夕暮れの紋別港の楽しみ方 アザラシとカニの爪とラ・ルーナ(紋別市~雄武町)

道東

見所の多い紋別港ですが、夕方にはどこも営業終了しています。落ち着いた空気の流れる港を散策していると、おもしろいものをたくさん見つけました!隣町の雄武町にある夜空に輝く展望台『日の出岬ラ・ルーナ』も合わせて訪問しました。

2017/5/4(木)

 

アザラシだらけの「とっかりセンター」やオホーツク海をのぞける「氷海展望塔オホーツクタワー」、クリオネ大量の「オホーツク流氷科学センターGIZA」など面白そうなスポットがたくさん。でも夕方になると全て閉館しています。

せっかく来たのに素通りするのもなんかもったいない。車を停めて、ちょっと散策してみることにしました!

遺跡のようなクリオネプロムナード

とにかく目につくのは、港からスーッと延びる防波堤。2段構造となっており、下段は車が走行できるくらい幅が広いです。スピーカーからはBGMが流れているのですが、たまたま流れてきたのは「パイプライン」。ベンチャーズのサーフサウンドが海っぽくて良く合います。

まるで神殿のような柱が並ぶ歩道。遺跡のような雰囲気抜群の通路です。こちらの防波堤は、通称クリオネプロムナードというそうです。

この防波堤はどこまで行けるのでしょうか。しばらく進んでいくと、海の中に立つ不思議な建築物が見えてきました。

こちらはオホーツクタワーという海中展望塔。海底に続く塔の部分に入ることができ、そこから海中の様子を覗き見ることができる施設です。

閉館しているので中に入ることはできませんが、外観だけでも見応えたっぷり。どことなくクレイジーゴンのようなフォルムで、ロボットや怪獣好きにも刺さりそうなデザインです。いつか再訪しよう!

スピーカーから流れるBGMはホテルカリフォルニア。哀愁のギターサウンドは夕暮れの海辺と相性抜群です。

いつでも会えるアザラシ

港にはとっかりセンターという施設があります。「とっかり」というのは、アイヌの言葉でアザラシのこと。ここは、あざらしを見学できるスポットなのです。

もちろん閉館していますが、ばしゃばしゃと楽しそうにしているアザラシたちをフェンス越しに見ることができます。

とっかりセンターの隣にはアザラシシーパラダイスなるスポットがあります。こちらもフェンス越しに、泳ぐアザラシが見えます。眺めていると、スタッフのお姉さんが声をかけてくれました。

な、なんと中に入れてくれました!そしてエサやりを見せてくれました。(もちろん入場料500円は払いました)

まさかのマンツーマンいえ、マンツーマン&1匹。私のために、私だけのために芸を披露してくれるゴマフアザラシ!!

以前、北海道の水族館「登別マリンパークニクス」に行った際、まさかの一人アシカショーを経験したことがあります。あのときはもう歓声&拍手をたった一人で賄わなければならず、かなりハードな戦いでした。

でも今回は、お姉さんが雑談混じりでいろいろ話してくれたのでゆったりとアザラシを見ることができました。なんでしょうか、公園で散歩してるイヌを見せてもらうような、そんな素朴な雰囲気です。

は、はじめてアザラシと握手しました!!歩き回ってるからツメは丸くなってます。痛くありません。

本当に貴重な体験でした。こういった特別なイベントが起こるのって日本でも北海道だけな気がします。

じっくり見れるガリンコ号Ⅱ

観光案内所の前に停泊しているオレンジ色の船は、流氷破砕船ガリンコ号Ⅱ。流氷シーズンにはガリガリと流氷を砕いて進むダイナミックなクルーズへと連れていってくれるたのもしいヤツです。

港周辺には、初代ガリンコ号も展示されています。地上に揚がっているため、船体の下に備えたドリル「アルキメディアン・スクリュー」もじっくり見学できます。

そして、地中に埋まったガリンコ号・・・ではなく、こちらトイレみたいです。

いつか真冬に訪れて、流氷を進むガリンコ号に乗ってみたいです!

ユニークなオブジェ

さてさて、紋別港には変わったオブジェがたくさんあります。思わず写真に撮りたくなるインパクト抜群なモノだらけなので、それらを探してみるのも楽しいです。

とっかりセンター前には大きなゾウアザラシ。まるで怪獣ブローズのような強そうな見た目。実はお腹に階段があり、すべり台になっています。

クリオネプロムナードを進んだ先に姿を現すのは、キャラクター化されたクリオネのモニュメント。手に持っているのはパトランプ?

港のボラードの上にはちいさなアザラシ!少々錆びついていますが、まんまるでとってもかわいらしい。

そして最もインパクトがあるのが、こちらのカニの爪!!!高さ12mもあるため、かなりの迫力です。

このイボイボはタラバガニでしょうか?紋別港から海沿いに1kmほど離れた、道の駅オホーツク紋別の奥にありました。

白い流氷浮かぶ流氷カレー

あちこち散歩していたら、お腹がすいてきました。夕飯どうしよう。

道の駅オホーツク紋別が近くにありますが、時刻は17:30なのでもう営業終了しています。何気なくもんべつ海の駅へ入ると、営業中の食事処がありました!

ここは19:00まで営業しています。周辺の観光施設が17:00で閉館だったので、まさか営業してるなんて思いませんでした。うれしい。

ということで、真っ白い流氷が浮いているオホーツクカレー

この流氷の正体は、なんとホタテ!切り身ですが、 肉厚で食べ応えがあります。そして、ごはんにもられているのはカニのほぐし身。北海道らしく海鮮たっぷりな豪華カレーでした!

日の出岬ラ・ルーナ

日も沈み、辺りはすっかり暗くなってしまいました。紋別まで来たら、ぜひ足を延ばして訪れたいのが雄武町(おうむちょう)にある日の出岬。紋別港から車で45分ほどと、北海道旅行の感覚ではすぐ近くです。

日没後に輝きを見せるのは、日の出岬にある展望台ラ・ルーナ。全面ガラス張りで、暖かい光が優しく海を照らします。

岬の突端というロケーション、おしゃれな全面ガラス張り、暖かなライトアップ・・・もうこれ以上何がいるのでしょうか?そんな魅力あふれた展望台です。

ここを知ったのは偶然。北海道の事前調査をしているときになんとなく『雄武 観光』のワードで検索して見つけた場所です。Webの写真を見た瞬間「絶対行きたい!!」と一発で虜になってしまいました。

こんなにも素敵なのに、旅行誌には全く載ってないのがもったいない・・・雑誌の表紙を飾れるくらいの場所だと思います。

日本各地をまわっていて思うのが、『有名スポットでなく、なおかつ特定のジャンルにはまらない場所』ってなかなか情報が入ってこないのですよね。まだまだ魅力的な場所がたくさんあるに違いない!

中はあったかい。冬場にはなんと流氷も見えるらしい!この展望台の中からならば、凍えることなく流氷ウォッチングを楽しめることでしょう。

21時になると自動で消灯すると書かれていましたが、もしかして鍵はしまらないのかな?


さて、今日のお風呂はすぐ近くにあるホテル日の出岬へ。こちら、500円で日帰り入浴が可能なのです。

ホテルの日帰り入浴って落ち着かないイメージ。浴衣でくつろぐ宿泊客を前に、なんとも肩身が狭い気がしてしまいます。

でも、ここは違いました。そもそも、入口に日帰り入浴の券売機があるくらい日帰りウェルカム!ひろーい休憩室もうれしい!

レストランも意外とリーブナブルで、ジンギスカン定食やホタテ照り焼き丼などのちょっとしたご当地メニューもあります。ここで夕飯にしてもアリだったなー。

本日は道の駅おうむで車中泊です。明日は・・・・まだ決まってません!どこへ向かおうか・・・

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