす黒潮をテーマにした展示は見応えたっぷり。後半に登場するオレンジの部屋もインパクト抜群です!
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 9:00~18:00 ※開催期間あり |
|---|---|
| 休館日 | 開催期間中は年末年始含めて無休 |
| 料金 | 800円 |
| 公式サイト | https://www.sand-museum.jp/ |
※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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