恋する重要文化財で近代化産業遺産な灯台『美保関灯台』(松江市)

島根県

島根半島の最も奥に位置する地蔵埼にそびえる白亜の灯台で、明治時代から続く長い歴史を持ちます。一見すると小ぶりな姿ですが、様々な○○灯台に選ばれているちょっとスゴイ灯台なのです。

訪問日:2022/5/1(日)

ビュッフェの中の灯台

島根半島の東端である地蔵崎。古くは「美保之碕」という名の岬ですが、航海安全を祈って多くの地蔵が奉納されたことから地蔵埼と呼ばれるようになります。今回ご紹介する美保関灯台は、そんな地蔵埼の突端にそびえています。

駐車場からはちょっとだけ歩きます。眺めの良い海辺の道なので、気持ち良いです。

すぐに美保関観光ビュッフェというお店が見えてきます。朝8:00頃だったので、まだオープン前。ビュッフェという名ですが、いわゆるバイキング形式のレストランではなくカフェのような雰囲気らしい。食事はもちろん、観光案内やお土産なども扱っている施設とのことです。

実は美保関灯台は観光ビュッフェの敷地内にあります。ということで、オープン前に訪れると近づくことができません!

灯台=24時間見学自由と思い込んでいたので朝早い時間に訪問しましたが、これは盲点でした。

コンパクトな立ち姿

ということで灯台には近づけないため、門の隙間からちらりと覗き見。

美保関灯台は、明治31年(1898年)につくられた石造灯台。地上高は14mのためすごく小さく見えますが、平均海面からの高さを示す灯火標高は約83m。

当初は地名に合わせた地蔵崎灯台という名でしたが、地蔵埼という名が全国的に多かったため1935年に改名。美保関灯台という名に変わりました。

現在はLB-M60型灯器というレンズを使用していますが、当初は第1等レンズを使用していました。初代の1等レンズはビュッフェ内で展示されているそう。灯台を満喫したい方は、ビュッフェの営業時間に行くのが良さそうですね。

灯台周辺の見どころ

灯台のまわりは広々とした展望スペース。ウッドデッキ風に仕上げられており開放感抜群です!天気が良いと海の向こうに隠岐島がばっちり見えるようです。

周辺はちょっとした自然探勝路となっています。オオルリ、キビタキ、メジロなど野鳥も多く訪れるそう。

突然現れるのは海に向かって立つ鳥居。こちらは遥拝所とのこと。

いったい何を遥拝しているのかといいますと、海の向こうに浮かぶ沖の御前島、地の御前島という小さな島へ向かっています。この2つの島は、美保神社の祭神である事代主命が釣りを楽しんだという伝説が残されています。

色々スゴイ美保関灯台

美保関灯台についていろいろ調べていると、様々な肩書きが見つかり「あれ、もしかしてスゴイ灯台なのでは?」ってなってきましたので最後にさらっと書き出してみますね。

現役の灯台のうち、明治時代に造られたものは67基で、灯台は価値によってA~Dランクに区分されています。美保関灯台はそのうちAランクに指定されており、「保存灯台」として指定されています。

2007年には「国の登録有形文化財」に指定されます。現在は多くの灯台が指定されていますが、灯台として登録されたのはこの美保関灯台が初であったそうです。

ここまで来れば当然の如く「日本の灯台50選」にも選ばれており、さらに「世界灯台100選」にも選出されています。

さらに2009年には「近代化産業遺産」にも指定、さらにさらに、2018年にはロマンスの聖地に相応しい灯台として「恋する灯台」にも認定されます。

そして2022年2月には、ついに「国の重要文化財」に指定されます。

保存灯台、登録有形文化財、日本の灯台50選、世界灯台100選、近代化産業遺産、恋する灯台、重要文化財と非常に様々な肩書きを持つスペシャルな灯台でした・・・!

国の重要文化財に指定されたということは国の登録有形文化財からは抹消されているはず。もしも灯台クイズを出す機会があるならば「美保関灯台は国の登録有形文化財である。〇か×か」みたいなひっかけ問題を作りたくなりますね。

アクセスと営業情報

境港駅から美保関コミュニティバスで約10分のバス停《宇井渡船場》にて乗り換え、そこから約15分ほどのバス停《美保関》より徒歩30分。

車の場合は境港駅から約25分、美保神社から約5分ほど。

■美保関灯台ビュッフェのデータ

営業時間 9:30~16:00
定休日 水曜、木曜
公式サイト https://www.mihonoseki-kankou.jp/

※掲載の情報は2022年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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