フェリーに車を載せて渡ってきた「ゆめしま海道」。上島架橋が見渡せる積善山や、ちょっと不思議なUターンブルーラインなど、のどかな空気が流れる離島をのんびりとめぐってきました。
「ゆめしま海道とは?」や「ゆめしま海道へのアクセス」は前回の記事にて!
弓削島・高浜八幡神社
弓削大橋を越えてやってきた弓削島(ゆげじま)。とりあえず、島の北部を目指して海岸線の道を進んでいきます。見えてきたのは高浜八幡神社。
鳥居をくぐり、松の参道を進んで行くと、二の鳥居と社殿が見えてきます。この神社は、延久5年(1073年)に源頼義が宇佐八幡宮を勧請したものであるそうです。
砂浜に立つ鳥居は絵になります。西に向いているので、サンセットのタイミングに訪れるのも良さそう。
神社のすぐ側に広がる砂浜。防波堤に腰かけてのんびり過ごすのもおすすめ。ちなみに境内の手水鉢に水は張られておらず、「お清めは海水でお願いします」との記載も!海辺の神社ならではでしょうか・・・?
なお、この高浜八幡神社の奥には、干潮時に陸続きになる島、「京の小島」が浮かんでいるそう。完全に見逃しました。
弓削島・大森神社
弓削島北端の久司浦港にある大森神社。こちらもまた、砂が広がる海辺の神社です。
社殿にガラスは張られておらず木枠のみの姿。天児屋根命(あめのこやねのみこと)という神様を祀っているそうです。
海を眺めていると、椅子のように盛り上がる不思議な岩を見つけました。誰かが名前をつければ名所になるのでは・・・「マダコ岩」とかどうですか?
神社の先へ進むと、日月美輪さんが描いた防波堤アート「天の花(そらのはな)」も見ることができます。高さ1m程度の小規模なものですが、カラフルな花がとってもきれい。
弓削島には観光拠点となる「せとうち交流館」や、海水のお風呂に入ることができる「海水温浴施設 潮湯」なども。今回は時間の関係で訪問できませんでしたが、次来たときは行ってみよう。
佐島・Uターンブルーライン
来た道を戻り、弓削大橋を渡って佐島(さしま)へとやってきました。この島のユニークな名所として人気なのがUターンブルーライン。とりあえず向かってみることにしたのですが、道がとにかく細いです!!
集落内の時点でかなり細く、さらに集落の先はこんな感じですれ違い不可の道。舗装はされていますが、対向車が来たらどうしようかなとドキドキです。
ゆっくりと進んで行くと、ついにUターンブルーラインが見えてきました!
「ブルーライン」というのは、しまなみ海道においてサイクリング推奨ルートを示す目印。サイクリストが迷わず快適に走れるように、さらには自動車に乗る人も自転車通行を注意できるという目的もあるようです。
そんなブルーラインがゆめしま海道の佐島ではぐるりとUターン。このような姿はここでしか見ることができないそうです。
道の先は誰もいない静かな浜辺。すぐにUターンするのはもったいなく感じてしまいますね。
岩城島・積善山展望台
生名橋を越え、さらに岩城橋を越えて岩城島(いわぎじま)へ。島の中央にそびえる積善山の山頂に設置されている展望台へ向かいます。
山頂までは舗装された道があるため、車でアクセス可能。道は細いですが、先ほどのUターンブルーラインに比べたら全然平気です。
駐車場から3分ほど登ると、見えてくるのが円形の展望台。
階段を登ると360°に広がるパノラマのお出迎え!生名島、佐島、弓削島と橋でつながるゆめしま海道の姿がよく見えます。
実はここ積善山は「積善山三千本桜」というサクラの名所としても知られています。どの季節に行くか悩んでいる方は、春に訪れると山を染める絶景に出会えることでしょう。
小漕港から生口島へ
そろそろ日没も近いので、ゆめしま海道めぐりはこのあたりでおしまい。積善山を下って、岩城島の港へ向かいます。
しまなみ海道への帰り道は、【岩城島・小漕(おこぎ)港ー生口島・洲江(すのえ)港】の航路を利用することに。乗船時間は約5分、4mまでの自動車は1,000円で航送できます。
これにてゆめしま海道ショートトリップはおしまい。15:35の船で因島(土庄港)から生名島(立石港)へ渡り、18:00の船で岩城島(小漕港)から生口島(洲江港)へ。ゆめしま海道での滞在時間は2時間ちょっとでした。
しまなみ海道に比べると、見どころはまだまだ少なめ。でもその分、観光に追われることなくのんびりとした島時間が感じられます。夕方近い訪問であったため、カフェなどが閉店してしまっていたので、次はもう少し早い時間に渡ってのんびりしたいところです。
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