未知の生物のような『ピラ・リ』の胎内へ(幕別町)

道東

ピラ・リという不思議な名前のスポット。その名からは何なのかまったく想像がつかず、写真を見てもその謎は深まります。建造物ではあるようですが、妙に有機的で個性的なデザイン。その正体はいったい何なのでしょうか・・・?

2017/4/30(日)

高台にある明野ヶ丘公園

十勝平野にある幕別町。ピラ・リは市街地から2kmほどのところにある明野ヶ丘公園の中にあります。

地元の人々の憩いの場といった雰囲気の穏やかで見通しの良い公園。日曜早朝の訪問だったため、ゲートボールやランニングの方々で小さく賑わっています。初めて来たけど、なんだか懐かしい雰囲気の公園です。

駐車場から少し歩くと、目的のものが見えてきました。

ピラ・リとは・・・?

さて、こちらがピラ・リです!

何だコレ!!??

まるでテーマパークにありそうなワンダーな物体で、その横幅は50mとかなり大きい。立体的で不思議な構造は、まるでスペインにあるガウディ建築・グエル公園・・・なんていったら怒られますかね。

内部に広がる空間

ピラ・リは自由に内部に入ることができます。肌色の質感、曲線的なデザイン、そして目玉のような模様と、まるで寄生生物のような姿をした建造物。建物に入るというより、胎内に入るといった感じです。

回廊状に続くピラ・リ内部の通路を進んでいくと、モザイクタイルで彩られたおしゃれなお部屋に到着しました。

もしもファンタジーの世界だったら、ここに世間から離れて暮らす不思議な住人がおり、変わった道具や食べ物を分けてくれそうです。

さらなる高みへ!展望塔を登る

ピラ・リには塔がささっています。こちらもまるで土を固めてつくったような外観で、とってもファンタジック。

いちばん上まできました!展望塔の高さは12mとそんなに高くありません。しかし、この公園自体が高台にあるのでそこから見える景色はかなり広大。なんとも清々しい朝の風が吹く中、どこまでも広がる十勝平野と整列した街並みが見渡せます。

非常にオリジナリティあふれる手すりのデザインも気になります。とってがついたポールがたくさん並んでいるのですが、それぞれ横でつながっていないという特殊仕様。細部までいろいろなこだわりが詰まっており、気が抜けません。

 

ピラ・リの意味は?

さて、気になるのは「ピラ・リ」という言葉の意味。察しの良い方は既にお気づきかと思いますが、やはりアイヌのコトバでその意味は「偉大なる崖」だそう。

幕別町の開基100年を記念するシンボルとして、住民100人が参加したワークショップ方式でつくられました。

「幕別の歴史を大地に刻み、自然と共生する」、「幕別の未来を見つめる大地の目」の2点をイメージしています。てっきりデザイナーがついて造られたのかと思いきや、調べた限りではそういうわけではなさそう。

さすがの北海道

ピラ・リのとなりにはケーブルが。これはもしかしてリフトでは・・・?

実はこの明野ヶ丘公園は、明野ヶ丘スキー場でもあるのです。普通の公園にもリフトがあるなんて、さすがは北海道です!

おもむろに置かれた学習椅子が存在感を放ってます。ここもまた、非常に開放的な展望台です。

アクセスと情報

車の場合、帯広駅から約30分。帯広中心部とほど近いので、帯広競馬場や真鍋庭園といった帯広・十勝観光の合間に立ち寄るにもおすすめ。車があれば、人気の観光スポット・愛国駅~幸福駅もすぐ近くです。

車が無い場合は、幕別駅から40分ほど(約3km)かけて歩くか、幕別駅から13分のバス停《緑央公園前》から20分ほど(約1.4km)歩くかとなります。

また、自然が多いため夏場に訪問される方は虫よけ対策をお忘れなく!

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