昼からでもしぞーかおでんが楽しめる『静岡おでん おがわ』（静岡市）

テレビをはじめとした各種メディアでもおなじみの人気店。早い時間から営業しているので、遅めの朝ごはんやおやつタイムに立ち寄るのもおすすめ。昭和初期から続く伝統の味を気軽に楽しめるお店です。

静岡名物！しぞーかおでん

肌寒い季節に身も心も温めてくれる日本料理、おでん。日本全国で親しまれているメニューであり、具材やつゆが地域によって異なっています。

そんなご当地おでんの中でも、全国的に知名度が高いのが静岡おでん。

県内では静岡市を中心におでんを扱う店が多数。駅ナカの居酒屋でも見かけたり、駿府城公園にもお店があったりとあちこちで食べるチャンスがあります。

高速道路のサービスエリアでもおなじみなので、きっとどこかで食べたことがある人は多いのではないでしょうか。

昼から食べられるおでん屋

さてさて、せっかく静岡おでんの本拠地に来たからには専門店的なお店へも行ってみたいところ。

静岡駅から徒歩10分ほどのところにある青葉横丁・青葉おでん街に行けば間違いなさそう！なのですが、横丁であるため、一人旅でしかもお酒をあまり飲まない私みたいな人間には少々ハードルが高いです。そして、お店の形態から夜しか営業しておりません。

お昼でも営業しており、気軽に楽しめるお店はないでしょうか？

探して見ると、ありました！こちらの「静岡おでん おがわ」は、お昼に営業しているレアなおでんやさん。駿府城からもすぐ近くなので、観光の途中にも立ち寄りやすいです。

昭和23年(1948年)創業という老舗のおでん屋さんで、まるで駄菓子屋のような親しみやすい雰囲気です

レトロな店内と豊富なメニュー

店内はレトロな雰囲気。ベテランの風格ただようおばちゃんたちがせっせと働いています。仕入れのおじさんたちと交わす日常会話も朝ドラみたいで落ち着きます。

入ってすぐのおでんコーナーで注文、受け取ってから席へ着くというシステム。真っ黒く染まった汁はなかなかのインパクト。創業以来ずっと継ぎ足して使っているそうです。東京で見かけるおでんとは異なる、「これぞ静岡おでん」といった風格を感じます。

おでんメニューは17種類。じゃがいも、ちくわ、だいこんといったスタンダードなものから、都内では見かけないような具材もあります。悩みがちな人は、入店前に店頭のメニューの目星をつけておくのが良さそうです。

静岡ならではのメニュー

悩んだのですが、今回は「黒はんぺん」「しのだまき」「じゃがいも」「牛すじ」の4品にしてみました。上にかかっているのは、静岡おでんの特徴である魚粉。これがまた良い風味なんですよね。

まずは静岡おでんの代名詞とも呼べる「黒はんぺん」。いわゆる白いはんぺんとは一線を画す、黒い姿のはんぺん。イワシとサバのすり身からできており、つみれのような風味が絶妙に美味しいです。

名前からは全く想像がつかない「しのだまき」。その正体は油揚げでくるんだタラのすり身。揚げにしっかりと出汁が染み込んでじゅわっとした感覚が楽しめます。

じゃがいも＆牛すじはマスト

おがわに来たらゼッタイ食べてほしいのが「じゃがいも」と「牛すじ」。

北海道の今金産「じゃがいも」はとってもホクホクです。出汁が甘口なのでどちらかというと肉じゃがに近いニュアンスがあり、またじゃがいもそのものも凄く甘い。これはたまりません！！

ちなみにバランスが難しいので、串だけで食べるのは至難のワザです。

そして国産和牛の「牛すじ」がとんでもなく美味しい！柔らかい肉質と上品な脂、噛めば噛むほど旨味が出てきて飲み込むのがもったいないくらい。

美味しいおでんを食べることができて大満足！最後は、いただいたお茶でほっとひと息。お茶が抜群に美味しいのはさすが静岡です。

なお、青のりがくちびるや歯についてしまうのでご注意を・・・！

アクセスと営業情報

静岡駅からは少し離れており徒歩25分、新静岡駅からは徒歩15分ほど。駿府城と静岡浅間神社の中間に位置していますので、観光でめぐる方は旅程に組み込みやすいです。

※掲載の情報は2023年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。