雪の中でも元気いっぱいなどうぶつ達『旭山動物園』(旭川市)

道央

北の大地でのびのび暮らす動物に会える人気の動物園。行動展示に力を入れた園内では、自由に動き回るアクティブな様子を見ることができます。雪上を歩くキングペンギンや雪穴から顔を出すアザラシなど、冬場に訪れると雪国ならではの景観とマッチした姿が楽しめます。

2015/2/10(火)

日本最北の動物園

北海道の真ん中あたりにある、北国の動物園・旭山動物園。札幌からも遠く離れており、決して良いとはいえない立地であるにも関わらず、年間100万人以上もの観光客が訪れています。

その人気の理由が「行動展示」。ただ檻に入れられた姿を見せるのではなく、自然に近い環境の中で自由に動き回る姿を見ることができるように展示されているのです。この工夫が人気を博し、一躍北海道を代表する観光スポットへと進化を遂げました。

行動展示と合わせて、動物を見る角度も他の動物園とは異なるレアアングルが多いのもポイント。かば館では、真下からという非常にレアなアングルでカバを見ることができます。

このかば館のように、屋内型の獣舎も多く存在しています。真冬に訪れても、風雪を凌ぐことができるのは嬉しいです。

 

雪の中のアザラシ

北国の動物園らしく、雪景色に溶け込む動物の姿を見ることができるのも旭山動物園のポイント。雪の中に空いた穴からアザラシが顔を出す姿は、普通の水族館や動物園では見ることができない光景です。

バケツを持った飼育員さんがやってくるとにゅるんと穴から這い上がってきました!滑りやすい雪を滑りやすそうなアザラシが器用に登ってくる様子は、ちょっと関心してしまいます。

 

かわいすぎるペンギンの散歩

冬の旭山動物園で人気なのがペンギンの散歩。冬場の積雪時限定で開催されるイベントです。お散歩コースはかなり長めに設定されているため、開始前から場所取りしなくても、間近で見るポイントに付くことができます。

歩いているのはキングペンギン。かなり大型のペンギンですが、よちよちと不器用に歩く姿はとってもかわいらしいです。

この散歩は、飼育員さんがしこんでいるわけではなく、ペンギンによる自主参加。ゲートを開くと勝手に歩き出すそうです。散歩気分じゃないペンギンもいるらしく、その日によって数が変わるそうです。

あれ?よく見ると、一匹小さいペンギンがいませんか?

こちらは子供ではなく、ジェンツーペンギンという違う種類のペンギンで、なぜか混じって散歩しています。一番先頭を歩いていることも多く、「大人に紛れて背伸びしている子供」みたいでとっても愛くるしいです。

雪あかりのナイトZOO

2月の数日間限定で開催される冬のイベント「雪あかりの動物園」。期間中は夜間営業を行っており、通常15:30閉園となるところ、20:30まで延長しています。

日が落ちて暗くなった中で、動物たちは日中とは違った姿を見せる。夜の森を走り回るオオカミはとってもカッコ良いです!

園内の照明は電球ではなく、あえてアイスキャンドルを使用しています。ぼんやりと灯る明かりは、氷点下の世界であるにも関わらず温もりを感じさせてくれます。

「さっぽろ雪まつり」の期間と重複していますので、雪まつり目当てで来ている方はどっちも楽しめてお得感たっぷり。他にも「小樽雪あかりの路」「支笏湖氷濤まつり」「旭川冬まつり」「層雲峡氷瀑まつり」など、2月上旬の北海道は各地で冬のイベント開催中。滞在期間を長めにとっていろいろ巡りたくなります!

札幌駅からのアクセス

旭山動物園は、札幌から遠く離れた旭川市にあり、旭川駅からも離れた位置にあります。アクセスは少々大変ですが、人気の観光スポットのため様々なパターンが用意されています。新千歳空港や旭川空港から直接向かう方もいるかと思いますが、今回は札幌駅発にしぼって比較してみました。

とにかく安く「高速バス+路線バス」

札幌駅から旭川駅までは高速バス「高速あさひかわ号」が運行しています。日中はだいたい40分間隔で運行しており、所要時間は2時間25分。お値段は片道2,300円・往復4,350円。旭川駅到着後はそこから路線バスに乗り換えて約40分、運賃は440円となります。

「旭山動物園往復バスセット券」を利用すれば、【高速バス(往復)+路線バス(往復)+入園券】で大人5,100円。通常の代金を比較した場合は、これが最安値のようです。

旭川駅~旭山動物園の路線バスは、繁忙期になると混雑で乗り切れない場合も。時刻表通りにはいかないことも多々あるので、ご注意ください。

スピード重視なら「JR+路線バス」

札幌駅から特急列車に乗ると、わずか1時間25分で旭川駅へ到着します。バスよりもずっと早いのですが、お値段は普通車自由席で4,690円と、バスの倍くらいします。

「旭山動物園アクセスきっぷ」を利用すれば【往復特急券(普通車自由席)+路線バス(往復)+入園券】で6,740円と、かなりお得になります。時間重視な方、バスでの長距離移動が不安な方はコチラがおすすめ。また、特急列車の中には、かわいいイラストでラッピングされた「旭山動物園号」が運行していることもあります。

楽に行くなら「観光バス」

各社よりバスツアーも多数催行されています。高速バスとの最大の違いは、札幌駅から旭山動物園まで直通ということ。路線バスに乗り換える必要がないため、とっても楽です!さらに、ツアーによっては指定ホテル送迎があったりするので、さらに快適に移動できる可能性があります。お値段は、旭山動物園の入園券が付いて6,000円くらい。

かなり利用しやすいのですが、あえて欠点をあげるとすれば予約が必要ということ。繁忙期は満席になってしまう可能性があるので、早めの予約がおすすめです。

また、動物園での滞在時間が決められてしまう点も、人によっては不自由を感じるかもしれません。とはいえ、ほとんどのツアーでは3時間以上で設定されているため、園内をまわるには十分な時間。見たいイベントが複数ある方や、特定の動物に夢中になりそうな方は、ちょっとだけ不安かもしれません。

 

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