宮廷衣装や武家装束など、様々な着物を収蔵する博物館。季節によって展示品が変わるタイプのミュージアムであり、訪問時は貴重すぎる「宮廷衣装」を多数展示しておりました。館長さんのわかりやすい案内も魅力的なスポットです!
時期によって変わる展示
今回青梅市の吉野梅郷に向かうにあたり、せっかくなら周辺に何か見所はないかな?とGoogle Mapを探していたところ見つけたのが青梅きもの博物館。切妻造りの瓦屋根と白壁が、まるで蔵のような佇まいの施設です。

受付にて800円支払うと、靴を脱いで館内へ。館長さんが常駐しており、熱量たっぷりに各部屋を説明してくれます。部屋ごとの解説なので、そのまま部屋にとどまればその後もじっくり見学は可能!まずは一通り聴かせてもらったあとで、自分のペースにて見学するのがおすすめです。

展示内容は月によって変化します。今回は3月に訪ねたので、皇室衣装が展示されているタイミングでした。
3〜4月:皇室衣装
5〜6月:時代衣装
9月:シルクロード衣装
10〜11月:婚礼衣装
※7〜8月、12〜2月は休館
館内の写真撮影は基本的にNG。ただし、第三展示室はOKとのことです。
高貴なる宮廷衣装
展示室では、皇室に関わる様々な衣装が実物や写真を交えて展示されています。

注目は昭和天皇の奥様の叔父・叔母にあたる、梨本宮守正王とそのお妃である伊都子妃の宮廷衣装。京都御所紫宸殿にて行われた大正天皇の即位式にて実際に着用したものが展示されています。

守正王の着用したのは「衣冠」という装束。伊都子妃が着用したのは、多数の衣を重ねて纏う「十二単」。すべて着込んだ状態ではなく、1枚ずつ展示されています。
天皇陛下だけの「桐竹鳳凰(きりたけほうおう)」、皇太子専用の「窠に鴛鴦(かにえんおう)」、皇族だけの「雲鶴(うんかく)」といった文様、さらには天皇専用の色「黄櫨染(こうろせん)」や、皇太子専用の色「黄丹(おうに)」もあわせて紹介されています。
他にも足袋とはことなり指が分かれていない「襪(しとうず)」、石や玉の飾りがついた革の帯「石帯(せきたい)」など、初めて見る衣装がたくさん。初めて知る情報ばかりで、未知の世界の扉を開いた気分です。
多様な展示品の数々
第三展示室に限り、写真撮影OK!甲冑を初め、身の周りの衣服から布製品、飾り雛まで、多様な展示が広がります。

ずらりと並ぶ人形は、御殿飾り有職雛(ゆうそくびな)。朝廷や公家の儀式に携わる者「有職(ゆうそく)」の装束を忠実に再現した雛人形。御殿がついた豪勢なひな飾りです。

両手を上げたかわいらしいポーズの御所人形の姿も。京都大聖寺門跡よりの拝領品であるそう。

1年前に京都で訪ねた「博物館さがの人形の家」で知った御所人形、こんな東京の奥地で会えるなんてびっくりです!
黄丹の束帯と十二単
こちらの装束は、皇太子殿下の「束帯」と、皇太子妃雅子妃殿下の「十二単」。こちらは復元品であるため、写真撮影OKでした!

この束帯のオレンジがかった色は、朝日を現した「黄丹(おうに)」という色です。先ほどちらっと書きましたが、皇太子専用のカラーなのです。

よく見ると、描かれているのは翼を広げて下へ向かうオシドリを描いた「鴛鴦文」。これも先ほどふれた皇太子専用の文様なのです。色や文様の知識が増えると、着物を見ただけでいろいろなことが読み取れるようになるのですね。
行ってみた感想
展示品は専門知識がないと楽しめないものばかり。解説が付けられているものも多いですが、それでもある程度の知識が必要となります。
しかし、それを補ってくれるのが館長さんの熱い解説。こなれたトークは非常に聞きやすく、内容もとってもわかりやすいため引き込まれます。
途中で入館してした人への配慮もばっちりで、「今来られた方には、このあとまた説明しますね」「この部屋の説明まだですよね?良かったらお聞きください」「また後でも説明するので、先に他の部屋見てても大丈夫ですよ」といった感じで、来館者のペースに合わせてくれます。
そんな熱心な解説を聞けて、そして他では見られない物凄く貴重な宮廷装束の実物まで見れる、非常に満足度の高い博物館でした!
今回は3〜4月の「皇室衣装」のタイミングでしたので、次はまた別の展示のときに訪ねてみたくなりました。
アクセスと営業情報
JR青梅線の「日向和田駅」より、徒歩15分ほど。今回は青梅駅より都営バスで15分ほどのバス停「梅郷」より、徒歩5分ほどでアクセスしました。
| 開館時間 | 10:00~16:00 |
|---|---|
| 開館日 | 金土日 ※7〜8月、12〜2月は休館 |
| 料金 | 800円 |
| 公式サイト | なし |
※掲載の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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