高根島 島の北端にある灯台をめざす!(尾道市/芸予諸島)

芸予諸島

生口島から橋を渡ってアクセスできる高根島(こうねしま)は、自転車や徒歩で散策するのにもおすすめな小さな離島。派手な見どころはありませんが、ゆったりとした時間を感じることができます。高根島灯台はちょっとだけ難易度高めです!

訪問日:2023/5/2(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

高根島ってどんな島?

広島県尾道市の離島、高根島。面積は5.57km²で400人ほどの人が暮らしています。

高根島はしまなみ海道を構成する生口島(いくちじま)と高根大橋で繋がっています。全長205mのアーチ橋で、1970年に開通。島の名産である柑橘類のようなあざやかなオレンジ色のカラーリングとなっています。

高根大橋は「耕三寺博物館」や「平山郁夫美術館」など人気のスポットが集まる瀬戸田エリアに架かっています。車や自転車でしまなみ海道を走る際に、ちょっとした寄り道感覚で立ち寄りやすい離島です。

そして、ウィキペディアがかなり充実しています。興味ある方はぜひご覧ください!

島ごと美術館の作品

生口島の島内には多数のアート作品が点在しており、「島ごと美術館」と呼ばれています。お隣の島である高根島にも、一つだけ作品が展示されていました。

それがこちらの《球を包む幕舎》by 保田春彦

幕舎とはテント張りの営舎のこと。球体の周りを囲む鉄板は、そんなテントをイメージしているのでしょうか。黄色い高根大橋をバックに入れてみるのも良い感じです。

かつては、もう一つ作品がありました。それが《千里眼 “のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”》by 松永真

メガネのカタチをした3つのオブジェ、もともとは瀬戸田に置かれた2つのメガネを通して覗き、ここ高根島にある大きなメガネを見るというものであったそう。道路工事に伴い、現在は3つとも瀬戸田サンセットビーチに置かれています。

橋の近くにある2つの神社

《球を包む幕舎》のすぐ先にある高根八幡神社。拝殿から振り返ると、参道と鳥居の先に広がる海が素敵すぎる光景です。

境内には大きな弾丸のようなものが。こちらは戦時中に呉鎮守府より下付されたものであるようです。4つあるとのことですが、2つしか見つかりませんでした。

高根八幡神社のすぐそばには高根厳島神社があります。宮島の厳島神社の末社であり、「赤宮(あかみや)」とも呼ばれているそう。

境内には大きな船が安置されています。

この神社では、高根厳島神社管絃祭、通称「ホーランエ」という祭事が行われます。提灯で大鳥居をかたどった提灯を乗せた親船からの「ホーエンヤー」という掛け声に、曳舟が「ホーランエー、ヨヨサノサッサー」の掛け声で応じるそう。気になる方は検索してみると、いくつか動画がアップされていますよ~。

ミカンとレモンのトイレ

神社のすぐ先に突然現れるのはミカンとレモンのオブジェ。あざやかなカラーリングと程よいサイズ感でとってもかわいらしい姿。

高根島の産業は農業がメイン。柑橘類の栽培が盛んであり、「高根みかん」とも呼ばれる「温州みかん」や「せとか」「しらぬひ」など、様々な種類が育てられています。

そんなオブジェの奥にあるのが公衆トイレ。このトイレ、かなりキレイです!ポップな色合いやデザインは、まるでアート作品のようです。

トイレの裏側にはベンチも。腰かけると、目の前には高根島と生口島に挟まれた瀬戸田水道が広がります。

日本の灯台50選・高根島灯台

島の北部には高根島灯台があります。せっかく島に来たので、向かってみることにしました。Google mapで見ると、灯台までは道が続いていません。路肩に車を停めて歩けば20分くらいでしょうかね・・・?

ということで近くまで向かってみると、地図にはない側道が現れ「高根島灯台 1km」と書かれた案内板が。どうやら、もう少し車で近づけるみたいです。

すぐに車1台分の細い道へ。待避所も無く、対向車が来たらどうして良いかわからないレベルです。

さらにこんな海沿いのギリギリ道も。そうそう落ちるなんてことは無いとはおもいますが、ガードレールが無く道幅が狭いのでどっきどきです。このタイミングで対向車が来たらと思うと気が休まりません・・・!

1kmほどなので、車置いて歩いた方が良かったかもとちょっと後悔しはじめたところで「Welcome」と書かれた広場に到着。歓迎してもらえて一安心。

車はここまでなので、この先はちょっと山道を歩きます。人の気配もなく静かな道ですが、造船所が近くにあるため機械音が聴こえてきます。

Welcome駐車場から5分ほどで、ついに灯台に到着!地上からの高さを示す「塔高」は4.6mと小さ目な灯台ですが、平均海面から灯火の高さを示す「灯火標高」は45mにも及びます。石造りの姿からは、コンクリートにはない味が出ていますね。

実はこの灯台、「日本の灯台50選」にも選ばれています。この50選は一般投票で決まったものであるはずですが、人気があるのはちょっと意外。ちなみに、50基の中で最も小さい灯台のようです。

さて、灯台にも行けたので高根島めぐりもこのあたりでおしまい。高根大橋を渡り、生口島へと戻ります!

コメント

  1. […] 黄色いめがねを覗いてみると、見えるのは大三島。「瀬戸田から世界が見える」とのタイトルから、大三島=世界ということでしょうか。実はこの作品、もともとは瀬戸田港の近くとそこから橋を渡った高根島(こうねしま)にあったそう。その際は、小さいめがねを除くと、海を挟んだ高根島に立つ大きなめがねが見える、という仕掛けになっていたようです。 […]

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