マグシーバーと懐中電灯でめぐる無骨な鍾乳洞『大正洞』(美祢市)

山口県

景清洞のすぐ近くにある鍾乳洞。細くアップダウンもある洞内を、専用のマグシーバーを使って解説を聴きながら進んでいきます。序盤は真面目な雰囲気ですが、終盤はユーモアも溢れてきますよ!

訪問日:2026/5/4(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

レンタルアイテムを手に洞内へ

山口県の美祢市にある大正洞(たいしょうどう)は、国の天然記念物に指定されている鍾乳洞。大正10年に大島政一が発見したため、年号と発見者の名前にちなんで名付けられました。

今回は3洞窟周遊チケット「秋吉台三洞物語」を使っての訪問。「景清洞(1,300円)」「大正洞(1,300円)」「秋芳洞(1,350円~1,900円)」の3つの洞窟に入れるチケット。お値段は3,000円なので、秋芳洞含む2洞でモトが取れちゃいます!

この鍾乳洞、受付にて無料のレンタル装備を渡されます。それがこちらの「マグシーバー」「懐中電灯」

マグシーバーは、見どころポイントに近づくと自動音声が流れるというもの。これイヤホン使い回しなのかな、と衛生的に不安になりましたが、耳につけた瞬間に「消毒してあるのでご安心ください」という音声案内が流れてひと安心。心を読まれました。

というか、ライト貸してもらえるんですね!!

さっきの景清洞はライト無しで挑んだためコウモリをはっきり見られず、今回はちゃんとライト持参したのに不要だったかもしれません。

受付からは200mほどの舗装路を歩いていきます。マグシーバーからは、植物の紹介が流れたりも。

洞窟の入口はこちらの岩の隙間。装飾のない入口は、ちょっとどきどきします。

細くうねる洞内

入ってすぐのところは「牛かくし」と呼ばれるポイント。牛が宝であった時代、戦乱の最中に牛とともに人々が隠れた場所であるそう。

壁に伸びる鍾乳石は「観音菩薩」。鍾乳洞では定番の仏教系の名前です。滑らかな姿は、柔和な観音像のようなフォルム。

お次は「よろめき通路」。細く曲がりくねっており、その名の通りちょっとよろめきます。

前回の景清洞とは異なり、細い道やアップダウンもあるコース。歩きにくいポイントはありますが、探検気分はその分プラス!

広々とした内部空間

少し進むと、広々とした空間に到着。

音羽の滝は『八つ墓村』の音響録音がなされたそう。岡山県の満奇洞や岩手県の滝観洞など、各地の鍾乳洞にて見かける八つ墓村ロケの跡。そろそろ見てみたいですが、シリーズがたくさんあってどれから見るべきか迷うのと、純粋にコワそうという理由でなかなか手が出ません。

「子育て観音」は、地面から伸びる石筍と呼ばれる鍾乳石。確かに子を抱く観音様の姿に見えますね!

「雪中の松」の先は行き止まり。幅50cmほどの洞窟で地上に続くらしいですが、通ることはできないためここで引き返します。

個性的な鍾乳石がたっぷり

行き止まりから引き返してしばらく歩くと、途中から来た道とは異なるルートに。

天井から伸びるつらら石は「まとい岩」。まるで機械で加工したかのような姿です。

「獅子岩」はしゃがんだ獅子みたいな石筍。柵で囲われているため、ちょっぴり動物園のような雰囲気も。

ちょっとしたくぼみは「あみだ棚」。まるで手彫りの仏像のようなサイズ感の鍾乳石が安置されています。どこからか持ってきて納めたようにもみえますが、この場所で生成されたのでしょうか。

水がたまっているポイントは「洞内淵」。手前部分しか見えませんが、その奥行きは30mにも及びます。ここにはシコクヨコエビという、半透明で目が退化したエビが生息しているそうです。

ユニークな見どころ続く終盤

壁を沿うように伸びる鍾乳石。どんな名前が付けられていると思いますか?

正解は「ロケット打上げ」。これまではわりと真面目な印象のネーミングでしたが、ここに来て一気に打ち砕かれました。

割れ目の道は「ロマンスくぐり」と名付けられています。これまたカジュアルなネーミング。両側から進んで出会うのがロマンスなのかな?

洞窟上部を横に長く広がる「ナイヤガラの滝」。かなり大きな鍾乳石は、ダイナミックな光景を作り上げています。

壁に浮き上がるような鍾乳石は、その名も「鯉の滝のぼり」。体をくねらせて滝を登る鯉に見えますね!しかも、雨が続いていたおかげでリアル滝も出来上がってます。

入口とは異なる出口から地上へ

ラストはコンクリートのトンネルを通り抜けて地上に出ました。入口とは異なるポイントです。

出たあとも、マグシーバーからは洞内の音声案内が聴こえて再放送モード。たぶん歩いている地面の下が、解説ポイントに当たるのでしょうね。マグシーバーはポイントの解説がちょっぴり混線したり、専門用語は聞き取りにくかったりもしますが、ただ見るだけではわからない情報を教えてくれるのでとっても便利でした。

受付を出てから再度受付に戻るまでの見学所要時間は40分弱各所でゆっくり立ち止まって解説を聴きながら進んでこれくらいのタイム。すいすい進む方は30分以下でも見てまわれそうです。

コウモリもばっちり見つけました!ただし天井が高いところでぶら下がっていたため、なんとか存在が見える程度。もっと近くで見たいです。(※この願望は、1ヶ月後くらいにアップ予定の「関ケ原鍾乳洞」にて叶います!)

さあ、お次は三洞めぐりのラスト、秋芳洞。圧倒的なスケールの鍾乳洞は、見応えたっぷり!最後に相応しい洞窟です。つづく。

アクセスと営業情報

営業時間 9:00~16:30
定休日 年中無休
料金 1,300円
公式サイト https://karusuto.com/spot/taishodo/

※掲載の情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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