北の大地のミントミュージアム『薄荷堂本店・きたミントファクトリー』（北見市）

ハッカ通商による薄荷堂本店は、自由に見学できるショールームを備えています。ミント製品を買いたい方や、ハッカの歴史に興味がある方はもちろん、ソフトクリームやジェラート狙いでおやつタイムに立ち寄るのにもぴったりなスポットでした。

■前回書いたスノーサイクリングツアーにて、最後にちょっとだけ立ち寄らせてもらいました！

訪問日：2025/1/24(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

北見といえばハッカ

かつて世界屈指のハッカの産地であり、ハッカ産業によって発展した北海道・北見。そんな北見の中心から少し離れた場所にあるのが薄荷堂（HAKKA’DO）本店。

まるで化粧品のショールームのような、清廉な出で立ち。2019年に完成した建物であるそう。予約や入場料金、受付も不要で、気軽に見学することができます。

2024年4月にリニューアルしたという館内はぴっかぴか！「きたミントファクトリー」となっており、様々なハッカ製品やハッカ産業の歴史を学べる展示が盛りだくさん。ミュージアム感覚で楽しむことができます。

ずらりと並ぶハッカ製品。白を基調とした内装に、ミントグリーンが映えます。

こちらは巨大なメントール結晶。高さ70cm、重さ20kg、奥行き27cmというサイズ感。ミントってグリーンなイメージがありますが、結晶は真っ白なんですね！

研究所のようなエリアを見学できるポイント。見たことない器具がずらりと並んでおり、白衣の人々の姿も。

ハッカ解説パネルなど、読み物系の展示も充実。和種ハッカ、ペパーミント、スペアミントの3種類に分かれること、ハッカ油がハッカのどこから抽出されるかなどを学ぶことができます。

おなじみのハッカ油。様々なサイズがそろっており、便利なスプレータイプもあります。

ずらりと並ぶのは様々なハッカ製品。飴や歯みがきなどに加えて、クリアホルダー、マスキングテープ、ポーチなどバリエーション豊か。

ミントグリーンの水が貼られているバスタブ。こちらは「ハッカ湯」展示コーナー。ミントのお風呂なんて体が冷えてしまうのではと思ったのですが、夏はさらり・冬はぽかぽかになれるそう。ちょっと気になります。

唐突な下半身、こちらは生地にハッカ油をプラスした着圧サポーター「ハッカ油脚すっきりサポーター」。むくんだ足に爽快感をもたらしてくれるそうです。

ハッカ製品の展示だけでなく、ハッカの歴史を学べる展示もあります。

ハッカ栽培はもともと本州で盛んでしたが、明治の開拓時代に北海道に渡り、大正時代には本格的に移行されました。気候が適していたりと好条件がそろった北見は一大産地に。

田中式蒸留釜が開発されると、明治時代の1/3の時間で4倍の収穫量というおそるべき効率アップが実現されます。

昭和8年(1933年)、待望の薄荷精製工場が北海道信用購買販売組合(現・ホクレン)によって造られました。館内にはそんな工場のジオラマ「北見薄荷工場復元模型」も。よく見るとテニスコートが設置されており、ここで息抜きしたりしたのかなと想像が膨らみます。

最終的に北見は世界シェア70%という、世界トップクラスの産地に発展します。と、ここまで書いたところで以前、北見ハッカ記念館の記事にて同じことを書いていたのを思い出しました！ということで、詳しくはこちらの記事にて。

さてさて、ミュージアム的な内容をメインで紹介させていただきましたがそれだけではありません！ここではハッカを使用したソフトクリームやジェラートを楽しむことができるのです。

ソフトクリームは「ミント」「ミックス(チョコミント)」の2種類、ジェラートは「チョコチップミント」「塩ミルクミント」「チョコミント」「ミルク」「チョコレート」の5種類。チョコレートドリンクやミントティーもあります。

こちらは「チョコチップミント」のジェラート。お味はかなり上品なチョコミント。香りがとってもさわやかで自然な感じがします。おまけで乗ってるラングドシャも良い感じのアクセントです。

ミント製品を買いたい方や、ハッカの歴史に興味がある方はもちろん、ソフトクリームやジェラート狙いでおやつタイムに立ち寄るのにもぴったりなスポットでした。

なお、トイレの洗面台もチョコミントカラー！この配色めっちゃ良いですね！私はヘアカラーが好きなのですが、久しぶりにチョコミントカラーに染めたくなっちゃいました。

JR西北見駅から徒歩10分、JR北見駅から車で10分。

※掲載の情報は2025年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。