桜とミモザに彩られた江戸の神社『蔵前神社』(台東区・蔵前)

東京都(23区)

コンパクトながらも多数の花を見ることができる綺麗な神社。早春に訪れれば、ミモザとサクラが重なる姿を拝むことができます。技芸である「力持」や、落語「元犬」に関連する見所もあります!

訪問日:2026/3/14(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

江戸からつづく神社

蔵前神社は、元禄6年(1693年)に創建された神社。江戸幕府5代将軍・徳川綱吉が山城国(京都府)の石清水八幡宮から分霊を勧請して創建しました。

もともとは「石清水八幡宮」という社名であり、一般的には「藏前八幡」とも呼ばれていました。戦後の昭和26年(1951年)に近隣の稲荷神社・北野天満宮と合併合祀され、その際に「蔵前神社」へと改称されます。

そんなわけで、現在の御祭神は応神天皇、神功皇后、姫大神、倉稲魂命、菅原道真、塩土翁命です。

(※正式な漢字表記は「蔵」の旧字体である「藏」の字を使用するようですが、記事内ではいろいろな都合で「蔵」の字でいかせてください・・・!)

桜とミモザと椿

境内はそれほど広くありませんが、立派なサクラが植えられています。オカメザクラという品種であり、ソメイヨシノよりも早咲き。3月上旬ごろが見頃となっています。

サクラに加えて、ちょっと珍しいミモザも植えられています。こちらは2月下旬~3月上旬にかけて満開になり、境内を華やかに彩ります。

訪問した3月14日は、サクラとミモザの花がかぶさるタイミング。どちらも見頃は少し過ぎていましたが、ピンクと黄色がかぶさる様子はぎりぎりで見ることができました。

サクラとミモザのインパクトに隠れ気味ですが、実はツバキも良い感じに咲いてます。

力持と大相撲

境内に掲げられているのは、力士が石や米俵を持ち上げている絵。

こちらは、歌川国安が描いた錦絵「御藏前八幡宮二於而 奉納力持」。文政7年(1824年)の春に、この神社にて行われた「力持(ちからもち)」の技芸の奉納を描いたものとのこと。どんな技芸かといいますと、米俵や重い石を持ち上げて力を誇るというシンプルなもの。現在も郷土芸能として継承されている場所もあるとのこと。

そんな蔵前神社ですが、江戸時代には、現在の大相撲の源流にあたる「勘進相撲」の開催場所でした。天保4年(1833年)に回向院が定場所となるまでは、回向院・深川八幡とともに三大拠点とされており、雷電などの力士が活躍したそうです。

ここ最近、世田谷八幡宮渋谷氷川神社と無意識のうちに江戸の相撲に関連するスポットを巡り続けている気がしますね!良い機会なので、もう少し掘り下げてみようかしら。

人間になった犬の噺

境内には犬の像があります。狛犬とは異なり、一般的な犬の姿をした像、こちらは元犬の像

創建した徳川綱吉が「犬公方」と呼ばれていたので、それに関連するのかと思いきや、そうではありません!

蔵前神社は、落語「元犬」にゆかりの神社。人間になりたいと願った白い犬が八幡様(蔵前神社)に祈願し、その願いが叶って人間になるという物語とのこと。掲示されていた案内によると「人間になった犬が奉公先で巻き起こす珍騒動」と記載されていますが、いったいどんな出来事があったのでしょうか?

さらっとあらすじを調べてみると、下駄を両手両足にに履いてしまったり、兄弟が何匹と答えてしまったりと、なんだか微笑ましい内容。この話のオチは完全に駄洒落ですが、ここではネタバレはしないでおきますね!

アクセスと営業情報

– 都営浅草線「蔵前駅」A4出口より徒歩約2分
– 都営大江戸線「蔵前駅」A6出口より徒歩約5分
– 東京メトロ銀座線「浅草駅」より徒歩約10分

開門時間 24時間(たぶん)
料金 無料
公式サイト https://kuramaejinja.tokyo/

※掲載の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました