浮世絵・東洋陶磁といった作品を多数収蔵するアートミュージアム。静かで落ち着いた雰囲気の美術館で、作品とじっくり向き合うことができます。増設された陶芸館では、モダンで迫力のある作品も多数展示されていました!
萩を代表する美術館
山口県立萩美術館は、1996年に開館した萩を代表する美術館。実業家・浦上敏朗の浮世絵と東洋古陶磁を中心としたコレクションが山口県に寄贈されたことを契機に開設されており、「浦上記念館」とも呼ばれています。

設計を担当したのは丹下健三。「広島平和記念資料館」や「東京都庁舎」など、日本各地に数多くの作品を残す世界的な建築家です。
館内は多数の展示室があり、コレクション展や企画展を開催しております。写真撮影は一部に限り可能となっていました。

コレクションと茶室
コレクション展示室では、浮世絵や東洋陶磁を中心にした作品を展示しています。訪問した際は、コレクション展「色絵磁器の美」が開催されていました。こちらは基本的に撮影NG。
特選鑑賞室という小さな部屋では、収蔵する浮世絵の中から厳選した1点を月替りで紹介しています。真っ暗な部屋に置かれた一点の作品は、ただならぬ存在感を放ちます。

2026年5月は歌川広重《紫陽花に翡翠》。アジサイのもとへ、カワセミが飛来する様子が躍動感たっぷり。

特別鑑賞室の近くには茶室もあります。ここは、様々な分野で活躍するアーティストが、茶室空間を自由な発想で捉えて制作したインスタレーションを発表する場所。

畳の上に置かれた岩は、七搦綾乃《rainbows edge》。キラキラと輝く岩肌はとってもキレイ。素材を見ると「クス・雲母・アクリル絵の具・木炭」とのこと。なんと、石を使っていませんでした!
大迫力の陶芸館
館内の奥にあるのが陶芸館。名前からするとなんとなく渋い印象の展示室ですが、立体的でモダンな仕上がり。ここは平成22年(2010年)に増築されたエリア。直角螺旋構造のスロープで1階と2階が繋がる、広々とした空間を構成しています。

展示室の前に展示されているのは三輪龍氣生《白雲現龍気》。釉薬を施さない「焼締陶」の大きな作品です。うねる姿は異世界の瓦屋根、もしくは古代文明の遺産のようにも見えます。

展示室には、同じく三輪龍氣生氏の《愛》《反乱》といった作品が展示されていますが、いずれも大きなテーマをダイナミックに表現した作品で度肝を抜かれました!!(残念ながら撮影NGでした・・・)
企画展は花鳥版画展
訪問した際は、こちらの企画展を開催中でした!

会期:2026年4月18日(土)〜5月31日(日)
ニューヨーク近代美術館の創設者の一人として知られるアビー・オルドリッチ・ロックフェラーがコレクションした日本の花鳥版画のうち、厳選した163点を展示した企画展。

薄暗い展示室は、基本的に写真撮影OK。展示されているのは、様々な「花」と「鳥」が描かれた浮世絵。「枝垂桜&ウグイス」「月下桃&ツバメ」など、組み合わせを楽しむことができます。
こちらは歌川広重《白梅に寿帯鳥》。花と鳥の組み合わせの楽しさに加えて、描かれているものが少ないことから構図の面白さもあります。ところで、「寿帯鳥」ってどんな鳥でしょうか?調べてみると、尾が長い鶏のことであり、実在する種類ではないそうです。

うちわに貼るための団扇絵も展示されています。団扇絵というのは、購入したのち、団扇(うちわ)の骨組みに貼って使用するというもの。消耗品であるため残っているのはレアであるそう。好きな作品を日常使いするモノに貼り付けるというのは、今で言うスマホケースみたいな楽しみ方だったのでしょうかね。

ショップでは企画展示のチケットで1日先着100名に限りガチャガチャ1回無料とのこと。やってみたら、缶バッジみたいなマグネットを入手しました!

お次は、これまたすぐ近くの「萩博物館」を訪ねます!東京の離島、「神津島」にちょっとだけ関連する資料を探しにいきます!
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 9:00~17:00 |
|---|---|
| 休館日 | 月曜、年末年始 |
| 公式サイト | https://hum-web.jp/ |
※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。



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