小豆島⑥ 離島の渓谷を進むアトラクション『寒霞渓ロープウェイ』(小豆島町)

小豆島

島内に広がる大渓谷、寒霞渓にかかるロープウェイ。岩壁の間スレスレを進むゴンドラは思わず声が出るほどの迫力!山頂への移動手段ではなく、乗車そのものを目的としても満足できるスリル満点なロープウェイです。

訪問日:2023/5/6(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

離島の渓谷・寒霞渓

離島とは思えないほど広大な面積を持つ小豆島。その島内には寒霞渓(かんかけい)と呼ばれる渓谷があります。約1300万年前の火山活動や地殻変動によってできあがった大規模な渓谷で、その規模は東西7km、南北4kmに及ぶ大きさ。

広大な渓谷と瀬戸内海を一望できる景勝地として大分県の「耶馬渓」、群馬県の「妙義山」とともに日本三大渓谷美(日本三大奇景)とも呼ばれています。さらに国指定の名勝であり、瀬戸内海国立公園を代表するスポット。

古来より信仰の地でもあり「神懸山(かんかけやま)」とも呼ばれています。近年では石と共に生きる文化が残る場所として、日本遺産『知ってる!?悠久の時が流れる石の島』の構成資産としても登録されました。

気軽に乗れるロープウェイ

そんな寒霞渓で空中散歩が楽しめるのが寒霞渓ロープウェイ。中腹にある「こううん駅」から「山頂駅」まで、全長917m・高低差312mをわずか5分で駆け上がります。

こちらが寒霞渓ロープウェイのゴンドラ。ピンク色のかわいらしいデザインで、40人乗りの中型タイプ。

運行間隔はかなりハイペースな毎時12分おき、多客時はさらに間隔が狭まり6分間隔になることもあるそう。時刻表を確認せずに訪れてもそれほど待つことなく利用できますね。

■ロープウェイ意外でも登れる?
山頂までは車道が延びているので、車でも登ることができます。ただし、ロープウェイの運行ルートとは異なるためちょっとだけ回り道。また、登山道もあるため、徒歩で登ることも可能。こううん駅からは1時間程度とのこと。登山派の方は、片道だけロープウェイを利用するなどのパターンもあるようです。

スリル満点な空中散歩

こううん駅を出発したゴンドラはぐんぐんと上昇していきます。窓の外には巨大な岩の壁が見えてきました!

岩肌すれすれに渓谷の合間を抜けていくゴンドラ。今にもぶつかりそうな様子に、ゴンドラ内では歓声が上がります!

これは想像以上にすごいです!!!

山頂までの移動手段、くらいの軽い気持ちで乗車したため、思った以上の演出にびっくり。岩の間に立てられた支柱とそこから延びるロープからも、その軌道のエキサイティングさが伝わるのではないでしょうか。

山頂名物もみじサイダー

山頂駅を降りると、そこは標高612mの三笠広場。お土産屋さん、レストラン、軽食をあつかう屋外フードコート、オープンデッキの席などがそろっています。

写真を取り忘れてしまったので、山頂駐車場のGoogle Mapストリートビューを置いておきますね。

舞物はこちらの真っ赤な「寒霞渓もみじサイダー」。もみじ葉エキス100%とのことですが、まったく味の想像がつきません。もみじってどんな味でしょうか?

おそるおそる飲んでみると甘さひかえめのさっぱりしたサイダー。もみじエキス独特の風味がほんのり漂い、想像以上に美味しいです!

広がる壮大なパノラマ

三笠広場から160mほど、緩やかな斜面を上っていくと鷹取展望台。休憩用のベンチが設置されており、柵などもないため開放感抜群。

すぐ近くにあるのは謎の球体。こちらは瀬戸内国際芸術祭の作品、《空の玉》by 青木野枝

リングが組み上がってできた球体は中に入ることができます。リングをフレームのように入れて風景を切り取ってみるのも楽しいです。

一通り見て回ったので、下りのロープウェイへ。山頂にはそれほど見どころは多くないため、滞在時間は30分ほどでした。

あ!一億円トイレを見逃してしまいました!!!

山頂の公衆トイレは、総工費1億円をかけてつくられています。冷暖房やBGMなどを備えた快適なつくりになっているそうなので、訪れる予定の方はお見逃しなく・・・!ちなみに外観に高級感はそれほど感じ取れないので、私のように見逃さないようにご注意ください。

アクセスと営業情報

山麓こううん駅までは、坂手港・池田港より車で約20分、土庄港より車で約35分。

営業時間 8:30~17:00
定休日 年中無休
料金 片道:1,100円/往復:1,970円
公式サイト https://www.kankakei.co.jp/

※掲載の情報は2023年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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