男木島 Part 2 迷路のような集落と色鮮やかなアート (高松市男木町)

瀬戸内海の離島

アートの島の1つである男木島。ここにある作品の多くは人々の暮らしに密着しています。日常的に使用されている「オンバファクトリー」や、集落そのものがキャンパスとなった「路地壁画プロジェクト」など、生活に溶け込むアートのカタチを実感できる島です。

訪問日:2018/3/11(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

散策しながらアート探し

多くの作品が展示されている男木島。アートを探しつつ、集落を散策してみることにしました。

男木島の集落は斜面に密集しているため、道は複雑で立体的。まるで迷路みたいになっているため、ただ歩いているだけでも楽しいです。

多数のアート作品がある男木島ですが、『アキノリウム』by 松本秋則や『生成するドローイング -日本家屋のために2.0』by 村山悟郎、『部屋の中の部屋』by 大岩オスカールなど、屋内型のものは冬季は閉館しています。3月の訪問となる今回、屋外アートのみ観賞可能でした。

作品の公開スケジュールは、瀬戸内国際芸術祭のサイトに掲載されています。お目当てがある方は、訪問前に確認しておくのがおすすめです!

集落に溶け込むアート作品

壁に描かれたアート作品を発見!こちらは『男木島 路地壁画プロジェクト wallalley』by 眞壁陸二。廃材などを使用したカラフルな作品で、集落のあちこちで見ることができます。

最初は違和感のある色彩でしたが、あちこちで見かけるため次第に目が慣れてきます。もはやアート作品というよりも、集落の景観の一部。

突然現れるショッキングブルーなアートは、『青空を夢見て』by レジーナ・シルベイラ。ドット、もしくはステッチのように描かれた青空と雲。描かれているのはなんと小学校の体育館なのです。

集落内に溶け込むように設置されたアート作品、島で暮らす人々の生活の一部となっているのではないでしょうか。

生活の一部と化した「オンバファクトリー」

集落内の路上で見つけた台車。特になんてことない島の道具に見えますが、こちらは「オンバファクトリー」によるアート作品。

細い坂道だらけの男木島において、島民の必需品ともいえるオンバ(乳母車)をカラーリング&メンテナンスした作品です。

特別に展示されているわけではなく、島民たちはあちこちで日常的に使用しています。おしゃれなものからユニークなものまで、様々なデザインがあるのでいろいろなオンバを探してみるのも楽しいです。

オンバ探しをしていると、家屋の上方に取り付けられたものを発見してしまいました!これはアートなのでしょうか?

先ほどの『路地壁画プロジェクト 』や『青空を夢見て』もそうでしたが、男木島のアート作品は生活に根差したものばかり。現代アートをめぐっていると、その土地の歴史や文化と密着する作品を見かけることがありますが、ここ男木島はそれの境地とも呼べる光景が広がります。

「歩く方舟」を探して集落の外へ

集落を抜けると、漁港が見えてきました。この先には足の生えた舟があるというので、探しに行くことに。

海沿いの道を歩いていくと、堤防の先に設置されたユーモラスな姿が見えてきました。

こちらは『歩く方舟』by 山口啓介。5人分の脚が生えた謎の舟は、旧約聖書のノアの方舟から着想を得た作品とのことです。

舟といいましたが、その形状は舟を逆さまにしたような感じです。以前何かのアニメで舟を逆さまにかぶり、その中の空気を吸いながら海底を歩くみたいなシーンがあったのを思い出しました。

足を避けて舟の中へ。思いっきり股間に頭をぶつけたのは秘密です。

さて、男木島アートめぐりはここまで!これ以上先へ進んでも作品は無いようですので、集落へと戻ります。

次回は男木島に伝わる伝説とネコとあんもちについて書く予定です~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました