車で気軽にめぐれる巨大な炭鉱遺産『羽幌炭鉱』(羽幌町)

道北

羽幌町にてかつて操業されていた羽幌炭鉱は、羽幌坑(本坑)、上羽幌坑、築別坑の3地区からなる大きな炭鉱。現在もその炭鉱遺産は多数残されております。その多くは車道に面しているため、車窓からも見学可能。今回はいろいろあって、ほぼドライブスルーにてめぐってきました!

訪問日:2026/7/19(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

まずは橋梁めぐりからスタート

羽幌町郷土資料館にて羽幌炭鉱の歴史を学びつつ、炭鉱遺産のマップをいただいたのが前回までのおはなし。

アンモナイト多すぎな町の資料館『羽幌町郷土資料館』(羽幌町)
羽幌町の歩んできた歴史を学ぶことができる資料館。大量のアンモナイトの化石、再現された開拓小屋、ニシン漁や炭鉱に関する展示など、様々な分野の展示が広がっています。かつて裁判所であった建築も見どころです。

資料館から車で15分ほどで見えてくるのが第一橋梁。石炭運搬のために、昭和15年より鉄道敷設工事が開始されました。

つづく第二橋梁。戦時下の資材不足で困難を極め、中古の橋桁を集めて造られています。よく見ると、左と右があからさまに不揃いな仕上がり。

第三橋梁も3種類のパーツが組み合わさっています。車から降りてじっくり見ていたのですが、スズメバチがたくさん飛んでいたので、すぐに車内へと戻りました。

羽幌炭鉱は3つのエリアに分かれた大きな炭鉱。ここからは、以下の順番で各エリアに残る炭鉱遺産をめぐっていきますね!

①築別炭鉱エリア
②羽幌炭鉱エリア
③上羽幌坑エリア

①築別炭鉱エリア

進んでいくと、3つのエリアのうち「築別炭鉱エリア」に入ってきました。見えてきたのは第一選炭工場・貯炭場(ホッパー)。巨大な廃墟は圧倒的な存在感!これが見れただけで、もう満足してしまいそう。

こちらは昭和34年10月に完成した施設。当時の最新設備を完備しており、1時間の選炭能力は230トン、年間で60万トン。ベルトでつながる貯炭場は2,000トンの容量を誇っていました。

壁の一角、まるでこちらを見ているようでちょっとドキッとしました。

その先にあるのが羽幌炭鉱鉄道病院。木々に包まれていますが、こちらも見ごたえのある炭鉱遺産。

昭和19年に病院としての形態が整い、昭和31年には内科・外科・産婦人科・耳鼻科がそろいます。病室14室、ベッド50台を備えた大きな病院であったそう。

相変わらずスズメバチが次々と突進してくるため、ここでも車から出られません。

なおこのエリアの「太陽小学校」「炭鉱アパート」への道はそれぞれ通行止め。2026年春から役場の許可が必要で、勝手に入ったら警察沙汰となるそうです。

スズメバチじゃなかった

けっこうな距離を移動したというのに車に群がってくるスズメバチ。最初は巣が近くにあるのかと思ったのですが、さすがに違和感。

止まった瞬間をよく見ると、ハチではなくてアブの顔をしています!調べてみると、どうやらアカウシアブという種類の虫でした。

なんだアブだったのですね!心配して損した!!

でもなぜ車に向かって突進してくるのでしょうか?少し生態を調べてみると「人や牛の血を吸うため、車の熱や排気ガスの二酸化炭素に反応して集まる」とのこと。

ちょっと待ってください!威嚇や自己防衛のために攻撃してくるハチと異なり、このアブは人間がターゲット。

ハチより怖くないですか!?

思い返せば、北海道に来てからやたらハチがまとわりついてくるなと思ったのですが、今思えば全部アカウシアブだった気がします。

血を吸われるのは怖いですが、大きいし羽音もうるさいため、近づいてきたらすぐわかります。蚊と違ってステルス性能はゼロなので、普通にしていれば刺されることなんてほとんどないかもしれません。でも羽音は大きいし突進してくるのでやっぱりコワいです!

②羽幌炭鉱エリア

続いて2つ目のエリア、「羽幌炭鉱エリア」。ここに残るのは巨大な第2選炭工場&貯炭場(ホッパー)。この選炭工場は昭和37年完成。平面の屋根とクリーム色の壁で工場らしくない姿だったそうです。

写真右上には立坑も見えます。トロッコや作業員を炭鉱へ運ぶエレベーターで、昭和40年に完成。地上39.4m、地下は512mもの深さをわずか1分で上がってこれたそうです。

未舗装ですが、すぐ近くまで車で行くことができます。

あいかわらずアカウシアブがたくさん集まってきているので、ここもやっぱりドライブスルー。車窓から内部まで見えるというのがとってもスゴイ!

③上羽幌坑エリア

最後に向かったのが「上羽幌坑エリア」。「索道貯炭場」や「上羽幌神社」などの遺産が残されているのですが、残念ながら通行止め。ということで、このエリアは見られる場所がありませんでした!

羽幌町郷土資料館から出発して、各所を車でめぐった所要時間は70分ほど。パラパラと雨が降ってきましたが、アブのせいで車から出られないのであまり関係ありませんでした!

炭鉱遺産をめぐっている途中で、すれ違った車がなぜかUターンして戻ってくるという出来事!え、私なにかしたかな?と思っていると、昨日焼尻島であったTikTokerさんでした!こんなところで再会できてびっくりです!

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