土庄町の高台にそびえる真っ白な観音像。胎内には多数の仏像や120mにも及ぶ「しあわせの大数珠」など見どころがたくさん。エレベーターで上る胎内は、周囲を見渡すことができる展望スポットとしても人気です。
離島にそびえる大観音
ロープウェイの架かる大渓谷「寒霞渓」や広大なオリーブ畑が広がる「小豆島オリーブ園」、無数の田んぼが連なる「中山千枚田」など、離島とは思えないスケール感のある観光スポットを持つ小豆島。
そんな中でもインパクトが強いのが小豆島大観音。この観音様は別名「しあわせ観音」とも呼ばれています。1994年に竣工、翌年より一般公開が開始されました。
足元がら見上げるとかなりの大きさ。どれほどの高さがあるのか気になったのですが、なんと正確なサイズは公開されていないそう。なんともミステリアスな観音様です。(※様々なWebサイトに書かれた記述によると、約50~70mほどであるようです。それでもけっこう振れ幅があります。)
神秘的な胎内
受付で拝観料を納めると、穏やかな住職さんが簡単に案内してくれます。来訪者を出迎えるのは大観音と同じ姿の本尊、聖観世音菩薩。
丸く集められた木の珠、こちらは「しあわせの大数珠」。参拝者が納めたもので、よく見ると一つ一つに名前が刻まれています。まっすぐにすると、その長さは120mにも及ぶそうです。
胎内を進んで行くと、両側には金色の菩薩像がびっしり。こちらも参拝者によって納められた胎内仏で、その数はなんと14,000体。
薄暗く静かな空間である護摩殿。金色のしあわせ観音、施薬観音、智慧観音が安置されています。さきほどの本尊のちょうど裏側にあたる空間で、荘厳な雰囲気の場所です。
エレベーターで仏歯の間へ
この観音様はエレベーターで胸のあたりまで上ることができます。
上った先は仏歯の間。この大観音は、スリランカの聖地キャンディにある「佛歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)」から釈迦の犬歯を寄贈されたことから建立されたものであるそう。その仏歯を納めているのがこの部屋。
参拝方法は「天上天下唯我独尊」の姿をした誕生仏に、柄杓で甘茶を3度そそいで合掌。記された真言を3度唱えます。
島を見渡す展望
観音様の胸と背中側に、それぞれ3つずつ丸窓があります。方向は限られていますが、小豆島を広く見渡すことができます。
胸の方の窓からは棚田が広がる田園風景。これだけ高い場所から見ても海が見えないあたりからも、この島の広さを実感します。
背中の方の窓からは島の北側に広がる瀬戸内海が見えます。あいにくの曇り空ですが、晴れていたらもっともっと爽快な景色が望めることでしょう。
最上階からエレベータで2階へ降りると、そこは干支にあわせた仏像が並びます。「年は千手観世音菩薩」、「丑年は虚空蔵菩薩」といったように、それぞれ守本尊が当てられているので、自分の干支をみつけてお参りしましょう。
観音像の出入り口へ進むと、まるで「どこ〇もドア」のようなピンクのドアが!晴れの日は外に置かれており、人気の撮影スポットであるそうです。他にも、観音像のまわりには、「しあわせの鐘」「しあわせの駅」など、記念撮影にぴったりなポイントが多数あります。ゆっくり散策してみると、面白い物がみつかるかもしれませんね!
アクセスと営業情報
土庄港・池田港より車で15分、坂手港より車で40分。
拝観時間 | 8:00~17:00 |
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休業日 | 年中無休 |
料金 | 500円 |
公式サイト | https://www.shiawasekannon.com/ |
※掲載の情報は2023年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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