再生を果たした梅の楽園『吉野梅郷 梅の公園』(青梅市)

東京都(市町村部・多摩地区)

斜面にそって梅の花が広がる華やかな公園。様々な品種がそろっており、見比べながら楽しむことができます。この梅林、かつてほとんどの梅の木が伐採されるという出来事がありました。

訪問日:2026/3/7(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

青梅駅から少し離れた梅林

青梅には、吉野梅郷と呼ばれる梅林があります。中でも「梅の公園」は、都内有数の梅の名所。青梅駅からは少し離れており、最寄りの「日向和田駅」から歩いて15分ほど。

今回は青梅駅よりバスで15分ほどのバス停「梅郷」にて下車、青梅きもの博物館をたっぷり楽しんだ後に歩いて訪ねました。

てくてく歩いていると、梅林が見えてきました!遠目で見ても鮮やかに染まる山にテンションが上がります!

にぎやかな梅まつり

訪問した3月7日、多くの樹木が見ごろを迎えており、とってもキレイ!白、ピンク、黄色、色とりどりの花が咲き誇ります。

丘陵に広がる梅林、斜面に設けられた散策路をのぼったり降りたりしながらめぐっていきます。ほんのり花の香りが漂う道のりは、とっても心地よい。

ここでは毎年3月に梅まつりを開催!2026年は2月21日(土)〜3月22日(日)の期間にて、グルメマルシェ、梅酒まつり、スイーツフェスタなど様々なイベントが開催されていました。土曜日の夕方17:00ごろに訪問したところ、屋台はほぼ閉まっているにも関わらず周辺はまだまだ賑やか。

様々な品種の梅の花

ところどころに見られる梅の一覧が掲示されています。梅の木にもネームプレートがあるので、一覧をスマホで撮って、気になる花を探してみるのも楽しみ方のひとつ。

青梅市原産、その名も「梅郷」は白く小ぶりな花が上品です。

ピンクのグラデーションが鮮やかな「鴛鴦(えんおう)」は、「おしどり」のこと。先ほど「青梅きもの博物館」にて鴛鴦は皇太子専用の文様と教わったので、高貴なイメージを感じます。

「紅千鳥」はひときわ濃いピンクの花。小輪ながらも密度が高くて存在感あります。

遠目で見ると白かピンクかくらいにしか違いが感じられない梅の花ですが、近くでみると色合いや花の大きさ、花の付き方など、様々な特徴があります。ぜひ自分好みの梅を見つけてみてくださいね!

復活を遂げた梅林

この吉野梅郷の梅林、かつてそのほとんどが伐採されてしまうという出来事がありました。

2009年、青梅市内で採取された梅から、日本初の「ウメ輪紋ウイルス」が確認されます。翌年、法に基づく緊急防除として伐採が開始。2014年には全てが伐採され、関東有数の梅の名所は、その幕を閉じることになってしまいます。

その後、2016年より梅の再植栽が開始。そのときの最初の6本は、名前が付けられており、今もすくすくと育っております。

三諸(みもろ): 神様がいらっしゃる所 品種:紅千鳥
初花(はつはな): 一年でもっとも早い花 品種:鹿児島紅
久方(ひさかた): 遠い空の彼方 品種:甲州最小
万代(よろずよ): 永遠の未来 品種:豊後
諸人(もろびと): 人々 品種:織姫
百鳥(ももとり): たくさんの鳥 品種:高田豊後

カッコよすぎる名称は、国文学者中西進により命名されたもの。

そんな梅林、今年2026年で再植栽より10年目を迎えます。「10年目の梅、見に行こう!」というキャッチフレーズのもと、華やかな姿を披露。こんな過去があったなんて感じさせないほど、立派な梅林となっていました。

梅を引き立てる黄色い花

よく見ると梅だけでなく他の花も咲いています。最後に、梅以外で3月に咲いていた花をちらっとご紹介させていただきますね!

黄色い花を付けているのはラッパスイセン。くっきりとしたカラーが鮮やかです。

梅の木の根元に咲いているのはフクジュソウ。小さくてかわいらしい花ですが、実は毒があります。

梅と同じくらいの樹高のサンシュユ。白、ピンクがメインの梅に、黄色い彩りを加えています。

サンシュユ同様に、梅に混じるのがロウバイ(蝋梅)。見頃が終わりかけてますが、蝋細工のような黄色い花を咲かせます。名前に梅とつくけど、梅じゃないのでご注意を。

三叉の枝の先に黄色い花をつける、その名もミツマタ。樹皮は和紙の原料であり、特に紙幣に利用されているそうです。

あれ、黄色い花ばっかりですね!!!

いずれも、白やピンクを引き立てるかのようなちょうどよい色合い。梅の花の良い引き立て役になっていました。

ちなみに、冬以外に訪れるとアジサイ、ユキヤナギ、ハギ、ヒガンバナなども見ることができるそうです。ナンジャモンジャことヒトツバタゴも植えられていたので、きっと5月頃には白い花を咲かせていることでしょう。

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