来島群島④ 船で行く!エレベーターが鎮座する『馬島(うましま)』(今治市/芸予諸島)

芸予諸島

しまなみ海道が架かる馬島(うましま)は、巨大な来島海峡大橋を支える離島。架橋離島ですが車でアクセスすることができないため、ドライブで立ち寄るのは不可な島です。

訪問日:2023/5/3(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

馬島ってどんな島?

愛媛県今治市に属する馬島は、面積0.5km²・周囲約4kmの小さな島。かつて今治藩が馬の放牧を行っていたのが名前の由来となっています。

しまなみ海道を構成する島の一つであるため、巨大な来島海峡大橋が島の中央を通過しています。

車ではいけない島

この島にはしまなみ海道の他の島同様にインターチェンジがあります。車で簡単にアクセス・・・と言いたいところですが、この馬島ICは、島民専用であり一般車は利用することができません!!

しかし、馬島ICにはエレベーターが設置されており、それを利用すれば島内に降りることができます。そのため、徒歩や自転車、原付バイクでしまなみ海道を渡れば、そのままエレベーターに乗って入島することができるのです。

車でしまなみ海道をめぐっている今回の旅、ぜひ馬島にも寄ってみたい!大島側や今治市側に車を停めて橋を歩いて向かえば良いかなと思ったのですが、どちらから向かっても1時間ほど歩くことになります。来島海峡大橋は想像以上に長いです。

馬島ICにはバス停があるため、バスを利用してアクセスも考えたのですが、スケジュール的にちょっと利用しにくい。

どうしようか悩んでいたところ目に入ったのが定期航路。今治市の波止浜(はしはま)港から船に乗れば、約20分ほどでアクセスできます。本数は1日6便ほど、運賃は310円とお手軽に渡ることが可能です。

そして、村上水軍の城跡残る「来島(くるしま)」と戦争遺跡を散策できる「小島(おしま)」という2つな個性的の離島も同一航路というのがポイント。上手くスケジュールを組めば一気に3島めぐれてしまいます。

■今回の旅程
10:20 小島発

10:30 馬島着
③馬島 1時間30分滞在
12:00 馬島発

12:20 波止浜港着

全体の旅程はこちらの記事にて。

来島群島① 島めぐり計画編 3つの島を効率よくまわるには?(今治市/芸予諸島)
今治市に属する来島・小島・馬島の来島群島。しまなみ海道をとりまく離島ですが、車ではアクセスできないため波止浜港より船で向かうことに。同じ航路上にありますが、時刻表の確認はお忘れなく!

巨大な橋の下にある港

来島、小島を越えてたどりついた馬島の港。とにかく来島海峡大橋の存在感がすごいです。

そして、これまでまわってきた来島、小島に比べると人が多い!自転車や原付バイク、さらには島内の宿泊施設に泊まっている人など観光客の姿を多数見かけました。

この馬島、立ち入り禁止区域が非常に多いです。島の人が生活するエリアは観光客は立入禁止。「この先島民以外の方は右折願います」といった看板も置かれています。

そのため、離島の楽しみ方の一つである集落散策は不可。見どころは南部にある「馬島神社」か中心部にあるエレベーターくらいに絞られます。

馬島神社とその周辺

まずは港から南へと進んでみます。すぐに見えてくるGLAMPROOK(グランルーク)は、目の前にビーチが広がるホテル&グランピング施設。宿泊者は今治港から専用送迎車にて送り迎えしてもらえるそうです。

海辺の階段を登った先にある馬島神社。主祭神は綿積命(わたつみのみこと)とのことです。

神社のすぐ裏手にはウズ鼻灯台がそびえ立っています。近くまで降りることができ、灯台カードのQRコードも貼られていました。

階段を降り、海辺へと進むと、グランルーク専用のウッドデッキ「SOUTH DECK」が見えてきます。グランルーク宿泊者は、こちらのスペースも自由に利用できるようです。

その先にある海辺には洞窟があり、干潮時は洞窟探検ができるそうです。訪問したのが満潮2時間後だったため、海に入らないと近づくことができませんでした。

エレベーターでしまなみ海道へ

港へ戻り、そこから300mほど歩くと、巨大なアンカレイジが姿を現します。

近づくと、アンカレイジに寄り添うように設置されたエレベーター塔が。

エレベーターはかなり広々。歩行者だけでなく自転車や原付も乗り込めるようになっております。

このエレベーターは4フロアに設定されています。1階が島内への入口、2階は止まらず、3階は自転車・歩行者道、4階がバイク専用道へとつながります。

爽快な来島海峡大橋

4階で降りると原付用の道で、ちょうど原付がやってきました。「どこから来たの?」という問いかけに答える間もなく、颯爽とエレベーターへ乗り込んで島へと降りていくおじさん。

すぐ側には、「今治・松山方面行き」のバス停もあります。今治方面へバスで帰る場合は、ここがゴール地点。

エレベーターに戻り、今度は3階で降りると、橋の下を横断する通路。

「バイク」と「自転車・歩行者」で階層が別れてるのかと思いきや、どちらも実際に通るのは4階。橋の左右が別れているため、自転車・歩行者は3階で降りたあと、この連絡通路で橋の下をくぐって対岸の4階へ進むというカタチです。橋の内部を歩くのは、なんだかどきどきしますね。

抜けた先は道路の反対側。こちら側には自転車・歩行者通路があり、サイクリストたちが次々と駆け抜けていく。たまに、地元っぽいママチャリおじさんの姿もあり、日常的に利用されている様子が伝わってきます。

こちらには、「尾道方面」へのバス停があります。今治からバスで訪れた場合はここがスタート地点ですね。

波止浜港への帰り道

さて、このあたりで馬島散策はおしまい。この来島海峡大橋を歩いて今治方面や波止浜港に戻る、というルートもありますが、歩行時間はざっくり1時間ほど。所要時間を計算したところ船の方が若干早いため、港へ戻ることにしました。

港へ戻る途中に見つけた御花畑。堤防に腰かけるお兄さんが風情あります。

今回は馬島神社周辺とエレベーターをめぐりましたが、滞在時間1時間30分はちょっともてあました感じです。さくさく歩ける方は、帰り道徒歩ルートも全然ありかもしれません。

これにて来島・小島・馬島の3島めぐりはおしまい。わずか5時間という半日コースで、かなり濃厚な島旅が楽しめました。しまなみ海道や今治に訪れる予定の方、少し旅程に余裕があるならば、ぜひこの3島めぐりがおすすめです!

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