日本の現代彫刻をメインに扱うミュージアム。屋内・屋外に多数の作品が展示されており、刺激的な作品から、かわいいものまで様々な彫刻がそろっています。開館時間は限定的ですが、入館料はなんと無料です!
住宅街に現れる彫刻庭園
目黒区美術館の次に訪ねたのは長泉院附属現代彫刻美術館。交通量の多い山手通り(317号線)から細い路地へ入り、少々急な馬喰坂を上った先に、明らかに異質なモニュメントが見えてきます。

ここは、目黒区にある浄土宗の寺院・長泉院(ちょうせんいん)の副住職が開いた、現代彫刻を展示するミュージアム。20世紀後半以降の日本の彫刻家の作品を多数収蔵しています。
興福寺阿修羅像に心を打たれた初代館長・渡辺泰裕氏は、知人のアトリエにて、発表の場が無く眠っている作品が多数存在していることを知り、一念発起して美術館開設へと踏み出したそうです。
前衛的な石の彫刻
屋外展示場には彫刻作品がずらり。石が積み重なったゲートは空充秋《和の目門》。石はそれぞれ加工されて組まれています。

フレームのような菊地伸治《幻の分水嶺》。この作品を通して他の作品を見るというのも面白いです。

奥へ進むとテラス状なスペースもあります。高台なので、家々の屋根が広がる開放的な場所。壁から半身が飛び出した青野セクウォイア《Brief Moment》は刺激的な構図ですが、人物は安らかな表情をしています。

人物をテーマにした作品
屋外展示場から本館へ向かう道には、小さな作品がびっしり。三木俊治《行動衆 – ’85》という彫刻作品、まるで隊列を組むかのように並んでいます。

奥へ進むと、さらに屋外展示場。こちらは人物をモチーフとした作品が多く並ぶ彫刻広場。峯田敏郎、佐藤助雄といった作家の作品がそろっています。

人が積み重なっているのは堀進二《人海》。まわりを押しのけて上によじ登ろうとする者、神に願うもの者、苦悶の表情を浮かべる者。ただならぬ状況の中で表現された、人間の業のようなものを感じます。

無料で入れる本館
屋外展示場を抜けた先にあるのが本館。六角柱が連なる独特なスタイルの建築です。

ここは開館時間が決まっております。お昼に2時間の空きがあるのが要注意ポイントです。
午後の部 13:15〜15:45
入館はなんと無料。ちょっとしたチェックシートに名前と都道府県を記入するだけです。

建築内部には、彫刻作品がたっぷり。眼球がリアルで本当に人と目が合っているような気持ちになる舟越桂《白い歌をきいた》、足跡が意味深な木製彫刻峯田敏郎《とまどい、そして、よぎった人》、牛と木がのどかな山本正道《遺跡の見える風景》など、様々なテーマの作品が並びます。
館内は残念ながら撮影不可。作家さんの意向によるものであるそう。
キュートな作品も
館内でみかけた田中毅さんの可愛らしい彫刻がとっても気になります。外へ出ると、本館の入り口付近にも田中毅作品ありました!筋斗雲に乗った忍者みたいな《雲に乗れ》。

そして、ビッグウェーブに乗ったアフロヘアみたいな《波に乗れ》。どちらもとってもかわいらしい作品で、家に連れて帰りたくなりました。

館長さんの話によると、田中毅さんは、川越の伊佐沼工房というところで作品を造っているそうです。こんど川越へ行く際は訪ねてみようかな。
この後は近くにある「めぐろ歴史資料館」を訪ねようと思ったのですが、残念ながら臨時休館中。中目黒まで歩いて「郷さくら美術館」へ行ってみることにしました!
アクセスと営業情報
「目黒駅」より徒歩20分、「中目黒駅」より徒歩20分。
| 開館時間 | 午前の部 10:15〜11:15 午後の部 13:15〜15:45 |
|---|---|
| 休館日 | 月曜 ※12月20日から1月14日は冬季休館 |
| 料金 | 無料 |
| 公式サイト | http://museum-of-sculpture.org/ |
※掲載の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。



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