忽那諸島 Part 1 七つの島を2日でめぐる事前計画(松山市)

忽那諸島

愛媛県の離島である忽那(くつな)諸島は、ローカルな魅力が残る穏やかな島時間を楽しめる島々。観光地としては少々マニアックですが、意外にもアクセス良好なのがポイント。1本目となるこの記事では、忽那諸島の島巡り事前計画や注意点などを記載しております。

訪問日:2021/12/12(日)

忽那諸島ってどこにある?

忽那諸島ときいてぱっと浮かぶ方は相当な離島マニアではないでしょうか。松山に暮らす方と話したのですが、各島は知っていても忽那諸島という呼び方は知らなかったり、そもそもそんなに島があることを知らなかったりと知名度はかなり低めな印象です。

忽那(くつな)諸島というのは、愛媛県松山市の北西に浮かぶ瀬戸内海の島々で、7つの有人島と22の無人島から構成されています。観光地としてはあまり知られておらず、離島らしいのどかな雰囲気に満ちています。

有人島である中島(なかじま)、津和地島(つわじじま)、怒和島(ぬわじま)、二神島(ふたがみじま)、睦月島(むつきじま)、野忽那島(のぐつなじま)、釣島(つるしま)には定期航路があるため、気軽に訪問することが可能。観光で訪れるならば、この7島がメインになります。

本土から最も近い興居島(ごごしま)も人気の離島で、忽那諸島として数えることも多いです。ただし、忽那諸島をめぐる中島汽船の船は寄港せず、株式会社ごごしまによるフェリーがシャトル運行しております。そのため、興居島を含めて島めぐりをする予定の方は、分けて考えるのがおすすめです。

忽那七島へのアクセス

さて、離島に行く際に気になるのはアクセス方法。忽那諸島に空港はありませんので、交通手段は船のみになります。いたってシンプル・・・と言いたいところですが、船の種類・航路・港とそれぞれ選択肢があるため要注意。さらっとそれぞれの特徴を書き出してみました。

船は2種類

中島汽船によって運航される忽那諸島行きの船は2種類。時間はかかるけど安いフェリーか、お値段は高いけど早い高速船の2択になります。

それぞれの時刻表は上手いことバラけています。「絶対高速船が良い」「バイクを運ぶのでフェリー一択」といったようなこだわりが無い限りは、船の種類で選ぶというより時刻表でスケジュールに会う便を選ぶのが良さそうです。

■フェリーor高速船の悩み
この2択は日本各地の離島でおなじみ。離島によっては【高速船=昼行2時間・フェリー=夜行6時間】といったように所要時間が大幅に異なる場合もあります。しかし、ここ忽那諸島では所要時間は20分~2時間程度と短距離なので時間の差はそれほど大きくありません。また、【高速船は速いけど船酔いが心配】という点もありますが、航路が内海のため波は比較的穏やかです。

港は3ヶ所

港は三津浜港・高浜港・松山観光港の3ヶ所から乗船することができます。このうち高浜港は、松山市駅から伊予鉄高浜線で21分の高浜駅の目の前!さらにフェリー、高速船どちらにも乗船できます。公共交通機関を利用される方は高浜港で計画を立てれば間違いないかと思います。

どれくらい目の前かといいますと、高浜駅の改札出た直後の光景がこれです!信号はありますが、1分もかからず港まで行くことができます。ただし、中島汽船の乗船券は横断歩道渡って右側にある受付にて購入する必要があります。

高速船は三津浜港と松山観光港には寄港しません。また、フェリーに車両を載せる場合は三津浜港からのみとなるのでご注意ください。

航路は2ルート

フェリーと高速船には東線と西線という2つの航路があります。東線睦月島・野忽那島・中島(大浦港)西線二神島・怒和島・津和地島・中島(神浦港)とそれぞれ寄港する島・港が異なっているのです。

一見するとややこしそうに見えますが、図で見るといたってシンプル。鉄道の路線図などに比べればとってもわかりやすいです。

最も大きな中島だけは東線と西線、いずれの航路でもアクセスできます。ただし、それぞれ大浦港(東線)・神浦港(西線)と立ち寄る港が異なっているため注意が必要です。(2港の距離は約5km・連絡バスあり)

伊予鉄のICカード、い〜カードも利用可能!といっても「ICタッチではなく、乗船券購入の際にIC支払いができる」というものなのでそれほど時短になるわけではありません。その代わり、約5%割引とちょっとだけお得になります。

2日間の島めぐり計画

さてさて、情報も集まったところで時刻表を見ながらプランを立てます。離島というのは船が上手く接続しなかったりで1日にたくさん回るのは難しいもの。せいぜい1日2島が限界・・・かと思いきや、あれ、意外とするっといけそう??

船の時刻表 ~ 中島汽船株式会社
中島汽船株式会社は、松山市と中島地区を結...

基本的に人口の少ない島というのは利用者が少ないため船の便数は少なくなります。しかし、この忽那諸島には人口の多い中島という島があり、東線西線問わず全ての船はそこへ寄港します。そのため、同じ航路上にある他の島も必然的に便数が多くなっているようです。

ということで、2日間で7島めぐるスケジュールが完成しました!

1日目

(7:10松山市駅発→7:31高浜駅着の伊予鉄利用)
7:40 高浜港発
高速船(下り)
8:56 二神港着
①二神島 1時間32分滞在
10:28 二神港発
フェリー(下り)
10:48 津和地港着
②津和地島 1時間46分滞在
12:34 津和地港発
高速船(上り)
12:41 元怒和港着
③怒和島 1時間35分滞在
14:16 上怒和港発
フェリー(上り)
15:39 神浦港着
④中島 1時間51分滞在
17:30 大浦港発
フェリー(上り)
18:40 高浜港着
(松山市内のゲストハウスに宿泊)

2日目

(7:58松山市駅発→8:20高浜駅着の伊予鉄利用)
8:30 高浜港発
高速船(下り)
8:48 睦月港着
⑤睦月島 2時間7分滞在
10:55 睦月港発
フェリー(下り)
11:12 野忽那港着
⑥野忽那島 1時間25分滞在
12:37 野忽那港発
高速船(上り)
13:04 高浜港着
——フェリー乗り換え——–
13:15 高浜港発
ごごしまフェリー
13:28 由良港着
⑦興居島 2時間42分滞在
16:10 泊港発
ごごしまフェリー
16:20 高浜港着
(高浜駅→松山市駅→松山空港と移動して20:30発のジェットスターで都内へ)

さらっと組んでみたのですが、どの島でも1時間30分くらいの滞在時間が確保できました!12月の訪問(17:00頃日没)なので早めに切り上げるスケジュールですが、夏場でしたらもう少し島での滞在時間を伸ばせたかもしれません。

そして、今回の記事では触れていませんが、しっかりと興居島も組み込んでます!その代わり、釣島だけは立ち寄る船が極端に少ないため今回は断念することに。もし行くならあと半日必要になりそうです。

次回からは、実際に島に渡った訪問記!各島ごとにじっくりと書いていきますね。

コメント

  1. 松元和郎 より:

    忽那諸島。七つの島を二日間で巡る事前計画。良い計画書が出来ましたね。 そこで教えて欲しい項目。
      ①何処の島でも乗船券は購入出来ますか。②二島ほど発着が違いますがレンタサイクルの返却は可能ですか。元怒和港着→上怒和港発。神浦港着→大浦港発。③訪問記を書く予定は(おすすめコース参考にしたいです)以上よろしくお願いします。

    • chihiro chihiro より:

      こんにちわ!
      ①各島でも買えますが、券売所には人がいないこともあります。そんなときは船の中で買うことができました!
      ②今回利用していないため、ちょっとわからないです。直接問い合わせをおすすめしますー!
      ③私の計画を参考にするということでしょうか?それはもちろん問題ございません!

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