杉並区に残る縄文時代集落跡『下高井戸塚山遺跡』(杉並区)

東京都(23区)

杉並区に残された貴重な縄文時代の集落跡。公園として整備されており、人々でにぎわう中で古代ロマンに浸ることができます。復元された竪穴式住居や、土器・石器の展示もありますよ!

訪問日:2026/4/12(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

公園として保存された遺跡

京王井の頭線の浜田山駅と、京王線の上北沢駅の間には下高井戸塚山遺跡という遺跡があります。

杉並区内でも最大規模の縄文時代の遺跡であり、昭和7年頃、縄文土器が採取されたことにより、遺跡として認識されました。昭和10年に江坂輝弥によって紹介され、昭和13年に明治大学の後藤守一博士が竪穴住居4軒を発見、集落跡であることが判明します。東京都内初の縄文時代の集落遺跡であったそうです。

その後も発掘調査が続けられ、多数の竪穴住居跡が発掘されます。広場を中心に居住域と墓域が同心円状に広がる環状集落であったことがわかりました。

現在は、遺跡を保存した塚山公園として整備されています。少年野球場も備えた広々した公園であり、歓声が聞こえてきます。

縄文を感じる園内

園内はちょっとだけ縄文テイスト。ベンチやゴミ箱も縄文土器をモチーフとしたデザインとなっています。

縄文時代の植生を再現したエリアも。白い花をつけるミヤコワスレ、オミナエシ、キクフジバカマなどが植えられていました。

縄文時代中期の住居跡の複製もあります。昭和60年度に実施された調査で発掘された、直径4mほどの竪穴式住居跡。支柱の穴や、中央に炉の跡があり、焼けた土も見つかっているそう。複製なので、中に入ることもできます。

復元された竪穴式住居

復元住居もあります。昭和48年に発掘された1号住居跡をモデルに、不燃化材で造られています。

中央部に石囲いの炉を掘り込み、四隅が丸いことから「隅丸方形型」と呼ばれるタイプ。この武蔵野台地における典型的な様式であるそう。

内部に入るとライトが灯り、そこには生活している縄文人の姿が。

クルミを石で割っていたり、魚や肉を炙っていたり、土器で樹の実を煮ていたりと、お食事タイム。天井からは鹿の毛皮やカルガモが吊るされています。狩猟や採集が中心であった暮らしぶりが伺えますね。

土器や石器の展示

公園の管理棟には、ささやかながら、屋内展示もあります。

中に入ると、わかりやすいパネル、打製石斧、磨製石斧、石鏃などの石器、縄文土器の複製などが展示されています。

写真手前に映るのは加曾利E式(かそりイーしき)土器。千葉市の加曽利貝塚で発見された、縄文時代中期後半を代表する土器です。

1/100スケールの環状集落復元模型も展示されています。広場を中心に竪穴式住居が並ぶ環状集落の様子が見える。なんとなく住みやすそうです。


都会の住宅地に残る縄文遺跡、こんな都心で縄文ロマンを感じられる、貴重な歴史スポットでした。

ちなみにこの塚山公園と、すぐそばの神田川、さらにその先にある柏の宮公園は生き物がたくさん!

神田川ではナマズやスッポンが泳いでいるのを発見、柏の宮公園では、レアなエナガという鳥を発見しました!

アクセスと営業情報

京王井の頭線の「浜田山駅」より徒歩12分、または京王線の「上北沢駅」より徒歩12分。

開園時間 24時間
料金 無料
公式サイト https://www.city.suginami.tokyo.jp/s100/shisetsu/14734.html

※掲載の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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