瀬戸内のハワイとも呼ばれる周防大島は、リゾート感あふれるわくわくする島。写真映えしまくる嵩山展望台ゴージャスなギャング丼、砂の道を渡っていく真宮島など思わず写真に撮りたくなる光景の連続です。
ハワイと呼ばれる離島
周防大島は柳井市渡橋で向かうことができる島。正式名称は屋代島ですが、周防の国の大島であったことから周防大島と呼ばれており、また市町村も「周防大島町」となっています。
数多くの島が浮かぶ瀬戸内海の中でも、淡路島・小豆島に次いで3番目の大きさを誇ります。その面積は128㎢と広大で、端から端まで行くのに40分以上かかります。
また「瀬戸内のハワイ」という通称でも知られています。明治時代に日本から海外への移民がはじまり、周防大島からは4,000人近い出稼ぎ労働者がハワイへと移住していきました。そんな人々が島に文化を持ち帰ったことから、周防大島とハワイの繋がりがはじまります。
昭和38年にはハワイ州のカウアイ島と姉妹島縁組を締結。文化やスポーツ交流が盛んに行われるようになります。島内には「日本ハワイ移民資料館」や、ハワイをモデルにしたリゾート「グリーンステイながうら」、夏になると毎週土曜にフラのイベントも開催されています。
観光の拠点「道の駅サザンセトとうわ」
周防大島には道の駅があります。橋を渡ったところから車で30分ほどのところにある道の駅サザンセトとうわ。郷土料理レストランやみかんソフトも扱う物産直売所、レンタサイクルなどが揃います。10月からは周防大島名物の「みかん鍋」も食べることができます。
なお、水曜は定休日です。レストランや売店だけでなく、観光案内所も休みになるため、施設は完全閉鎖。トイレと自販機しかありません。
砂の道を越えて「真宮島」
干潮時に道が出現して、歩いて渡ることができる小島。道の駅サザンセトとうわに向かって右側の防波堤を進むと、島の入口が見えてきます。
まずは石垣の堤防を渡って進んでいくと、最初の小さな島へつながります。そのまま道なりに進んでいくと、真宮島へとつながる砂州に当たります。
道が途中で途絶えています!只今の時刻は11:30。本日の干潮は6:23と5時間以上経っているのでもう道が消えていました。そんなに深くはないので、気合で行けそうですが意外と波があるため断念。
上陸はできませんでしたが、この辺りの海は青く澄んでいてとってもキレイ。うっすらと道が伸びる様子も絵になります。
超写真映えスポット「嵩山展望台」
嵩山展望台へ行くには細い道を登る必要があります。くねくねとした道で、すれ違い困難な場所も多い。特に最後の10分はなかなかハードです。
若い人に人気なスポットなため、行き交う車の多くが初心マーク。山道のすれ違いに自身が無い方は、朝早い時間か夕方にずらして訪問するのが良いかもしれません。(平日の14時頃で、3台ほどすれ違いました)
山頂に到着!10台ほど停められる駐車スペースと、展望小屋のような休憩所があります。
この嵩山展望台の名物はTake offデッキ!手すりの無い開放感抜群の展望台に立つと、Take off(離陸)の名の通り今にも大空へ飛び立ってしまいそうな気持ちです。ここまで個性的で写真映えする山頂展望台もなかなかないのではないでしょうか。
奥に進んでみると、先端が斜めに下っておりスリル満点。うっかり足を滑らせたら、リアルにTake offしてしまう恐れがあります。
Take offデッキは2箇所設置されていますが、どちらもほぼ同じ構造。ペイントされているデザインと向いている方向が違います。
駐車スペースの奥には「展望テラス」と書かれた看板が。Take offデッキの他にもテラスがあるのでしょうか?気になったので案内に従い進んでみると、険しい山道が続きます。少し不安になりながら5分ほど進むと、空にせり出した展望デッキが見えてきました!
先程のTake offとは違う方向を向いた展望台。こちらからは道の駅サザンセトとうわや、真宮島もよく見えます。
インパクト抜群な名物メニュー「ギャング丼」
島に渡って車で10分ほどのところにあるアロハオレンジというお店には、周防大島名物とも呼べるギャング丼というメニューがあります。
薄切りのレアステーキがあふれんばかりに乗ったゴージャスな丼。歯ごたえの良いビーフに甘口のタレがたっぷりかかっており物凄く美味しい!
サイズはSS・S・M・Lの4段階あります。SSサイズはお味噌汁のお椀と同じくらいのかなり小ぶりなサイズ。ささっと食べるのにぴったりで、少食の人にも嬉しいボリュームです。
他にも、炙りギャング丼やみぞれギャング丼などのアレンジメニューもあり、それぞれハーフ&ハーフにもできます。
なお、アロハオレンジは人気店なので大変混雑します。平日でも1時間待ちになることもざらとのこと。ピークタイムをずらすか、待つのを覚悟して向かった方が良いです。
店員さんの話によると、営業時間は11:00〜16:00だけど、土日祝は2時間以上の待ちになるため14:00頃受付終了してしまうこともあるそう。また、開店の11:00より前にお店の前に設置されるリストに名前を書いておくこともできるみたい!
今回は平日15時頃だったので、すんなり入ることができ、注文したあとも3分ほどのスピードで着丼でした。
愛された戦艦「陸奥記念館」
国民からも愛されていた戦艦・陸奥(むつ)。謎の最期を迎えた陸奥は、今も周防大島沖の海底に眠ります。
引き揚げ品や関連資料を展示したミュージアムがこちらの陸奥記念館。映像コンテンツもあるので、知識が無くても楽しめるスポットです。
個性派アクアリウム「なぎさ水族館」
陸奥記念館の隣にあるとっても小さな水族館で、周防大島近海で捕れたサカナを中心に展示しています。大きなタッチングプールではドチサメやコブダイといった大型のサカナも泳ぎます。
展示生物はもちろん、水槽まわりに貼られた手描きの解説パネルも見どころの1つ。非常にユニークな内容で、思わずツッコミたくなってしまうものばかりです!
住みたくなったら「シマグラシS錠」
観光スポットではありませんが、周防大島に関連するということで、こちらの錠剤をご紹介。
一見するとフツーにドラッグストアで売られていそうなパッケージですが、書かれているのはシマグラシ。島暮らし・・・?
これは山口県周防大島町定住促進協議会で使っていた、定住促進のためのノベルティアイテム。トカイハモウタク酸を配合しており、都会での過度なサービスや便利な暮らしが当たり前だと思ってしまう「サービス依存症」に効果があるそう。
このシマグラシS錠は非売品。私は毎年都内で開催される離島フェス・アイランダーにて処方していただきました!
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