ディープな石棺式石室の世界へ『太田古墳群』(松江市)

島根県

マニアックな古墳に興味がある方におすすめな古墳群。むき出しになった石棺式石室は、小規模ながらも見応え抜群。捜索難易度は高めであるため、見つけたときはちょっぴり感動するかもしれません!

訪問日:2026/4/30(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

加佐奈子神社からスタート

島根県の松江には古墳がたくさんあります。規模は小さくとも見応えのあるものが多数。古墳好きの友達がいないので定かではありませんが、きっと人気のエリアなはず。

数ある古墳の中で、今回向かったのは太田古墳群。この古墳群、Googleマップに登録されておりません。

そんなわけで、Web上に散らばる先パイ方の訪問記を参考に、まずは加佐奈子神社へ。この神社はGoogleマップに登録されていますが、住宅街の中にあり特に案内などはありせん。

天平5年(733年)に編纂された出雲国風土記にも記載されている古社。

社殿は寛文元年(1661年)のものであり、風格のある姿をしています。古墳群はここから徒歩圏内なので、この神社を拠点に古墳めぐりをはじめます!

神社の裏の1号墳

まずは1号墳から。加佐奈子神社の本殿の背後にある、神社古墳(※造語)です。

社殿の柱のすぐ裏にある石造物、こちらがむき出しになった古墳の石室。玄室長1.6m、幅2.3m、玄門幅0.55mという規模です。

まるで石小屋のような姿の石室は、「石棺式石室」と呼ばれるタイプ。出雲地方を中心に見られる様式であるそう。神社の裏ということもあり、神秘的な雰囲気が漂います。祭祀の場のような利用はされなかったのでしょうか。

石棺式石室が見える3号墳

お次は探索が容易でありそうな3号墳へ。加佐奈子神社の鳥居に向かって左の細い道を進んでいきます。

道中、人が絶叫するような奇声が聴こえてきて、ちょっと焦ります。

神社から徒歩3分ほど、右手に「千鳥福祉会持田寮」があり、その北側にあります。木々に包まれていますが、道路からもちらっと見える。写真左の木々の中です。

ここもまた石棺式石室が露出した姿。四角くくり抜かれた入口、蓋のようになった天上石は、まるで小屋のような姿。子どもだったら秘密基地にしてしまいそうです。

石室の中も入ることができます。内部は薄暗いですが、思ったよりもキレイに保たれております。誰かが掃除しているのでしょうか。

民家の庭先にある4号墳

4号墳はどうやら民家の中にある民家古墳(※造語)であるようです。

ご家庭までたどりつき、庭先にある古墳の姿は確認できましたが、住民の方がおらず・・・。

見ることはでしましたが、勝手に敷地内に入って写真を撮るのは忍びない・・・。許可を得たいけど人がいない!!

ということで、今回は眺めるだけにとどめました。例えるならば、まるで「床下収納」みたいな姿をしておりました。

竹藪に包まれた5号墳

5号墳は畑の奥の竹藪にあるそう。いわゆる畑古墳(※造語)です。

藪の隙間をよく見ると大きな石がちらっと見えます。敷地内なので許可を得たいけど、ここもまた誰もいないません。

小雨降る平日の早朝というのが理由かも。声をかける勇気以前の問題として、人に会えるかどうかのエンカウント率が試されます。

畑の中の2号墳

2号墳も4号墳と同じく一般家庭の敷地内にある、民家古墳(※造語)。このあたりかな?とうろうろしていると、おばあちゃんが出てきて教えてくれました。

「草とってないけん、中には入られんよ」と案内までしてもらってしまいました。この畑のビニールの奥にあります。

草に包まれた石室を見つけました!この緑が生い茂る感じ、絵的にはたまらないです。

石室内もちらっと覗き見。内部に入り、入口を振り返ると壁画が見えるというウワサも。

ちらっと見せてもらえて満足したのでお礼を告げると、「遠いところからご苦労さんでした」と挨拶してくれました。


というわけで、なかなかマニアックな古墳めぐりをお送りしました!神社にある1号墳と、3号墳は自由に見学可能、それ以外は住民の方へ聞き込みが必要、さらに言うと住民の方に会えるかどうかという運要素も入ってきます。全部見れたら超ラッキーくらいの気持ちでめぐってみるのがおすすめです!

このあと、近くにある「金刀比羅谷古墳」の探索を試みたのですが、雨が降っており、なおかつ藪の中で遭難しかけたのでやむ負えず中止することに。けっこう近くまで行けたと思うのですが、残念。またいつの日にか。

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