深大寺名物といえば蕎麦。門前にはたくさんのお店が並んでおり、それぞれちょっとした特色があったりします。今回訪問した玉乃屋というお店では、珍しい「太麺」の蕎麦を味わうことができます!
そばが名物の深大寺
深大寺の名物といえば蕎麦(そば)。そのルーツは諸説ありますが、江戸時代に米の生産に向かない土地であったため、米の替わりに蕎麦が生産されたのがはじまりといわれています。現在は神代植物公園となっている土地も、かつては蕎麦畑であったそうです。
文化・文政期に編纂された武蔵国の地誌である「新編武蔵風土記稿」には「極メテ絶品」と紹介されており、江戸中期には既に名物として知られていたことが伺えます。
深大寺バス停のすぐ近くには「そば守観音」も建立されています。左手にはそばの実、右手にはそばつゆの徳利を持つユニークな姿。
そんな深大寺周辺には蕎麦屋さんがたくさん。どこも美味しそうなので、迷ってしまいますね!
風流な玉乃屋
多数のそば屋さんの中から、今回選んだのは玉乃屋。深大寺の山門から左奥へ進み、神代植物公園の「深大寺門」入口付近にあります。杉皮に竹が敷かれた趣深い屋根が特徴のお店。
店内はテーブル10席ほど。上の写真にも写っている通り、赤い布が敷かれた椅子が並ぶ屋外席もあります。
お昼どきは行列になることもあるそうですが、今回は14:00頃の訪問であったため客足はまばら。良いタイミングに来れました!
選べるメニュー
石臼で自家製粉した蕎麦を扱うお店。十割蕎麦、外二蕎麦だけでなく、十割蕎麦は「細打ち」と「太打ち」という2種類のソバがあるのが特徴的です。
十割は天ぷら、鴨ダレ、外二は月見・にしん・鴨ダレ・山菜なども選べます。さらに、そばまんじゅう、ところてん、かき氷などの甘味も!お腹に余裕がある方は、デザート注文しても良さそうです。
ちなみに「十割」というのは、小麦粉を使用せずに100%蕎麦粉だけで打った蕎麦であり、強い風味や蕎麦粉の歯ごたえを味わうことができます。一方「外二」は、小麦粉を混ぜた二八蕎麦の一種。通常の二八蕎麦は【小麦粉2:蕎麦粉8】ですが、外二蕎麦は【小麦粉2:蕎麦粉10】という割合になるそうです。数字にすると、小麦粉16.6%:蕎麦粉83.3%くらいですね。
珍しい極太の蕎麦
こちらが太打ちの蕎麦。とても蕎麦とは思えない、まるできしめんのような太麺です。
その見た目に違わず、しっかりとした歯応え。そばの実を外殻ごとひいた粉で造られる「田舎蕎麦」であるため、蕎麦の香りが超濃厚。しっかりとした歯ごたえ、口いっぱいに広まる蕎麦の風味が大満足です。
つゆもすっきりとしたお味で、田舎蕎麦にとってもよく合います。
今回注文したのは太打ち天田舎。天ぷらはエビ、ナス、シシトウ、海苔が乗っていました。
えびはぷりぷり、シシトウは大粒で種も入ってる、ナスは甘味があって、海苔はパリパリ。いずれも美味しすぎて、どれを最後にするかものすごく悩みました。(好きなモノは最後に残す派)
ちなみにですが、細打ちの蕎麦も負けないくらい硬めで歯ごたえがありました。というか、太打ちよりも噛み応えあるかもです・・・!
アクセスと営業情報
バス停「深大寺」より徒歩3分ほど。神代植物公園の「深大寺門」のすぐ傍であり、深大寺と神代植物公園のちょうど間にあります。2ヶ所めぐる際は、途中休憩にもぴったりです。
営業時間 | 平 日:10:00~16:00 土日祝:9:30~16:30 |
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定休日 | 月曜、祝日 |
公式サイト | https://www.tamanoya.com/ |
※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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