島の歴史や自然について学ぶことができるミュージアム。規模は大きくありませんが、読み物も多く、じっくり見るとなかなかのボリューム。最初に訪ねて知識を深めるのも、最後に立ち寄って答え合わせするのもおすすめです!
島ならではの資料館
神津島について、まずは宿泊する浜の家にチェックイン!そのあと向かったのが、神津島郷土資料館。島では定番の、歴史や自然を学べる資料館。まずはこちらを訪ねて、島の知識を深めることにしました!

レンタカーを借りていますが、村落内の道は細く難易度が高いため、徒歩でやってきました。
受付のおばちゃんはとっても親切!最初に展示の概要を簡単に説明してくれます。
エントランスに展示されているのは、2020東京オリンピックの聖火トーチ。知らなかったのですが、伊豆諸島や小笠原諸島でも聖火リレーがあったそうです。なお、このトーチは買い取りで10万円したとのウワサも・・・。

バリエーション豊かな展示
1階に展示されているのは、生活用雑器の数々。「セイロ」「大根千切かんな」、料理を運ぶ「オカモチ」など、様々な品が並んでいます。

こちらはちちろ。草履や縄をつくるときに、藁を叩いて柔らかくするための道具です。「ちちろ」って名前、かわいくないですか!?

2階は研究資料が展示されており、ちょっと堅めな雰囲気。神津島出身の鈴木テルさんによる人形や絵画の展示もあります。

屋外から見えるアート作品みたいなこちらは、神津島の近海の海底に沈んでいた幕末廻船の錨。難所である伊豆諸島周辺には、今でも多数の船が沈んでいるそうです。

流紋岩と黒曜石
こちらの岩石は流紋岩。粘り気の強いマグマが、地表付近で急速に冷えて形成された岩です。火山島である神津島は、その大部分がこの流紋岩でできています。海辺には流紋岩の不思議な岩が観光スポットとして多数点在しているそうです。

立派な黒曜石も展示されています。神津島は黒曜石の産地として知られており、埋蔵量は日本一とも言われています。

縄文時代や弥生時代には石器の材料として利用されており、出土した矢じりも展示されていました。神津島産の黒曜石は神奈川県大和市の月見野遺跡、能登半島や紀伊半島からも出土。その交易の広さを感じることができます。

神津島は流紋岩と黒曜石でできているのかと思ったのですが、黒曜石は流紋岩の一種。マグマが冷えて固まる際に、結晶を作る間もなくガラス質になったものを黒曜石と呼ぶそうです。
今も伝わる信仰
展示室内に鎮座するのは十一面観音像。島内には20ヶ所以上も石仏が建立されています。

かつて、海へ漁に出たきり帰らぬ人となってしまった故人を偲び、その冥福を祈るために建立されたそう。海を臨む丘に建てられているのは、そのためです。
島を代表する神社、物忌奈命神社に関する展示も多数。「かつお釣り神事」については、模型と映像で見ることができます。島の神社については、また別の記事にまとめる予定です!

流刑地とおたあジュリア
神津島は、奈良時代頃から流刑地であった歴史を持っています。八丈島、伊豆大島、三宅島が流刑の中心であり、これらで再犯者が出ると「島替え」という移送される島であったそうです。
神津島に流された人物として知られているのが、おたあジュリア。

豊臣秀吉による朝鮮出兵「文禄・慶長の役」にて日本に連れられた女性であり、キリシタン大名の小西行長によって洗礼を受けておたあジュリアと呼ばれるようになります。
関ヶ原の戦いにて小西行長がこの世を去ると、その後は徳川家康の寵愛を受けます。しかし、キリスト教を捨てなかったため、ここ神津島に流刑になったそうです。
ここでは、おたあジュリア像や十字架、洗礼の道具などが展示されています。

また、村落内には「おたあジュリア顕彰碑」や「おたあジュリア墓碑」があり、さらに「ありま展望台」には白い十字架が建てられています。島内をめぐっているとよく目にする名前なので、ここで覚えておくとその後の解像度が上がります!
ということで、最後の1枚はこちらの立派な石珊瑚。水深45mくらいの箇所から採取されたそう。

採取された場所の名前は「センチチロ」。
「センチチロ」ってかわいくないですか!?
アクセスと営業情報
神津島港(前浜港)から徒歩15分。駐車場は2台分くらいありましたが、道がものすごく細いので、徒歩でのアクセスがおすすめです。
| 開館時間 | 9:00~16:00 |
|---|---|
| 休館日 | 月曜(祝日の場合は翌日) ※7月・8月・年末年始は無休 |
| 料金 | 300円 |
| 公式サイト | https://kozushima.com/kanko/meisho/other/249/ |
※掲載の情報は2026年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


コメント