世界一高い木箱ブリロボックス『鳥取県立美術館』(鳥取市)

鳥取県

鳥取県ゆかりの作家の作品や江戸の絵画、さらにはポップアートまで、幅広い作品を取り扱う県立美術館。訪問時はコレクション展に加えてポップアート展が開催中でした。あの高価な木箱「ブリロボックス」も見ることができました!

訪問日:2026/4/29(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

最後発の県立美術館

各都道府県に存在する「県立美術館」。今回鳥取にも立ち寄れそうなので観光スポットを調べているときに気になりました。そういえば、鳥取って県立美術館あったっけ?

以前、鳥取市内をめぐったときに訪ねていませんが、見逃してしまったかな?気になって調べてみたところ、鳥取市内ではなく倉吉市にあるそう。数年前に倉吉も行ったのですが、県立美術館なんてあったっけ?

実はこの鳥取県立美術館、2025年3月30日に開館したばかり!全国の都道府県では唯一鳥取県のみが都道府県所有による美術館が存在していなかったため、最後発となったそうです。

というわけで、津山をめぐったあと、倉吉市までやってきました。これぞ県立美術館といった、モダンかつ立派な建築です。手前にある鉄の輪っかが連なる作品は青木野枝《しきだい》

展示室は2階と3階に複数あります。ワークショップなどのイベントも開催されており、目の前には広場。地域の方で賑わっている印象です。

2階にはゲゲゲの鬼太郎を見つけました!こちらは水木しげる《鬼太郎と目玉おやじ》。旧水木しげる記念館にあった直筆の壁画が展示されているのです。漫画作品も展示しているところに、モダンなアートセンスを感じます。

4人のポップアーティスト

訪問した際に開催されていた企画展はこちら。

ポップ・アート 時代を変えた4人
2026年4月11日(土)~6月14日(日)

60年代に人気を博したザ・ビートルズの愛称「FAB4(The Fabulous 4=素晴らしい4人)」になぞらえ、アメリカのポップ・アートを代表する4人のスター作家、「ロイ・リキテンスタイン」「アンディ・ウォーホル」「ロバート・ラウシェンバーグ」「ジャスパー・ジョーンズ」作品を集めた展覧会です。

音楽やファッションと絡めて紹介されているところが、ポップアートならではの楽しさ。

アンディー・ウォーホルがビートルズ解散後に描いた《ザ・ビートルズ》や、《ザ・ローリング・ストーンズ》、そして9つのレコードジャケットを組み合わせた《9枚のレコード》は音楽好きなら反応してしまう作品です。

ちなみに9枚のレコードというのは「ベルベット・アンダーグラウンド&ニコ」「アレサ・フランクリン」、そして「ラッツ&スター」も。どういうチョイスなのかなと思ったのですが、全部アンディー・ウォーホルが手がけたジャケットだと気が付きました!

展示室は撮影禁止ですが、唯一撮影可能だったのがDJブース。音楽をテーマにした作品が並ぶことから、会期中にDJイベントを開催しているそうです。

様々なコレクション展

企画展に加えて、複数のコレクション展も同時開催しています。今回はこちらの3つを開催しておりました。

受贈記念 特集:生誕110年 濵田台兒
2026年4月18日(土) ~ 6月21日(日)

鳥取市生まれの日本画家、濵田台兒(はまだたいじ)の生誕110年と代表作7点を含む作品群の受贈を記念した展覧会。「美人画」を多数手がけており、妖艶で目つきが印象的な女性を描いた作品が多数!とにかく目ヂカラが半端ないので、思わず見入ってしまうか、つい目を逸らしてしまうかどちらかの反応になりそうです。

学芸員、守備範囲以外の作品を語る。
2026年4月18日(土)~6月21日(日)

各学芸員に、自分の専門領域外の作品を紹介させるというユニークな展覧会。作品の紹介文はとってもカジュアル!専門用語はほぼ無く、共感できる内容が多いです。美術館でこのような企画、初めて見ました。

現代の彫刻―新しい表現を創造するアーティストたち02/現代の陶芸
2026年2月21日(土)~5月17日(日)

陶芸コレクションのうち、1945年から今日までの間に制作された作品群の中からダイジェスト的に作品を紹介する展覧会。民藝運動に参画した陶芸家・濱田庄司、河井寛次郎、生田和孝などの作品が並んでいました。

撮影可能だったのが、米子市にゆかりのある中ハシ克シゲによる《夏の終わり》《Papa in College》。カップを手に持ったおじさんが、まるでテーブルから生えているかなようなユニークな作品。こういうの見ると、フィラデルフィア実験が頭に浮かんでしまいます。

ウォーホルの立体作品

コレクション展の展示室にあるのが、アンディー・ウォーホルの代名詞とも呼べる《キャンベル・スープ缶》。日常的なもの、しかも大量生産された商業的なモチーフを題材にしたウォーホルの作品は、それまでの偉人や特別な風景を描く従来の芸術と一線を画し、ポップ・アートの時代を到来させます。

こちらも代表作の《ブリロ・ボックス》。洗剤のダンボール箱そっくりに作り上げた木製の立体作品。「美術館に置かれた瞬間、ただの箱もアートになる?」そんな問題提起がされた作品です。

このブリロ・ボックス、美術館オープンの際の集客の目玉として、5点を約3億円で購入したそう。驚くほど高価ですが、ポップアートの巨匠の作品であり知名度も高いとなればなんとか頷ける金額。きっと、世界一高価な木箱でしょうね。

なお、ショップにはブリロ・ボックスを模したグッズ「ブリロの箱 黄金のポルボローネ」を販売。展覧会チケットとセットになっていたので購入しちゃいました!

ポルボローネというのはスペイン発祥のクッキー。鳥取県の大山バターを使用して仕上げているそうです。ホロッとしたとっても美味しいお菓子でした!

アクセスと営業情報

開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜、年末年始
料金 展覧会により異なる
公式サイト https://tottori-moa.jp/

※掲載の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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