レトロな建築テーマパーク『江戸東京たてもの園』(花小金井駅/武蔵小金井駅)

東京都

江戸から東京にかけての様々な建築が並ぶ屋外ミュージアム。茅葺き屋根の民家からどこか懐かしい昭和の銭湯まで、様々なジャンルの建物が目白押し。まるで歴史テーマパークに来たような気分で楽しめる場所です。

営業時間:4~9月:9:30~17:30/10~3月:9:30~16:30
休館日:月曜、年末年始
料金:400円
訪問日:2019/11/24(日)

たてもの園へのアクセス

最寄り駅は西武新宿線の花小金井駅、もしくは中央線の武蔵小金井駅。どちらの駅からも少し離れているため、バスで向かうのがスタンダードな行き方です。

今回は多摩六斗科学館も合わせて行くので、花小金井駅あたりでレンタサイクルがあると自由にまわれそう。そう考えて調べてみたところ、北口駐輪場でレンタサイクルを行っているとの情報を発見しました!しかし、ネット上にレンタサイクルの情報がとても少なく、どれも古いものが多い。不安だったので、駐輪場に電話して確かめたところ、2020年現在でもやっていることがわかりました。

ここで注意しなくてはならないのが、北口駐輪場でGoogleMapに出てくるのは駅から近い「Aエリア」ということ。レンタサイクルを行っているのはAエリアの奥に区切られたBエリアが受付なのですが、この場所がとても分かりにくい!

「杏’s cafe」まで行けば、Bエリア受付はすぐ近く。周囲を見渡すと「レンタサイクル」と書かれた赤いのぼりが目に入ります。

レンタル料金はなんと無料!借りるときに保証金1,000円が必要ですが、返却時にちゃんと返ってきます。ここから自転車に乗れば、たてもの園までは約10分。

駐輪場まで歩く時間や手続きの時間を考慮するとバスで向かった方が早いかもしれません。レンタサイクルはこんな人におすすめ
・時刻表に縛られずのんびり向かいたい
・バス代節約したい
・他にも行く場所がある

江戸東京たてもの園のココがすごい!

入園料の400円を払って園内へ入ると、そこには様々なたてものがずらりと並びます。魅力的なたてものをご紹介したいのですが、まずは私が感じたたてもの園のすごいところを3つだけアピールさせてください。

魅力その① とにかくバリエーション豊富な建物

銭湯や傘屋、写真スタジオや交番など建物のジャンルは非常に多岐に渡ります。それぞれ時代が分かれているため、時代の移り変わりを楽しむことができるのもポイント。当時の人々の暮らしぶりや、文化背景など、そこから感じ取れることはとても多いです。

魅力その② 実際に入れる展示物

建物の多くは実際に中に入ることが可能。外観だけではわからないインテリアのこだわりや、生活の知恵など見どころはたくさん。一部の建物では、ちょっとした体験もできます。
なお、建物に入る際は靴を脱ぐことになるので、脱ぎやすい靴がおすすめです。また、場所によってはビニール袋で持ち歩くことになるので、持ちやすい靴だとさらに良いです。

魅力その③ スタッフの多さ

園内を歩いていると、あちこちにスタッフさんがたくさん。たてもの園のボランティアスタッフはなんと200名もいるそう。園内のあちこちにスタッフさんが常駐しているため、もはやスタッフというより町の住人といったイメージです。みなさんとても感じ良く話しやすい雰囲気なので、建物の解説や園内の案内など気軽に聞くことができます。

趣ある江戸のたてもの

現代とは全く異なる文化の江戸時代。その時代に建てられた建造物は、まさに古民家といった趣あふれるものばかり。鎖国政策の影響下にあったため、西洋の影響をほとんど受けていない、日本らしい文化や工夫を見ることができます。

吉野家


牛丼屋さんではなく、江戸時代後期に建てられた農家。いかにも日本らしい茅葺き屋根のおうちです。

内部ではスタッフの方がいろりに火を灯しています。電気もガスもない時代、このいろりが生活の要。

「家の中でこんなに煙が出て大丈夫なの?」と思いますが、この煙にも実は意味があります。いろりから立ち上る煙は茅葺きの屋根を燻(いぶ)し、防虫防腐効果をもたらします。古民家展示施設は日本各地に存在します。その中で、実際にいろりに火を灯すところと灯さないところでは、その屋根の持ち具合は大きく差がついたそう。

ここではお茶も淹れていただけます。鉄瓶で沸かしたお湯には鉄分が染み込み、コクが出るそう。寒い季節にほっとするおもてなしです。

奄美の高倉


公園の東屋のような雰囲気のこちらは、奄美大島の高床式倉庫。屋根に見える部分がメインの貯蔵庫。高温多湿な奄美の気候に合わせて、風通しが良く湿気を防ぐ高床式の構造になっています。穀物を荒らすネズミやハブの侵入を防ぐ効果もありました。

普段は入口を閉ざしていますが、中に入るときはハシゴをかけるそう。動物はおろか、人間ですらも気軽に入れないのでセキュリティ機能は高いです。

高床式倉庫って弥生時代のイメージが強かったのですが、奄美や八丈島などの地域では近代まで現役だったというのがびっくりです。

八王子千人同心組頭の家


八王子千人同心とは、八王子周辺の武士集団。甲斐国との国境警備を目的として配備されていました。

ここではかまどに火が灯っています。ふーふーと息を吹きかけると、薪がパチパチと音をたてます。

レトロな明治〜大正のたてもの

文明開化で異国の文化や技術が流れ込み、日本古来の建築と折衷されたデザインが目立ちます。この時代のたてものはかわいらしいものが多いです。

小出邸(こいでてい)


1925年(大正14年)に建てられた住宅。岐阜県生まれの建築家・堀口捨己の作品で、オランダで流行していたアムステルダム派のデザインと日本らしい建築の折衷案となっているそう。
写真では非常にわかりづらいのですが、平屋根から瓦屋根の斜面がめりこんだような不思議なデザインをしています。

そんな小出邸のお庭にひっそりと置かれた謎のオブジェ。こちらは屋根の頭頂部に乗せるはずだった瓦。途中で計画が変更され行き場を失ってしまい、庭に放置されることになりました。

小出邸はもともと文京区にあったのですが、江戸東京たてもの園に移築する際、この瓦も一緒に運ばれまた同じように庭に放置されることになりました。

高橋是清邸


総理大臣や大蔵大臣を努めた高橋是清(これきよ)が1902年(明治35年)に建てた邸宅。
ここはニ・二六事件の舞台となった場所。1936年の2月26日、高橋是清はかつて赤坂にあったこの自宅の2階で陸軍将校らの襲撃を受けて命を落とすこととなります。

日当たりも良くとても安らげるお部屋。とてもそんな事件があったとは思えないほど穏やかな気持ちにさせてくれます。

上野消防署望楼上部


火災を発見するために設置されていた火の見櫓ですが、なんだかかわいらしいデザイン。軒には火災発生時に鳴らすであろう大きな鐘が吊るされています。

櫓にしては背が低いなと思ったのですが、当時は23.6mの高さの望楼だったそう。そのうち上部7mの部分がここに展示されているのです。

ノスタルジックな昭和のたてもの

まだ記憶に新しい昭和のたてもの。映画やドラマなどでも昭和を舞台にした作品は多数存在しているため、その時代を体験していなくてもなんだか懐かしくなります。

常盤台写真場


現在の東武東上線ときわ台駅にあったフォトスタジオで、1937年(昭和12年)に建てられたもの。
2階が写真スタジオとなっており、ぼんやりとした抽象画のようなバックスクリーンが設置されています。

照明設備が発達していない時代のスタジオは、自然光を上手く取り入れるための大きな窓や、部屋を明るくするため白く斜めになった天井など様々な工夫が凝らされています。

なお、ここではスタッフさんが常駐しており、手持ちカメラで記念写真を撮ってもらうこともできます!

子宝湯


足立区千住元町で営業していた銭湯で、昭和4~63年まで営業していました。唐破風の乗った神社仏閣のような建築は東京特有のスタイルで、「東京型銭湯」とも呼ばれています。

天井が高く、広々とした浴室は洗面器の音がよく響きそう。大きく描かれたペンキ絵の富士山が、開放的な気分にさせてくれます。空の湯船に入ることもできます。

男湯と女湯の仕切りには、牛若丸やさるかに合戦など様々な物語をモチーフにしたタイル絵も。

充実の休憩スポット

広い園内は、急ぎ足で見ても1時間、じっくり見たら3時間と長めの滞在時間が予想されます。園内には飲食可能な場所があるのでお昼やおやつ時を挟んでも大丈夫。

今回は下町中通りにあるうどん屋さんたべもの処「蔵」にてお昼ごはん。武蔵野つけ汁うどん(600円)やかき揚げうどん(800円)など各種うどんがそろっています。

こちらは肉汁うどん(800円)。手打ちうどんは細麺で、つけ汁としっかり絡みます。ボリュームはそれほど多くないので、つるりと食べ終わります。なお、お昼時はなかなか混雑しているので、ピークタイムをずらすのがおすすめです。

明治時代に建てられた洋館デ・ラランデ邸には、カフェ武蔵野茶房が入っています。コーヒーや紅茶に加えてカレーなどのメニューをあつかっており、とってもおしゃれな雰囲気。


みどころはとても多いため、全てのたてものを見学するには相当な時間が必要です。ここはぜひ滞在時間を長めにとって、外観や内部をのんびりじっくり見て回りたい場所です。

さて、自転車にまたがり六都科学館へ向かいます!

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