スリリングな鎖の渓谷と暗闇トンネル『神戸岩』(檜原村)

東京都(市町村部・多摩地区)

神戸川沿いに向かい合ってそびえる2つの巨岩には、神戸岩(かのといわ)という神々しい名前が付けられており、神の通り道とされていました。岩の間にできた峡谷をクサリ伝いに進んだり、光の届かない真っ暗なトンネルを抜けたりと、ちょっとしたスリル体験も楽しめます。

2021/10/31(日)

双岩・神戸岩

駐車場からは舗装された道を進みます。奥に見える巨大な岩が神戸岩。この位置から眺めるだけならばドライブスルーも可能ですが、せっかく来たので歩いてもう少し近づいて見ることにします!

最初は一つの岩かと思ったのですが、左右にそびえている2つの岩を合わせて神戸岩と呼ぶそう。右は高さ100m、左は高さ80mの巨岩で、神域の出入り口に見立てていたことから神戸岩と呼ばれるようになったと考えられています。樹木が茂っているため山に見えますが、もし木々が無かったらまるでゲートのようにそびえているのでしょうね。

2つのルート

進んでいくと分かれ道。道なりに進むと「トンネルルート」、ガードレールの隙間から降りていくと「渓谷歩きルート」の道になります。

抜けた先で合流するのでどちらを選んでも大丈夫なのですが、トンネルと渓谷どちらを先に通るか悩みます。

迷っていたところ、渓谷歩きの序盤に少しだけ登りポイントが見えました。渓谷は下り道の方がキケンなので、「行きは渓谷→帰りはトンネル」とすることで、渓谷下りを回避できます!

また、渓谷の入口を見たところ冒険心に火がついて止められなくなってしまったので、渓谷歩きルートから行ってみることに。

クサリの渓谷歩き

いきなり木の板の不安定な橋とハシゴが見えてきます。少々滑りますが、ゆっくり進めば大丈夫。ハシゴはかなり急ですが、両サイドにクサリの手すりがあるので登りやすい。軍手があるとしっかり掴めるのでかなり安心です。

ハシゴを登った先には、渓谷沿いの崖伝いに進むクサリ場。手で鎖をにぎりしめて、そろりそろりと歩いて行きます。

ここ、めっちゃ楽しい!!

まるでアスレチックみたいな感覚。実際クサリ場は30mほど。足場はそこまで狭くなく、手を離して立ち止まることもできるためそれほど危険はありません。

クサリばかりに気を取られてしまいますが、苔むした渓谷はとっても神秘的。秘境といった言葉が似合います。なお、この渓谷には赤井沢という名前が付いているそう。

真っ暗トンネル

渓谷から出ると、車道へと繋がります。さらに先へ進んで見ると通行止め。この先に神戸岩があるのかと思いきや、先程まで見えていた巨岩は姿を消しています。

振り返って気がついたのですが、さきほど抜けた渓谷は神戸岩の間だったようです!

というわけで帰りはトンネルから。渓谷に比べれは舗装されたトンネルは楽々!そう思っていたのですが、大変なことに気が付きました。

このトンネル、照明がありません!

しかも、カーブを描いているため、出口が見えず暗闇が続きます。人によってはクサリの渓谷よりもハードなのでは。

意を決して真っ暗闇の中へ。カーブをすぎるとすぐに出口の明かりが見えてきて一安心。

渓谷もかなりリフレッシュできましたが、暗闇体験もまた、かなりスリリング。真っ暗なトンネルを抜けて光射す世界に戻ると、なんだか生まれ変わったような気持ち。一種の胎内巡りに近い感覚でした!

アクセスと見学所要時間

最寄りのバス停《神戸岩入口》からだと徒歩40分ほどかかります。

車があればかなり近くまで進むことができます。神戸岩のすぐ前に10台ほど停められる駐車場があり、そこから徒歩5分ほど。駐車場にはきれいなトイレもあります。

今回紹介したルートの規模はそれほど大きくないため、見学所要時間は【急ぎ足なら15分】【ゆっくり派でも30分】ほどで周り終えてしまいそうです。

開園時間 見学自由
公式サイト https://hinohara-kankou.jp/spot/kanotoiwa/

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